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映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」再見。新作「フュリオサ」鑑賞前の復習。

シリーズ最新作「マッドマックス フュリオサ」(2024)が間もなく公開されるので”復習”の意味で”復讐”映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(原題:Mad Max: Fury Road、2015、オーストラリア)を再見した。

舞台となるのは、核兵器による大量殺戮戦争勃発後、生活環境が汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅した世界。

その貴重な資源を牛耳る軍団の長・イモータン・ジョーに捕らえられた元警察官のマックスが、集団を裏切った女隊長・フュリオサと共にジョーへ戦いを挑むという超ド級アクション巨編。

見どころは、何といっても様々な改造車の爆走シーン。改造車が激走する中、数メートルにも及ぶ、棒高跳びのようにしなるポール(?)に乗った人間が宙を飛ぶシーンが圧巻。また、火炎ダブルネック・ギター男がガンガンと音楽を奏でながら乗る車が強烈なインパクト。

「マッドマックス」シリーズの第4作目に当たり、前作「マッドマックス/サンダードーム」以来、製作は27年ぶりということになる。

アカデミー賞では録音賞、音響編集賞編集賞、撮影賞、メイクアップ・ヘアスタイリング賞、美術賞、衣装デザイン賞の最多6部門で受賞した。

主役のマックスには「インセプション」のトム・ハーディが扮し、ほとんど坊主頭にした女優シャーリーズ・セロンが共演し、監督・脚本は過去3作品と変わらずジョージ・ミラーが担当。

「モンスター」でアカデミー賞主演女優賞を受賞している名女優シャーリーズ・セロン「コール」「ハンコック」「トリコロールに燃えて」などで美貌の持ち主として知られるが「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では、化粧っけなしで、傷だらけになって体当たりで演じている。

「私の名はマックス。ここは火と血の世界。(殺す気か。油のためさ。石油戦争。殺しあいだ。水不足。水の奪い合い。)昔、俺は警官だった。使命に燃え、悪を追った。世紀末だ。人類は暴力に支配された。核戦争。地球は荒廃。体は蝕まれ、寿命は半分に…。世界は崩壊し 我々も壊れていった。狂気に取りつかれたのは 俺なのか それとも世界か。」といったマックスの独白で始まるこの映画。想像を超えたバトルが始まる。

・・・
石油も水も尽きかけた近未来の世界。
元警官のマックス(トム・ハーディ)は、愛する者を奪われ、本能だけで生き長らえていた。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕えられた彼は、ジョーに囚われた女たち“ワイブズ”を率いて反逆を企てるフュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、自由への逃走を開始する。

凄まじい追跡、炸裂するバトル…。絶体絶命のピンチを迎えた時、マックスと仲間たちの決死の反撃が始まるのだった。

・・・
名前を名乗らないがマックス(トム・ハーディ)がともに戦うフィオリサに向かっていう。

「希望は持たぬことだ。心が壊れたら 残るのは――― ”狂気”(MAD)だけだ。」
フィオリサを演じているのが最初はシャーリーズ・セロンと分からないくらいの短髪頭で登場し、しかも片腕がなく義手。

タンク・ローリーや改造車などのカーチェイスが最大の見所で、ド派手なアクションは、見るというよりも体験するという驚きの世界が展開する。

フィオリサに、それまで名前を言っていなかったが「俺の名前はマックスだ」というのが印象に残る。全編に流れる、不安を掻き立てるような音楽も印象的だ。

<主要人物>
■マックス:トム・ハーディ
本名はマクシミリアン・ロカタンスキー。異名としてロード・ウォリアーと呼ばれることもある。元・M.F.P.(Main Force Patrol)特殊警察警官隊隊員。過去に目の前で散っていった命のフラッシュバックに苛まれ、高放射線に曝露された世界を旅していた。左足に金属製歩行補助器具、右肩にFRPショルダーパッド、上下黒のレザースーツとレザーブーツ、右手にパラコードブレスレットを付けている。
■フュリオサ大隊長シャーリーズ・セロン
シタデルの女性大隊長。本名はフュリオサ・ジョ・バサ。短く刈り込んだ頭髪と顔に塗った黒いグリースが特徴。左腕の前腕部から先を欠損しており、金属製義手を装着。この義手は小型モーターを内蔵していて、人間の首すらへし折ってしまうほどの出力を備えている。そのほか、皮革製固定ハーネスとコルセット、ショルダーパッドを身に着けている。動作も俊敏で銃器の扱いにも長け、特に改造型SKSカービンを使った長距離射撃を得意とする。本来は「緑の地」出身、スワドル・ドッグ一族の末裔。少女期に「鉄馬の女たち」であった母マリー・ジョ・バサと共に身柄を拐われシタデルへ連行されたが、母は3日後に落命してしまう。その後、ジョーの子産み女となるが、ジョーの怒りを買い片腕を失う。
■ニュークス:ニコラス・ホルト
イモータン・ジョーの武装戦闘集団「ウォーボーイズ」のひとり。首の付根の左側に病変腫の大小2つの瘤があり、それぞれ「ラリーとバリー」と名付け友人として扱い、上半身前面にスカリフィケーションによるV8エンジンの紋様が施されている。ルガー・バケーロを武器としており、登場時には常に輸血を必要とするほど衰弱著しい状態であったが、ジョーを狂信する彼は、栄誉ある戦死を望んでフュリオサ達の追跡隊に志願し、高品質の輸血ドナーのマックスを「輸血袋」として砂漠に連れ出たことで、マックスが追跡劇に参加する切っ掛けを作る。
■イモータン・ジョー:ヒュー・キース・バーン
「シタデル」占領者で、周辺テリトリーを支配する武装集団の首領”不死身の顎”。上半身は気腫疽らしき疾病を抱えており、それを隠す為に体を白塗りにし、両腕を包帯で覆う。健康を害する汚染された外気を避けて呼吸するための生命維持のスカルを模した特殊マスク、メダルや携帯電話の基板で装飾を施した防弾プレキシガラス・ボディーアーマーを装着している。本名はジョー・ムーア大佐といい、石油戦争の際のベテランの軍人で、水戦争での英雄でもあった。自分を神格化させ、短命な養子達には幼児期から、ジョーのために死んだら生まれ変わることができるというカルト宗教的な価値観を植え付けて手駒とし、老齢に差し掛かり若年の娘らを集め健康体の子供を産ませて子孫を残す「育種プログラム」を発案し実行に移す。荒地で人々を捕らえては彼が根城にしている砦に連れ込んだり、人々を騙して利用している。
■ワイブズ(Wives)
イモータン・ジョーにより岩山の一画に幽閉されていた健康体の妻たちで計5名。
・スプレンディド:ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
5人のリーダー格で、イモータン・ジョーお気に入りの受胎母体である。ジョーの子を宿し、臨月の身体で逃亡する。名前は「見目麗しき」。逃走途中にウォー・リグから転落、ジョーの運転する車両に轢かれて瀕死となり、赤子も死亡してしまう。
・ケイパブル:ライリー・キーオ
赤毛の長髪、砂嵐後から透明ゴーグルを装着。ジョーの配下だったニュークスと心を通わせ、好意を持つようになる。
・トースト:ゾーイ・クラヴィッツ
褐色肌で髪はショートカット、5人の中では一番戦う覚悟を持っている。
・ダグ:アビー・リー
細身の身体で銀の長髪。彼女もジョーの子を受胎しており葛藤がある。
フラジールコートニー・イートン
5人の中では一番若く、砦の中での生活しか知らないことも有り、過酷な道中に挫けてジョーの元に戻ろうともする。

(ストーリー)
砂漠化し荒廃したウェイストランド(荒野)で、元警官マックスは、過去に救えなかった命の幻覚と幻聴に煩わされ、狂気に侵されているのは世界なのか自身なのか曖昧になる中、生存本能にだけ突き動かされV8インターセプターを駆る。

流浪の途上で暴徒らの襲撃に遭い捕縛され、シタデルという砦に連行されたマックスは、インターセプターを奪われた上に身体を拘束され、環境汚染からの疾病を患う住人に供血利用される。

そこではイモータン・ジョーを首領とした独自教義を持つ好戦的な集団の支配のもと、潤沢な地下水(アクア・コーラ)と農作物栽培を牛耳ることで成り立っている独裁社会が築かれていた。

ガスタウンへと向かう取引当日、ジョーの部隊を統率するフュリオサ・ジョ・バッサ大隊長は、ジョー一族が受胎出産させることを目的として監禁していた5人の妻(ワイブズ)であるスプレンディド、トースト、ケイパブル、ダグ、フラジールの身柄を秘密裏にウォー・リグに搭乗させ、フュリオサの出生地である「緑の地」に匿う逃亡計画を、3000ガロンのガソリン取引を隠れ蓑に東へと進路を変えて実行に移す。

部下の背任行為と、妻たちと、その胎内の我が子を奪われたと知ったジョーは配下の戦闘集団ウォーボーイズを引き連れ、友好関係にある人食い男爵と武器将軍の勢力を援軍に追走を開始する。

マックスはウォーボーイのニュークスの常備用「血液袋」として追尾車両に鎖で繋がれワイブス追走の争いに巻き込まれることになった。

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