俳優・女優・監督
「ケイコ 目を澄ませて」(2022)を遅ればせながら見る(高崎映画祭の会場の一つ、高崎芸術劇場ホールにて)。原案はプロボクサー小笠原恵子の自伝「負けないで!」。監督:三宅唱。上演時間1時間39分。 岸井ゆきのの圧巻の演技を見ると主演女優賞を与えない…
「美しき諍い女」(原題:La Belle noiseuse、1991)を見る。ジャック・リヴェット監督が、バルザックの短編小説から発想を得て現代を舞台に撮り上げた映画。上映時間が4時間(3時間58分)という長さ。2時間ほどで、第二部へという構成だった。 これまでうっ…
タランティーノ監督。 クエンティン・タランティーノ監督は次回作をもって監督業から引退すると公言していたが、いよいよ具体化してきた。 監督10作目の監督引退作となるのは「ザ・ムービー・クリティック(原題)」(The Movie Critic)で、タランティーノ…
「袋小路」(原題:Cul-de-sac、1966、日本公開1971)を見る。ロマン・ポランスキー監督による長編3作目となるイギリスのサイコスリラー。第16回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞した。 古城に住む年の離れた奇妙な変人夫婦のもとに、腕にケガをしたギャ…
「水の中のナイフ」(原題:Nóż w wodzie、英題:A Knife in the Water, 1962)を見る。今頃見たのかと言われるほど有名なロマン・ポランスキー監督のデビュー作品。アカデミー賞外国語映画賞(現・長編国際映画賞)にノミネートされた。 3月末で配信が終了…
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(2022)を見る(MOVIX さいたま)。第95回「アカデミー賞」では作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞、助演男優賞、編集賞、衣装デザイン賞など同年度最多の10部門11ノミネート作品なの…
映画「屋根の上のバイオリン弾き」(1971)の主人公テヴィエ役で圧倒的な存在感を見せたイスラエルの俳優・トポル(ハイム・トポル)が、イスラエルの自宅で亡くなった。87歳。アルツハイマーを患っていたという。 舞台「屋根の上のバイオリン弾き」で当たり…
第46回「日本アカデミー賞」の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、石川慶監督の「ある男」が最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演女優賞など8部門で最優秀賞に輝いた。 最優秀主演女優賞は、…
「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(1973)を半世紀ぶりに再見。シリーズ第11作。長年親しんだ「五反田」を紹介するYouTubeの中に「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」のロケに使われているとあったので、もう一度見てみた。 五反田駅西口の目黒川付近の西五反田…
昨年公開され大ヒットを記録した「トップガン マーヴェリック」(2022)がきょう(9日)からNetflixで配信がスタートした。昨年6月にTOHOシネマズ日比谷で爆音IMAXで見たときの没入感の感動がよみがえることになりそう。 1986年の「トップガン」の36年振りの…
「そして、バトンは渡された」(2020)を見る。原作は2019年に本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの小説。2021年10月時点で累計発行部数は110万部のベストセラー。予想以上に脚本がよくできていて面白い。 タイトルの意味は、3人の父、2人の母(生みの母は幼いこ…
「ソード・オブ・デスティニー」(原題:Crouching Tiger, Hidden Dragon: Sword of Destiny、臥虎藏龍:青冥寶劍、2016)を見る。 米中合作の武侠映画。2001年の第73回アカデミー賞で外国語映画賞(現アカデミー国際長編映画賞)など4部門を受賞した「グリ…
「彷徨い」(さまよい、原題:The Strays、2023)を見る。最近の映画の傾向で人種差別、多様性、LGBTなどが描かれることが多いが「彷徨(さまよ)い」は、黒人が黒人を差別するというのが根底にある。 監督はドラマ「コラテラル 真実の行方」で俳優としても…
「オードリー・ヘプバーン」(2022)を見る。大スターでありながら、これまであまり語られてこなかったオードリーの素顔に迫る長編ドキュメンタリー。 永遠の妖精と呼ばれたオードリーの素顔を、本人のアーカイブ映像と近親者のインタビューなどによって名声…
「ザ・ロストシティ」(原題:The Lost City、2022)を見る。宝探しのアドベンチャー・コメディ。監督はアーロン・ニーとアダム・ニー。 出演は製作も務めるサンドラ・ブロック、チャニング・テイタム、ダニエル・ラドクリフ、ブラッド・ピットなど。 サンド…
「すばらしき世界」(2021)を見る。監督・脚本は「ディア・ドクター」「夢売るふたり」などの西川美和。原案は佐木隆三の小説「身分帳」。舞台を約35年後の現代に設定し、13年の刑期を終えた元殺人犯の出所後の日々を描く。 生きづらい社会の中で、一度レー…
映画「老後の資金がありません!」(2021)は、老後の資金を貯めてきた普通の主婦が直面する悩みをつづった垣谷美雨の小説をコメディタッチに描く。 数年前にテレビの経済分野のコメンテーターなどが「老後の資金は2,000万円必要」と発言し話題になったが、街…
「ベイビー・ブローカー」(2022)を見る。メガホンをとるのは「家族モノ」の名手・是枝裕和監督。2018年のカンヌ国際映画祭で見事に最優秀賞であるパルム・ドールに輝いた「万引き家族」によって世界の頂点へと到達。 2019年にはフランスを舞台にしたフラン…
アカデミー賞の前哨戦の一つ、第29回「全米映画俳優組合(SAG)賞」がロサンゼルスで開催され「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が最高賞にあたるキャスト賞をはじめ主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カー…
「リコリス・ピザ」(原題: Licorice Pizza、2021)を見る。製作・脚本・撮影・監督は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などのポール・トーマス・アンダーソン(PTA)。 事実に基づいたストーリーということで、1970年代を舞台にした青春映画。第94回アカデミ…
「ちひろさん」(2023)を見る(2月23日からNetflixと都内・武蔵野館など劇場同時公開)。人気漫画の実写化で、海辺の小さな街の弁当店で働く元風俗嬢・ちひろ(有村架純)に吸い寄せられるように集まる人々の孤独と癒やしを描く。 特に何も起こらない、静か…
「第65回ブルーリボン賞」(2022年度)の各賞が24日、決定した。この賞は、東京映画記者会(在京スポーツ紙7社が運営)が選ぶもの。 主演男優賞として二宮和也(「ラーゲリより愛を込めて」「TANG タング」)、主演女優賞として倍賞千恵子(「PLAN 75」)が…
主演男優賞のオースティン・バトラーと主演女優賞のケイト・ブランシェット 第76回英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式が開催され、ドイツ映画「西部戦線異状なし」が作品賞、監督賞、非英語作品賞ほか7つの賞を獲得し、非英語作品として史上最多の快挙となった…
「ベルファスト」(2021)を見る。ケネス・ブラナー監督が出身地である北アイルランド・ベルファストを舞台にした半自伝的ドラマ。2022年度アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞など7部門でノミネートされ、脚本賞(ケネス・プラナー)を…
「エルヴィス」(2022)を見る。「キング・オブ・ロックンロール」と称される、エルヴィス・プレスリーの半生を描く伝記ドラマ。 今年のアカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む8部門にノミネートされていて、未見の段階で、主演男優賞にオースティン・バト…
米女優ステラ・スティーヴンスが亡くなった。84歳。晩年はアルツハイマー病を患っていたという。1960年代にアイドル女優として活躍。 1959年に「ひとこと言って」で映画デビュー。主な出演作品には「ガール!ガール!ガール!」(1962)「底抜け大学教授」(196…
「セントラル・インテリジェンス」(原題:Central Intelligence、2016)を見る。ドウェイン・ジョンソンとケヴィン・ハート主演のアクションコメディ。監督はローソン・マーシャル・サーバー。 屈強男だが人がいいドウェイン・ジョンソンと心配症で小心者の…
「ムッソリーニの財宝を狙え」(原題:ROBBING MUSSOLINI、2022)を見る。寄せ集めのレジスタンス・メンバーがチームを組み、ミラノにあるファシスト党の庁舎からムッソリーニの財宝を盗み出そうとするイタリアのアクション。 監督は「ザ・ルースレス ~とあ…
「ショーシャンクの空に」の独房に貼られていたポスター3枚は、それぞれの時代を反映するハリウッド・セクシー女優だった。 2日前(2月15日)に亡くなったラクエル・ウェルチも3枚(3人)のうちの1枚(1人)だった。伝説的女優のリタ・ヘイワース、マリリン…
「恐竜100万年」(原題:One Million Years B.C.、1966)を見る。この映画で主演のラウエル・ウェルチが亡くなった(82歳)という報に接し、急遽、再見。追悼。 弱肉強食の世界に囲まれた原始人を描き、人類が明瞭な言語を持っていなかった穴居時代のためセ…