fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「復讐は俺に任せろ」(フリッツ・ラング、原題:The Big Heat、1953)フィルム・ノワールの傑作。

        

映画「復讐は俺に任せろ」(原題:The Big Heat、1953)は、フリッツ・ラング監督によるフィルム・ノワールの中でも群を抜く面白さだった。


1999年には「ビッグ・ヒート/復讐は俺にまかせろ」のタイトルで都内では当時の「三百人劇場」(東京・千石/本駒込)などで限定リバイバル上映された。


妻を爆破事件で殺害された刑事デイブ・バニオン(グレン・フォード)が、警察内部の腐敗と裏社会の巨大組織に立ち向かい、凄惨な復讐劇を繰り広げる。


「暴力教室」などのグレン・フォードがクールでカッコいい。感情が高ぶると手段を選ばない暴力を振るうなど強烈な悪役を演じたリー・マーヴィンの出世作となった。

ストーリー
トム・ダンカンという警官が拳銃で自殺した。妻のバーサ・ダンカン(ジャネット・ノーラン)が遺体を発見する。バーサは動揺するどころか予想していたようなそぶり。遺書を読むと、それを自分のバッグにしまう。


そして、警察に連絡する前に、なんとギャングの大物マイク・ラガナ(アレクサンダー・スコービー)に電話をした。ダンカンが死ぬ前に残していたのは、ラガナを告発する内容の手紙だった。


ダンカンの妻バーサは警察に嘘の報告をし、遺書を利用してギャングをゆすっていたのだった。


殺人課のバニオン刑事(グレン・フォード)は最初はダンカンの死を自殺と考えたが、バーの女ルーシー・チャップマン(ドロシー・グリーン)から「ダンカンは死ぬ3日前に私と会っていた。元気だった」という情報が入る。


さらにルーシーは、ダンカンが妻バーサと別れるつもりだったことなどを知っていた。


その後、事件について何か知っているルーシーが殺される。ついにバニオンは疑惑を捜査し始めるが、警察上層部にもギャングの勢力が及び、圧力がかかり捜査から外された上、妻ケイティ(ジョスリン・ブランドを殺されてしまう。


復讐を誓ったバニオンは、たった一人で巨大組織に立ち向かうのだった…。

 

・・・
主な登場人物
■デイブ・バニオン:グレン・フォード…正義感の強いタフな警察の殺人課刑事(のちに辞職)。妻を殺され、復讐のため一人でギャングに立ち向かう。
■ケイティ・バニオン:ジョスリン・ブランド…バニオンの妻。夫を理解し、信頼している穏やかな女性。
■マイク・ラガナ:アレクサンダー・スコービー…巨大ギャング組織のボス。表向きは政治家にも近い社会的実力者。
■バーサ・ダンカン:ジャネット・ノーラン…自殺したダンカンの妻。金に執着し、夫の遺書を利用してラガナを脅そうとする。
■ルーシー・チャップマン:ドロシー・グリーン…ダンカンの秘密を知る女性。バニオンに重要な情報を提供する。
■デビー・マーシュ:グロリア・グレアム…ギャングの幹部ヴィンスの愛人。お気楽に暮らしていたが、バニオンに接触したことでヴィンスの怒りを買い、顔に熱湯(熱いコーヒー)を浴びせられる凄惨なリンチを受ける。ヴィンスの残酷さに嫌気が差し、バニオンに協力する。
■ヴィンス・ストーン:リー・マーヴィン…巨大犯罪組織の冷酷な幹部。非常に残虐でサディスティックな性格。

www.youtube.com

 

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in

 

映画「ハウス・バイ・ザ・リバー」(フリッツ・ラング、原題:House by the River, 1950、劇場未公開)を見る。フイルム・ノワール。

       

映画「ハウス・バイ・ザ・リバー」(原題:House by the River, 1950、劇場未公開)を見る。監督は「メトロポリス」「M」などのフリッツ・ラング。モノクロ、88分。劇場公開されなかったからか、邦題が近年流行りの原題そのままのカタカナ。


「偶然の殺人」から始まった犯罪が、虚栄心と保身によって次第に拡大していく心理的フィルム・ノワール


主人公の犯人は最初から冷血漢というわけではなく、一度犯してしまった罪を隠すために、さらに嘘を重ねる。

弟を利用し、ついには殺人さえ自分の作家活動の材料にしてしまうというゆがんだ精神に支配されていく様が描かれている。


こんなにも独善的でひねくれた人物が主演でイライラさせられる。徹底した極悪人のほうがスッキリする(笑)。

主演は「そして誰もいなくなった」ルイス・ヘイワード。共演は「紳士協定」のジェーン・ワイアット、「静かについて来い」のドロシー・パトリックなど。

ラング監督特有の暗い映像と、川、邸宅、影などのゴシック的な雰囲気が重なり、スリリングではある。

ストーリー
川沿いの邸宅に、売れない小説家スティーヴン・バーン(ルイス・ヘイワード)が妻マージョリー(ジェーン・ワイアット)と暮らしている。


スティーヴンは作家として成功できず、妻にもどこか不満を抱えていた。

          妻マージョリー(ジェーン・ワイアット)

        新人のメイド・エミリー(ドロシー・パトリック)

使用人のエミリー(ドロシー・パトリック)に手を出そうとし、拒絶されてもなお迫った結果、もみ合いになり、彼女を死なせてしまう。


そこへ足の不自由な兄ジョン(リー・バウマン)が現れた。スティーヴンはジョンを言いくるめ、二人で遺体をボートに乗せて川に捨てた。


ところが、スティーヴンは単に罪を隠すだけではなく、エミリーの失踪事件を利用して、自分の作家としての名声を高めようとするのだ。


やがて遺体が発見され、警察の捜査が始まる。そしてスティーヴンが罪を逃れようとするほど、兄ジョンが犯人として疑われるという皮肉な展開になっていくのだった。

  

          身勝手なスティーヴン(ルイス・ヘイワード)

・・・
最初は衝動的な犯罪だった。
しかし、スティーブンは、本来なら警察に届ける、あるいは自首するという選択をすべきだったが、自分の人生や社会的立場を守ることを優先してしまった。


しかも、ジョンを共犯者にして、自分を守るためならジョンを犯人に仕立てるというように変貌し、狂っていった。

しかも殺されたメイドは淫乱で、男の元へ走ったなどと吹聴し、嘘で固める悪質さ。


主な登場人物
■スティーヴン・バーン:ルイス・ヘイワード…売れない小説家。自尊心が強く、自己中心的。殺人後も反省より「事件を利用して成功したい」という欲望が勝っていく。
■マージョリー・バーン:ジェーン・ワイアット…スティーヴンの妻。温厚で夫を信頼している女性。しかし夫の本性を知らないため、次第に事件に巻き込まれていく。
■エミリー・ガーント:ドロシー・パトリック…バーン家の使用人。スティーヴンの欲望の犠牲となる女性。
■ジョン・バーン:リー・バウマン…スティーヴンの弟。誠実で気の弱い善人。 兄に利用され、犯罪の隠蔽に巻き込まれてしまう。
■フローラ・バンタム:ジョディ・ギルバート…ジョンのメイド。
■アンブローズ夫人:アン・シューメイカー…スティーヴンの近隣の住人。
■ハリー・クローナー:ピーター・ブロッコ…判事。
■検事:ハウランド・チェンバレン…検事。
■サーテン警部補:ウィル・ライト…エミリー事件を捜査する警察官。事件の真相を追う。

www.youtube.com

「アマプラ」で配信中。

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in

 映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(2012)警察組織の隠ぺいを描く劇場版第4作。

映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(2012)は劇場版第4作で、1997年に始まった15年に渡るシリーズ最終作(当時)。

 

最終興行収入は59.7億円で最終作にしてシリーズ最低記録に終わった。2012年公開の邦画では1位「BRAVE HEARTS 海猿」2位「テルマエ・ロマエ」に次いで興行収入第3位となった。

最新作「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」(2026)にもつながるエピソード(子供の誘拐)などが確認できる。


オープニングはお決りのように東京首都圏の上空からの俯瞰撮影で始まる。青島(織田裕二)とすみれ(深津絵里)が、唐揚げ店で、店を切り盛りしていて、すみれが青島にハッパをかけている。夫婦漫才のようなやり取りに客たちも、仲のいい夫婦だねなどと感心する。

ああ、二人は結婚したのかと思ったら、これがこれが、なんと長期間にも及ぶ、犯人捜査のための大掛かりな芝居だっという展開。

この辺りは快調な滑り出しだったのだが、物語では何かもやもやが残り、シリーズの中では、イマイチの評価だったようで…。

 

個人的な好みでは第2作の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」とスピンオフ「交渉人 真下正義」がいい。

ストーリー
2012年12月21日。長期間にわたる張り込み捜査から帰ってきた青島(織田裕二)とすみれ(深津絵里)は、いつもと違う湾岸署の様子に困惑する。

湾岸署では、管内で行われている「国際環境エネルギーサミット」の警備が本格的に始まり、署長となった真下正義(ユースケ・サンタマリア)が自ら統括官となり刑事課を中心に署内の業務体制の一本化がなされたのだ。


刑事課の面々も交通課、鑑識課、機動隊などの他部署の業務をおこなっており、青島とすみれも真下の命令で各部署を転々とし始める。


そんな中、エネルギーサミットの会場で突如誘拐事件が発生。


本庁から小池茂(小泉孝太郎)率いる交渉課も駆けつけ捜査を開始しようとしていた矢先、被害者は射殺体で発見されてしまう。

鳥飼管理官を本部長とし捜査会議が開かれるが、使用された拳銃が以前警察が押収した物であり、捜査一課の刑事による犯行であることが発覚。

 

その隠蔽のため、全ての捜査情報を鳥飼に文書として報告し、所轄には極秘状態という異例の捜査体制となるのだが…。

・・・
この映画は、単に犯人を追う刑事の物語というよりも、正義を守るはずの警察組織が、自分たちの失敗を隠すために、さらに別の罪を重ねてしまうというストーリー。


警視庁刑事部の久瀬(香取慎吾)・小池(小泉孝太郎)・鳥飼(小栗旬)という3人の関係性を理解しないと、わかりにくい。


発端は、6年前の少女誘拐事件だった。少女が誘拐され、当時、交渉を担当していたのが真下正義(ユースケ・サンタマリア)だった。


ところが警察上層部の判断によって交渉が打ち切られ、少女は殺されてしまう。さらに、犯人とされた土門俊治(内野智)は後に無罪となる。


この6年前の未解決の怒りが今回の出発点となっている。
殺された少女の叔父にあたる鳥飼誠一(小栗旬)が黒幕で、6年前の交渉に関わった交渉課長の小池茂(小泉孝太郎)と当時の事件の関係者・被害者家族を支援していた久瀬智則(香取慎吾)の2人が共犯という関係になる。


鳥飼にとっては、単なる警察の失敗ではなく、自分の家族を警察組織に見殺しにされたという感情が強かった。

       「組織にいる人間は書類の中で生きている」(鳥飼)


真犯人側の鳥飼が、事件の捜査を指揮するという犯人が、自分自身の事件を捜査しコントロールするという構図。

単に復讐というだけでなく、警察組織そのものを揺さぶるという狙いがあった。


・・・
国際環境エネルギーサミットが開催されているなか、6年前に無罪になった土門俊治が殺される殺人事件が起こる。


犯人側は、警察が裁けなかった人間を、自分たちで裁くと実行したことになる。殺人に使われたのは、なんと警察が押収して保管していた拳銃だった。


警察内部の人間が拳銃を持ち出して殺人を行ったことになる。


警察の上層部はこれが公になれば、「警察の拳銃管理はどうなっているのか?」「警察官が殺人をやったのか?」「6年前の事件にも警察の責任があったのでは?」という大問題になる。


そこで、上層部は、現場の所轄などには詳細を伝えず、事件を隠ぺいするための会議を行うのだった。


上層部は、事件を早く処理しようとして捜査の矛先が青島や室井の側に向けられていく。青島は捜査上の責任を負わされ、ついには辞職勧告まで受けた。


本当の犯人を追うことになれば、警察内部の犯行が発覚し、警察の不祥事になるため、それを避けるため責任を青島・室井側に押しつけることにしたのだった。


警察上層部の隠ぺい体質とともに、下の刑事課でもある「隠蔽」がおこなわれていた。

捜査本部で使うお茶と水を用意するはずが、青島の部下の王刑事(滝藤賢一)の発注ミスで大量の缶ビールを仕入れてしまったのだ。滝藤が、なんと中国人に扮している(笑)。


公費で大量の酒類を購入したことによる上層部からの処分を恐れた青島、そして真下ら湾岸署の面々は、事態回避のため署内総出でビールの隠蔽工作を行うこととなった。

同じ隠ぺいでも、重大さは月とスッポンだが(笑)。

そして、真下正義の息子・勇気が誘拐される事件が発生する。警察手帳を取り上げられてしまった青島だったが、誘拐事件の発生を知り室井に報告し共闘を進言。

室井慎次(柳葉敏郎)はこれを受け入れて、青島に捜査への参加を命令する。青島は室井からの命令を受けて人質救出・犯人逮捕に奔走する。


一方、捜査本部を率いる室井は、本庁・所轄問わずに集められた情報から事件の真相へと近づいていく。
・・・
主な登場人物
<湾岸警察署>
■青島俊作:織田裕二…警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係長・警部補。
■恩田すみれ:深津絵里…警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係主任・巡査部長。

■真下正義:ユースケ・サンタマリア…警視庁湾岸警察署署長・警視正。
■真下雪乃:水野美紀…警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長(産休中)。
■緒方薫:甲本雅裕…警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係主任・巡査部長。
■篠原夏美:内田有紀…警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長。
■和久伸次郎:伊藤淳史…警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・巡査部長。
■王明才:滝藤賢一…警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係・研修生。
■スリーアミーゴス(神田・秋山・袴田)
■神田総一朗:北村総一朗…警視庁湾岸警察署・指導員。
■秋山春海:斉藤暁…警視庁湾岸警察署・指導員。
■袴田健吾:小野武彦…警視庁湾岸警察署副署長・警視。
<警視庁>
■鳥飼誠一:小栗旬…警視庁刑事部捜査第一課管理官・警視。
■小池茂:小泉孝太郎…警視庁刑事部交渉課課長・警視。
■久瀬智則:香取慎吾…警視庁刑事部捜査第一課・警部。
■倉橋大助:ムロツヨシ…警視庁刑事部交渉課交渉人補・警部補。
<警察庁>
■室井慎次:柳葉敏郎…警察庁長官官房審議官 兼 組織改革審議委員長・警視監
■新城賢太郎:筧利夫…警察庁組織改革審議委員・警視監。
■沖田仁美:真矢みき…警察庁組織改革審議委員・警視監。
■池神静夫:津嘉山正種…警察庁長官。
■安住武史:大和田伸也…警察庁次長。
<警察行政人事院>
横山邦一:大杉漣…警察行政人事院・情報技術執行官。権限大きい。

www.youtube.com

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

fpd.hatenablog.com

「アマプラ」で配信中。

 

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in

映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」(2026)をMOVIXさいたまで見る。

映画「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」(2026)をMOVIXさいたまで見る。入場者には”ネタバレ注意”として「特別捜査本部資料」という10頁(中表紙含む)の小冊子が配布された。

           

小冊子には、映画の舞台として登場する都心部の位置情報や、登場人物の概要、警察の用語など専門用語などの解説が丁寧に網羅されている。

都内でも知っているようで知らない場所も随所に登場し、ロケ地として名所見物の対象になりそうだ。メトロで「新宿歌舞伎町駅」が登場(そんな駅あったか?)


副題の "N.E.W." は "NEXT EVOLUTION WORLD" という文を ”NEW(新しい)”にかけて略したもの。


「踊る」シリーズはフジテレビのドル箱コンテンツ。シリーズの累計観客動員数は3,863万人、累計興収は524.1億円。


第2弾の「踊る大捜査線 The Movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003)は興収173.5億円と社会現象になり、20年以上、邦画の実写映画で首位にあった(昨年「国宝」が200億円突破で抜いた)。


1997年の連続ドラマ開始以来、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描き、社会現象を巻き起こしたが、今作の最後に「踊るはさらに続く」とテロップが流れた。


織田裕二演じる青島俊作が主役である本編シリーズとしては「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」から14年ぶり、「踊るプロジェクト」の「室井慎次 敗れざる者/生き続ける者」から2年ぶりの作品。

今回の最新作は副題に「メトロポリス(巨大都市=東京)を駆け抜けろ!」とあるように、主人公の青島がとにかく走る映画。トム・クルーズもよく走るが、青島も還暦近い年齢で、犯人の要求通りによく走る。

・・・
「ネタバレ厳禁」の小冊子の意味が分かる。

オープニングからシネコンのスクリーンを間違えたかと思うような「アニメ映画か」と勘違いしそうな展開。これって予告編?(笑)しばらく短編映画が1本終了するくらいの時間が経過。ようやく映画のタイトルが出て、本編はこれからというような意表を突いた展開。


その後は、ファンサービスなのか、ボケとツッコミ、ショートコントや、漫才のようなコメディが続く。


地下鉄車両の窓から鞄を投げようとすると「7センチくらいしか開きません」(「天国と地獄」のオマージュ)や犯人から謎解きが課せられる(「ダイ・ハード3」)といった有名映画のオマージュや、「踊る」シリーズ過去作の映像や、警察OBたちが、”踊るだよ!全員集合!”のような同窓会のように登場する。


登場人物が多い上に、あれもこれもとてんこ盛りで、その分内容が薄くなってしまったような印象。ファン向けにお祭のような映画としても2時間22分は長すぎる


過去に青島の指導役だった和久平八郎いかりや長介)や、青島のよき理解者で志半ばで職を辞した室井慎次柳葉敏郎)へのリスペクトにあふれた内容だった。


警察内部では、ほんの一握りしか知らない秘密の部門があって、AI によって、ビッグデータを集めて、被害者の接触先(交友関係すべて)を分析し、そこから犯罪者を探る犯罪捜査の極秘システムがあるというのは驚き。

・・・
登場人物では、面白キャラが何人か登場する。
真下正義(ユースケ・サンタマリア)の息子・真下勇気を演じる増田貴久や、強行犯捜査係の刑事・芝田ひばりを演じる趣里、警視庁クリニックの医師・指方輝を演じる佐藤二朗などの新顔が”ケッサク”で笑わせる。


真下勇気は小さいころ誘拐されたことがあるが、成長して、飛び級でハーバード大学を卒業するほど頭脳明晰ということで21歳で「管理官」(かつて室井慎次が務めた)として登場。英語と日本語交じりで話し、刑事たちの失笑と反発を招くのだが…。


芝田ひばりは、じゃじゃ馬と敬遠されるほど、遠慮なしにズバズバいい煙たがられる刑事役だが、憎めない役。ドラマ「大空港 Gate24」など大活躍だ。


指方輝を演じる佐藤二朗は相変わらずの落ち着きがなく、慌てっぷりとせっかちで不自然な動きと話し方が健在。マッサージでその人の運勢がわかるという。余談だが、当初、佐藤二朗を主演とした「踊る大捜査線」のスピンオフドラマが企画・発表されていたという。


フジテレビの別ドラマ「夫婦別姓刑事」の撮影現場におけるトラブルを背景に、フジテレビがガバナンスとリスク管理の観点からスピンオフドラマの制作中止となった。


主な登場人物
<警視庁>
■青島俊作:織田裕二…警視庁刑事部捜査第一課・警部補。室井とかわしたそれぞれの立場で正しいことをしようという”約束”を胸に日々精進している。
■芝田ひばり:趣里…台東警察署刑事課強行犯捜査係・巡査部長。周囲から煙たがれるじゃじゃ馬。
■美浦秋:白洲迅…麻布中央警察署刑事課強行犯捜査係・巡査部長。常に冷静でクール。スマホ依存の傾向がある。
■北丘雲斗:佐々木蔵之介…警視庁刑事部捜査第一課長・警視正…青島と同期でノンキャリ。
■真下勇気:増田貴久(NEWS)…警視庁刑事部捜査第一課管理官・警視。真下正義と柏木雪乃の息子。ハーバード大学を飛び級で卒業。21歳。
■緒方薫:甲本雅裕…警視庁刑事部捜査第一課・警部補。
■桜章太郎:松下洸平…警視庁刑事部捜査第一課・警部補。「L2(リーダー2)」の指揮を担当。
■五十嵐学人:加藤満…警視庁刑事部捜査第一課・遊撃捜査班。かつては室井に反発していた。
■仁狩英明:西村直人…警視庁刑事部捜査第一課管理官。
■眉田克重:松重豊…警視庁警備部爆発物処理班指導員。
■草壁中:高杉亘…警視庁警備部特殊急襲部隊(SAT)・シニアアドバイザー。
■篠原夏美:内田有紀…警視庁総務部企画課庁舎管理係長。元湾岸署で青島の部下だった。
■木島丈一郎:寺島進…八重洲警察署刑事課・警視。得意のカンで青島をサポート。
■和久伸次郎:伊藤淳史…八重洲警察署刑事課長・警部
■栗山孝治:川野直輝…警視庁MOC(モバイル・オペレーション・センター)。
■三井一郎:三上市朗…警視庁特務科学捜査研究所・所長。「スタートレック」フリーク。
■明石幸男:赤ペン瀧川…警視庁捜査資料管理センター。
■小昏双葉:野呂佳代…警視庁警務部厚生課・巡査部長。警察官の幸せを応援する「幸福(しあわせ)支援部隊」の隊長。
■掛井れのん:玉井詩織(ももいろクローバーZ)…警視庁クリニック・看護師。指方をサポート。
■西園寺星士:春本ヒロ…警視庁クリニック・研修医。
■指方輝:佐藤二朗…警視庁クリニック医師・巡査部長。
■石田常男:関智一…警視庁副総監。
■鑑識:松嶋健太
<警察庁>
■真下正義:ユースケ・サンタマリア…警察庁長官官房審議官補佐・警視監。沖田に殺人ウイルスの情報をもたらす。
■沖田仁美:真矢ミキ…警察庁長官官房審議官刑事局担当・警視監。新城とともに室井や青島に協力的になった。
■一倉正和:小木茂光…警察庁刑事局長。
■坂村正之:升毅…警察庁長官補佐。
■楠木文道:立木文彦…警察庁長官。
■小早川健人:津田健次郎…警察庁次長。
■島津信親:野島健児…警察庁長官官房長。
■直江垣雄:板垣雄亮…警察庁官僚。
■栗尾悟朗:渡辺慎一郎…警察庁刑事局指導官。
■出山雄也:宮田せいじ…警察庁刑事局指導官。
<民間人>
■真下雪乃:水野美紀…元湾岸警察署・巡査部長。勇気の母。
■王明才:滝藤賢一…元湾岸警察署刑事課強行犯捜査係・研修生。家族で来日中に爆弾事件に巻き込まれる。
■魚住二郎:佐戸井けん太…元湾岸警察署刑事課長・警部、動画配信者。
■安住武史:大和田伸也…元警視庁副総監。趣味はゴルフ。
■森貴仁:齋藤潤…大学生、室井慎次の里子。新城から預かった「室井モデル」を青島に渡す。
■柳町凜久:前山こうが…小学生、室井慎次の里子。通称・リク。
■村下希衣子:藤吉夏鈴(櫻坂46)…高校生。
■須永あかね:齊藤なぎさ…高校生。
■田中文夫:近藤芳正…元犯人、アポロタクシー運転手。
■坂下始:北山雅康…副総監誘拐事件の犯人。
■須永あかねの母:櫻井淳子
■ニセ青島くん:山本高広
■ナレーション:林原めぐみ…劇場版セブンベア。
■小池茂:小泉孝太郎…元警視庁刑事部交渉課課長・警視、警備員。模範囚として刑期短縮。更生の道を歩んでいる。
■青年:神木隆之介…かつてのスリ一家の長男、音楽家。
■和久平八郎:いかりや長介…元湾岸警察署指導員、故人。
■スリーアミーゴス:神田・袴田・秋山の元湾岸署上司トリオの愛称。
■秋山春海:斉藤暁…元湾岸警察署副署長・警視。
■袴田健吾:小野武彦…元湾岸警察署副署長・警視。
■神田総一朗:北村総一朗…元湾岸警察署署長・警視正。
■恩田すみれ:深津絵里…元湾岸警察署刑事課盗犯係・巡査部長。
■室井慎次:柳葉敏郎…元警察庁長官官房審議官交通局担当。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in

映画「灼熱の魂」(原題:Incendies、2010、カナダ)を見る。壮絶・衝撃の物語。

 

映画「」(原題:Incendies、2010、カナダ)を見る。どんでん返し映画としてよく名前が登場し、壮絶な映画だということは見聞きしていたが、ようやく見ることができた。


レバノン生まれでカナダ・ケベック州に移住した劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲「焼け焦げるたましい(原題:Incendies、戦火)」(2003) の映画化。監督・脚色はドゥニ・ヴィルヌーヴ

 

灼熱の魂」は、1970年代以降のレバノン内戦をモデルにした架空の中東の国を舞台としてキリスト教徒とイスラム教徒、パレスチナ難民などが複雑に絡み合う内戦・宗派対立が背景になっている。


戦争による憎しみが暴力を生み、さらに復讐、また暴力と次の世代にも傷が残る「暴力の連鎖」が、主人公の女性ナワル一家の過酷な運命そのものになっている。


一言でいえば「母の壮絶な過去を、双子の子どもたちが現在からたどり直し、戦争によって引き裂かれた家族の恐ろしい真実に行き着く物語」ということになる。


母の故郷に行き、少しずつ母の秘密が明らかになる。
この映画には仕掛けがあってしかも巧妙。

現在の謎が、過去の現実と交互に描くことで、真相が浮き彫りにされていく。


ストーリー
初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)は、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー)とシモン(マクシム・ゴーデット)にも心を開くことがなかった。


そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言二通の手紙を残してこの世を去った。


その二通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。

それはナワルが死の床で口述した文章で、棺に入れずに裸で埋葬し、墓碑も建てるなと記されていた。


墓碑を建てたければ、同封した2通の手紙を父親と兄に届けろと指示される双子。だが、ジャンヌたちは父の名を知らず、兄がいることも聞いていなかった。


遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだった…。


母の意思に従い、父たちを探すため中東に旅立つジャンヌ。弟のシモンは、変わり者で理解しづらい性格だった母に反発し、カナダから動かなかった。


舞台は変わり35年前、中東ではキリスト教徒とイスラム教徒が激しく対立していた。

若いナワルが暮らすキリスト教徒の村の近くには、隣国を追われたイスラム教徒の難民キャンプがあった。


難民のムスリムの青年と愛し合い、妊娠するナワル。
ナワルの兄弟は、この恋を一族の恥と見なして青年を射殺し、ナワルも殺そうとした。


祖母に命を救われ、町の叔父の家から大学に通うよう指示されるナワル。生まれた息子は生後すぐに孤児院に預けられ、ニハドと名付けられた。


数年後、ナワルの国はキリスト教徒とイスラム教徒の間で内戦状態に陥った。


孤児院のある南部の戦闘が激しいと知り、一人で南部に向かうナワル。


だが、孤児院は焼け落ち、息子の消息を知るすべは無かった。イスラム教徒の女子供まで虐殺するキリスト教徒の兵士たちを激しく憎んだナワルは、イスラム教徒の側につき、キリスト教徒である政府の要人に接近して射殺した。


母親の故郷の村を探し当てるジャンヌ。だが、村の女たちはナワルを一族の恥と呼び、ジャンヌを追い出した。


母が15年間も監獄に収監されていた事を知るジャンヌ。ナワルは拷問を受けても屈せず、いつも歌っていたために「歌う女」と呼ばれ、イスラム教徒たちからは尊敬される存在だった。


20年前、洗脳されない強情なナワルを痛めつけるために、凄腕の拷問人アブ・タレク(アブデル・ガフール・エラージズ)が監獄に派遣された。


アブ・タレクにレイプされ、獄中で子供を生んでから釈放されるナワル。


ジャンヌとシモンは、その時に生まれた子供だったのだ。弟のシモンも中東に飛び、イスラム教徒の武装勢力と接触した。


当時を知る老人から兄の消息を聞くシモン。兄のニハドは孤児院から拉致され、イスラムの戦士として成人したが、その後キリスト教徒に捕えられ、洗脳されて拷問人アブ・タレクになったという。

・・・

序盤、母の遺言の手紙を渡すためにジャンヌとシモンは、自分たちの父親、自分たちが存在すら知らなかった兄を探しにいく。

ネタバレになるが、ラストで「父親」と「兄」が、実は同一人物だったという衝撃の事実が明らかになる。


ナワルが若い頃に産んで手放した長男ニハドが、戦争の中で兵士・狙撃手となり、やがて刑務所の拷問係「アブ・タレク」になっていたのだ。


そして彼が、ナワルを収監中に性的暴行し、その結果生まれたのがジャンヌとシモンだった―という悲劇。

双子のジャンヌとシモンは、カナダで「ニハド・ハルマニ」という名前で暮らしていた男を探し出す。


この男こそ、かつて刑務所でナワルを拷問・強姦したアブ・タレクだった。しかも同時に、ナワルが若いころに産んで失った息子ニハドでもあったのだ。


双子は彼に、ナワルが残した2通の手紙を渡す。

ひとつは「父へ」の手紙。こちらは非常に厳しい内容で、ナワルは彼を「自分の息子」としてではなく、自分を拷問した男、双子の父親として語る「私はあなたを許さない」と強い口調の手紙だった。


一方、「息子へ」の手紙は、まったく違い、ナワルはアブ・タレクという「死刑執行人」ではなく、自分がかつて産んだ息子ニハドに語りかける。

「あなたをずっと探していた」「あなたを愛している」「あなたは愛から生まれた」という母親としての言葉が綴られていた。


そこでニハドは何を悟るのか?

手紙を読んで初めて、自分がレイプした「囚人72番」が、自分自身の母親ナワルだったことを完全に理解する。


さらに、自分がナワルとの間にもうけた双子―ジャンヌとシモンが、自分の子供であると同時に、自分の妹・弟でもあることも突きつけられる。


ニハドは激しく動揺し、手紙を読んだ後、慌てて外へ出て双子を追おうとするが、ジャンヌとシモンはすでに立ち去っていた。


そして映画の最後に、ナワルの墓には、ようやく名前の刻まれた墓石が建てられる。


主な登場人物
■ナワル・マルワン:ルブナ・アザバル…イスラム教徒の仲間たちを虐殺され、復讐としてキリスト教極右の幹部を射殺、15年間投獄される。囚人72番であり、”歌う女”とも呼ばれた。
■ジャンヌ(ジャナーン)・マルワン:メリッサ・デゾルモー=プーラン… ナワルの娘。母親の遺言通りに、父と兄を探す旅に出る。
■シモン(サルワン)・マルワン:マクシム・ゴーデット…ナワルの息子。ジャンヌの双子の弟。
■ジャン・ルベル:レミ・ジラール:公証人で、ナワルを18年間、秘書として雇い、家族同様に接して来た。
■アブ・タレク:アブデル・ガフール・エラージズ…監獄の拷問人。実は凄腕の狙撃者だったが洗脳されて拷問人となった。
■マダッド:アレン・アルトマン…レバノンの公証人。ジャンヌらの父親と兄探しを手伝う。
■ワラット・シャムセディン:モハメド・マジュド…孤児院破壊を指揮した男。ジャンヌらの兄の行方を知る。
■ファヒーム・ハルサ:ナビル・サワラ…学校の用務員。かつて監獄で13年間、ナワルを監視していた。ナワルを知る数少ない生き証人のひとり。
■マイカ:バヤ・ベラル…監獄でナワルの出産を手伝った看護婦。刑務所では何人もの子供が生まれるが捨てられてきた。

www.youtube.com

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in

【大相撲9月場所】「序盤5日間の途中経過」琴桜が敗れ全勝無し。1敗9人が並ぶ大混戦。

           大の里が”苦手”の義ノ富士を下し1敗を死守。    

大相撲秋場所5日目(17日、両国国技館)、大関琴桜美ノ海に押し出されて初黒星を喫し、全勝がいなくなった。

横綱大の里はこれまで勝てなかった平幕義ノ富士を寄り切って4勝目。苦手意識?を払しょくし、1敗で首位に浮上した。

「綱とり」に挑む大関霧島も隆の勝を送り出して4勝目。

元大関で東前頭6枚目朝乃山は尊富士を突き落として4勝目を挙げた。

        朝乃山(左)は尊富士を突き落として4勝目。

平幕朝乃山にとっては序盤5日目を終えた成績は、千秋楽へ向けた途中経過とはいえ、前途を明るく照らす道しるべとなる。

「まだ5日間。終盤、成績が落ちてしまうのでここから気を引き締める」朝乃山だが、3年ぶり幕内2桁白星を目指す。

平幕では宇良が取りこぼしもなく、順調に星を伸ばし1敗グループに残っている。相撲協会が毎日発表する発表する「本日の敢闘精神あふれる力士(各段の3力士)」で連日のように名を連ねている。

序盤の5日間を終了して4勝1敗力士は、大の里、琴桜、霧島の横綱、大関と新関脇の熱海富士の上位陣4力士に、朝乃山、宇良、美ノ海、狼雅、寿乃富士の平幕5力士の計9力士となった。


2敗に後退したとはいえ安青錦、藤の川、隆の勝などもこれから星を伸ばしてくるのか。中盤戦の行方が面白くなりそうだ。


「四丁目」の大相撲・毎日の取組予想も、このところの波乱の展開に苦戦しているようで、参加11人が虎視眈々と優勝をねらっている。

 ”10人の侍”の旗がはためく中、ときどき不戦敗のあるtosaさんも参加(計11人)。

fpdは5日間、低迷が続き、きょうからの中盤以降で挽回できるのか。競馬なら最後の直線勝負にかける後方待機も作戦の一つだが、このままタイタニック号のように沈むのか?(笑)。

ghidorahcula719.hatenablog.jp

 

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in

【東京国際映画祭】大女優ケイト・ブランシェット(「ブルージャスミン」「オーシャンズ8」「TAR/ター」)が来日する。

       

映画「ブルージャスミン」などでアカデミー賞受賞の大女優ケイト・ブランシェットが10月下旬に来日する。

来日の目的は、東京国際映画祭の開催中にブランシェットがロッテルダム国際映画祭のヒューバート・バルス基金と共同で「DFF」(ディスプレイスメント・フィルム・ファンド)を創設した基金によって制作された5本の短編映画の日本初上映(ジャパン・プレミア)に合わせての来日となる。

本作の上映と同じ週に、ブランシェットは演劇・映像分野における貢献を称えられ、第37回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞する予定。
 
DFF」は、避難を余儀なくされた映画制作者、または避難民としての経験を描いた実績のある映画制作者の活動を支援・助成することを目的としている。


東京国際映画祭(TIFF)は「映画の力で難民の声を世界へ」という同基金の趣旨に賛同し、上映を通じて難民問題への理解と関心を深めるきっかけを創出する。


本作の上映に合わせて、短編作品を手掛けたモハマド・ラスロフ監督(「Sense of Water」)とシャフルバヌ・サダト監督(「Super Afghan Gym」)が、ブランシェットとともに関連イベントへの登壇を予定している。


主催者サイドは、彼らの対話が、難民問題への理解と共感の輪を日本、そして世界へとさらに広げる大きな契機となることを確信しているという。


 <ケイト・ブランシェットのコメント
東京国際映画祭にて「ディスプレイスメント・フィルム・ファンド」の支援を受けて制作された第一弾のショートフィルムを観客の皆さまにお届けできる機会に恵まれ、大変光栄に思います。


衝突や迫害によって避難を余儀なくされたり、分断が引き起こされている現代の世界において、映画による物語の力は他者の経験と私たちをつなぐ上で非常に重要な役割を果たします。


住処を追われたからといって、映画製作者が創造性を諦めるべきではありません。むしろ、彼らの物語こそが今、よりいっそう切実な響きを持つはずです。」


■ディスプレイスメント・フィルム・ファンド支援5作品上映スケジュール
〇10月30日(金)10:40 開場、11:10 上映、上映終了後ゲストによる Q&A(予定)
会場:ヒューリックホール東京
〇11月3日(火・祝)16:40 開場、17:00 上映
会場:TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン13


■ディスプレイスメント・フィルム・ファンド支援5作品
アライズ・イン・エグザイル/故郷を追われた盟友たち」(原題:Allies in Exile)(40分/イギリス、シリア)


監督:ハサン・カッタン
シリア出身の映画作家、ハサン・カッタンとファディ・アル・アラビは、14年間にわたり紛争と制作の日々を共に過ごし、その時代を象徴する数々の瞬間を記録してきた。

現在、彼らはイギリスの難民申請者施設に収容されており、飛び交う爆弾の代わりに“待機”と“官僚主義”そして“避難”によって形づくられる新たな日常を記録していく。


難民への敵意が高まる中で、彼らはカメラを自らの内面へと向け、友情や強制移動の意味を探りながら、未来が見通せない状況において「撮影する」という行為が、生き延びるための手段へと変わっていく過程を映し出している。


ローテーション」(原題:Rotation)(12分 / ウクライナ、トルコ)


監督:マリナ・エル・ゴルバチ
「Rotation」、それは最前線から一時的に離れ、心身の回復を図る期間のことを呼ぶ。市民生活から兵役へと日常が一変した若いウクライナ女性。これまでとは違う現実についてゆけずに助けを求め、そんな彼女が体験する催眠療法の儀式が描かれている。

センス・オブ・ウォーター」(原題:Sense of Water)(39分/イラン、ドイツ)


監督:モハマド・ラスロフ
亡命という肌寒い現実の中、イラン人作家は異国の言葉と対峙することを余儀なくされる。再び筆を執るためには、愛や怒り、喜びや悲しみといった感情を、その新しい言語の中であらためて見つけ出さなければならない。

書くことの力を再び手にするため、彼は記憶と忘却、失われた言語と新たな言語の間を往来し、人間であること、感情、そして意味を新たに創造する心の旅路へと向かっていく。 


スーパー・アフガン・ジム」(原題Super Afghan Gym)(14分/ドイツ)


監督:シャフルバヌ・サダト
カブール中心部にあるジムでは、一日のうち女性が利用できるたった一時間に、主婦たちが集まる。

昼休みに閉ざされた扉の向こうでトレーニングに励みながら、彼女たちは理想の体型や日々の生活について語り合っている。

ウィスパーズ・オブ・ア・バーニング・セント/残り香のささやき」(原題:Whispers of a Burning Scent)(28分/ソマリア、オーストリア、ドイツ)


監督:モ・ハラウェ
裁判で重要な審理が行われるその日、結婚式での大切な演奏を控えた寡黙な男は、自身の私生活が衆目にさらされる事態に陥る。

結婚生活を利用していると非難された彼は、裁きや忠誠心、そして胸の奥に秘めた罪悪感の重さを抱えながら、法廷と街、そしてステージのあいだを行き来する。

本作は、慎ましくも一度下せば後戻りのできない選択を迫られた男の内面に深く分け入り、献身と尊厳、そして喪失の狭間で揺れ動く、つかみどころのないその本心を見つめる。
■ケイト・ブランシェットのプロフィール
ケイト・ブランシェットはその女優キャリアを通じて、ウェス・アンダーソン、ジリアン・アームストロング、ブルース・ベレスフォード、アルフォンソ・キュアロン、トッド・フィールド、デヴィッド・フィンチャー、ジム・ジャームッシュ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、トッド・ヘインズ、ピーター・ジャクソン、シェカール・カプール、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・ソダーバーグ、ギレルモ・デル・トロ、スティーヴン・スピルバーグなど、名だたる映画監督の作品に出演。

主な出演映画
『オスカーとルシンダ』
『エリザベス』シリーズ
『理想の結婚』

『リプリー』

『ギフト』
『耳に残るは君の歌声』

『バンディッツ』
『ヘヴン』

『シッピング・ニュース』
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
『ヴェロニカ・ゲリン』
『コーヒー&シガレッツ』
『アビエイター』

『ライフ・アクアティック』
『バベル』

『あるスキャンダルの覚え書き』
『アイム・ノット・ゼア』
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
『ロビン・フッド』

『ハンナ』
『ホビット』シリーズ

『ブルージャスミン』
『シンデレラ』

『ニュースの真相』
『キャロル』

『ソング・トゥ・ソング』
『マイティ・ソー バトルロイヤル』
『オーシャンズ8』
『ルイスと不思議の時計』
『モーグリ: ジャングルの伝説』
『ドント・ルック・アップ』
『ナイトメア・アリー』

『TAR/ター』

近作では、アリス・バーチ監督の「Sweetsick」の撮影を終え、現在ジャニクサ・ブラヴォー監督作で、マーサ・スチュワートの半生を描いた作品に取り組んでいる。

数々の受賞歴には、2度のアカデミー賞、4度の英国アカデミー賞(BAFTA)とゴールデン・グローブ賞、3度のSAG賞(第32回から「アクター賞」に改称)など。

さらにカンヌ、カメリマージュ、ヴェネチア国際映画祭で審査委員長を務めており、2度のヴォルピ杯(ヴェネチア映画祭女優賞)、BFIフェローシップ、名誉セザール賞、ドノスティア賞、ゴヤ賞など数々の国際的な栄誉に輝いている。

 

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in