洋画 1920~1960年代
映画「チップス先生さようなら」(原題:Goodbye Mr. Chips, 1939)を見た。天下の美女で「ミニヴァー夫人」(1942)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したグリア・ガースンのデビュー作であるのに日本では劇場公開されすに、2004年にDVDが発売されただけである…
「脱出」(原題:To Have and Have Not、1944)を見た。この映画で、新人とはとても思えないローレン・バコールが「私に用があったら、口笛を吹いて」という名セリフがある映画を、いまごろ見るとは・・・!とguchさんに言われそうだ。何しろguchさんは、日…
フランスの名監督と言われたルネ・クレール監督の初のトーキー作品「巴里の屋根の下」(原題:Sous les toits de Paris、1930)を見た。助監督の中には、後の「天井桟敷の人々」(1945)で世界的に知られるマルセル・カルネもいた。 「巴里の屋根の下」は、…
「恐怖の報酬」(原題:(英)The Wages of Fear /(仏)Le Salaire de la Peur、フランス・イタリア合作、1953)はかつてテレビで、一部見た程度だったが、完全に見たのは今回が初めて。監督アンリ・ジョルジュ・クルーゾー。リメイクの1977年製作のアメリ…
「百万長者と結婚する方法」(原題:How to Marry a Millionaire、1953)を見た。 20世紀フォックス初のシネマスコープ作品として製作されたが、公開は歴史映画「聖衣」の方が先になった(現代劇としては初のシネマスコープ作品)。 音楽は「聖衣」のアルフ…
映画「巴里のアメリカ人」(1951)を見た。ジーン・ケリーとレスリー・キャロンが主演で、ジーン・ケリーの歌って踊ってのマルチの才能に驚かされる。監督はヴィンセント・ミネリ、製作・配給はメトロ・ゴールドウィン・メイヤー。パリを舞台として、アメリ…
ルキノ・ヴィスコンティ監督のイタリア映画「地獄に堕ちた勇者ども」(原題:イタリア語: La Caduta degli dei=神々の没落、英語: The Damned、1969、日本公開1970年)をようやく見た。何度かトライしたことがあったが挫折(笑)。 1960年代から1970年初頭…
アルフレッド・ヒッチコック監督の「ロープ」(原題:Rope、1948)を見た。舞台劇の映画化ということで、舞台がマンハッタンの摩天楼(高層ビル群)を見下ろすアパートの一室の中だけというワン・シチュエーション映画。当時のカメラは1回の撮影が10分しか撮…
「現金(げんなま)に体を張れ」(原題:The Killing、1956)を見た。モノクロ。90分。予想を超える、スリリングな展開に釘付けになるほどの面白さ!60年前の映画のほうが面白いとは・・・! スタンリー・キューブリック監督のハリウッド映画第1作となるアメ…
アルフレッド・ヒッチコック監督の中でも未見作品だった「マーニー」(1964)を見た。前年の「鳥」(1963)に続いて、主演にはティッピ・ヘドレンが起用された。共演のショーン・コネリーは、「007ロシアより愛を込めて」(公開時は「007危機一発」)の後の…
「穴」 (原題:Le Trou) は、1960年のジャック・ベッケル監督によるフランス映画(日本公開は1962年)。同名タイトルの映画「穴」(英国映画、2001年)というのがあり、昨年末に記事にしたが、実は見たかったのは、ベッケル監督の「穴」。 刑務所からの…
監督 サム・ウッド、ジンジャー・ロジャース主演のラブストーリー「恋愛手帖」(原題:Kitty Foyle, 1940)を見た。ジンジャー・ロジャースといえば、フレッド・アステアとのコンビで、チャールストン、タップダンスの映画で有名で、アステアとは10本で共演…
「グランド・ホテル」(原題:Grand Hotel)は、1932年製作のアメリカ映画。メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)製作。80年以上前の映画だが今見ても面白い。 淀長さん風に言えば「これぞ映画。これこそハリウッド映画ですね」か(笑)。 VHSビデオ(字…
アルフレッド・ヒッチコック監督の作品のなかで、比較的評価の高い(英国の調査で1位というのもある)「めまい」(原題:Vertigo、1958)を見た。テレビで、一部だけ見た記憶はあるが、全て通してははじめて。”狐”につままれたような、けむにまかれたような…
「ネレトバの戦い」(1969)は、公開当時、見る機会はありながらユーゴスラビア映画ということから堅苦しい戦争映画と思い見逃していたが、きょうデジタル・リマスター版で見た。大量の戦車や兵隊数のスケール、俯瞰した規模の大きさでは「史上最大の作戦」…
「沈黙は金」(原題:Le Silence est d'or、1946)は、フランスの名監督、ルネ・クレール作品。主演のモーリス・シュヴァリエは、この映画でフランス映画界に戻って主演した、戦後復帰の第一回作品である。簡単に言えば、ひとりの女性を巡るふたりの男の三角…
「明日に向かって撃て!」(1969)が公開されたのは1970年のはじめで、当時劇場で見た。2年前にもテレビで見たが、きょうBSで放送されていたので再々見した。今見て気づいたことも多かった。 ラストシーンは伝説になるほど有名なストップ・モーションのシー…
「バルジ大作戦」(1965)をついに見た。 昨年末「フューリー」を見て以来、特に選んでいるわけではないが”戦車”(Tank) 映画を見る機会が多くなった。 先日見た「橋」もそうだったが、戦車がごっそり登場する映画といえば「バルジ大作戦」(1965)だろう。…
アルフレッド・ヒッチコックの「断崖」(原題:Suspicion=疑惑、1941年)を見る。 戦時中のため日本公開は1947年。この映画で、ジョーン・フォンテーンは、アカデミー賞主演女優賞を受賞している。 ケーリー・グラントがヒッチコック作品に初めて出演した映…
"Alles in Ordnung?"(異状なしか?) (映画の中のセリフの一つ) ドイツ映画「橋」(原題:Die Brücke=橋, ドイツ、1959)を見た。 反戦映画の傑作と言われており、前から気になっていた作品の1本。 監督は「橋」の実績を買われて、後に「史上最大の作戦」…
「イヴの総て」(1950)は、かつてテレビ(1970年、2000年)の2回見ていたが、「アカデミー賞大全集10本DVDセット」の1本として含まれていたので再々見した。 この映画は、ブロードウェイの文字通り、舞台裏を描いて、アカデミー賞では、作…
アルフレッド・ヒッチコック監督のアメリカ進出第一作映画「レベッカ」(1940)を再見した。ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」を原作とした、英国で活躍していたヒッチコックの渡米第一作は、いきなりアカデミー賞最優秀作品賞と撮影賞(黒白部門)を獲…
「ガス燈」(原題:Gaslight、1944)を見た。同名タイトルの映画は、1940年と1944年の2度映画化されているが、イングリッド・バーグマンがアカデミー賞主演女優賞を受賞したのが1944年の「ガス燈」。日本公開は終戦後の1947年となった。監…
イタリアで1953年に公開された「巷(ちまた)の恋」(原題:L'amore in città=「都市における恋愛」)という映画は、イタリアの有名監督のフェデリコ・フェリー二(「道」「8 1/2」)、ミケランジェロ・アントニオーニ(「太陽はひとりぼっち」「赤い砂漠…
DVDレンタル店で、眺めていたら、珍しい映画が目にとまった。ダーク・ボガード、ジャクリーヌ・ササール主演の「できごと」(原題:Accident、1967製作、1969日本公開)だ。監督は「召使」「唇からナイフ」などのジョセフ・ロージー。 ジャクリーヌ・ササー…
「冬のライオン」(1968)はジョン・バリーの勇壮な音楽が有名だが、映画はとっつきにくそうで敬遠していたが、キャサリン・ヘプバーンの映画「アフリカの女王」を見たついでに、見てみた。 この映画、12世紀の王族の家族の不和、裏切り、嫉妬、策略、…
ジョン・ヒューストン監督で、ハンフリー・ボガート、キャサリン・ヘプバーンという2大スター共演の「アフリカの女王」(1951)を見た。 タイトルの”アフリカの女王”というのは、女王が登場するわけだはなく、蒸気船の名前だ。激流を下るボートのシーンだけ…
「天井桟敷の人々」(1945)1作で、世界的な監督としての地位を不動にしたマルセル・カルネ監督の第一作が「ジェニイの家」(1936)だ。原題は「ジェニイ」(女性の名前)だが、”ジェニイの家”というのが、ラストシーンで効いてくる。 ・・・ロンドンの劇場…
オードリー・ヘプバーンの映画は安心してみていられる。 未見だった「パリで一緒に」(原題: Paris When It Sizzles)を見た。 オードリー・ヘプバーン、ウイリアム・ホールデン主演のロマンティック・コメディ。主演二人の共演は「麗しのサブリナ」(195…
「戦場にかける橋」もかつて、テレビで、爆破シーンなど断片しか見ていなかったので、全編通してみた。以前台湾で購入したDVDで、英語字幕だが、わかりやすかった。もっとも、時々日本語や、現地語(タイ語など)などもあって、字幕も必要ないくらいだが…