「沈黙の戦艦」はスティーブン・セガールの”沈黙”シリーズの映画だが、「沈黙の臓器」と言われるのが「腎臓」だ。高齢者の最大の関心事は、今やお金ではなく「健康」だ。今更、年金額がどうのこうのと言っても遅いのだ(笑)。
健康の中でも、意外と医者も教えてくれないのが腎臓だということがわかってきた。なぜなら、腎臓に対応した薬がないからだ。
ところが「肝心(腎)」というくらい腎臓は重要で、おろそかにすると、行きつく先は「人工透析」というから恐ろしい。
「腎臓の働き」には血圧の調整のほか、赤血球再生に必要なエリスロボエチン(erythropoietin; 略称: EPO)産生、尿の生成、老廃物の排出などがある。
EPOは、血液中のエリスロポエチン濃度は、貧血、多血症などの鑑別診断に用いられる。EPOが不足すると腎性貧血に陥る。
「腎臓機能が正常かどうか」は市の定期健診などの検査値で一発でわかるという。
ことしの2月29日に毎年恒例の市の特定検診を受けたが、その中で、血圧やBMI(体脂肪率)等には目を通していたが、腎臓機能の数値を示す「eGFR=推算糸球体濾過量」はなんのことかが最近わかった。
eGFRの基準値は、多くの病院などで「60.0以上」がこれまで正常値とされてきた。仮に結果が59だとすると、まずまずなどと安心して、食生活などをおろそかにしてしまうことから、近年は基準値が「90.0以上」という新しい指標に設定する病院も増えているという。精度も高くなっているという。
1分間にどれだけ尿が出来しているかの検査である。腎臓がザル状態なら、すべてが老廃物として落ちてしまい、おしっこ(ろ過装置のようなもので、残った水分)を作れなくなってしまう。老廃物として残ったものは尿毒と呼ばれ、命(心臓)から遠くの場所(足などのむくみ)にたまる。
加齢とともに老廃物が溜まる(水が外に出ないで足にたまるなど…むくみ)ことから数値は下がるようだ。
eGFRの数値はチェックしておいたほうがいいかもしれない。
<eGFRの値と慢性腎臓病のステージ>
ステージ1(eGFR 90以上):腎臓機能は正常だが、タンパク尿などがある。
ステージ2(89~60):まだ無自覚の人が多い。高血圧などで悪化の恐れ
ステージ3(59~30):むくみなどの症状が出る。適切な治療が必要。
ステージ4(29~15):厳しい食事療法が必要。
ステージ5(15未満):人工透析開始
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身内、知り合いなどに人工透析に関わった人がいると、その大変さがわかる。人工透析にだけはなりたくないというのが多くの人の考え。
「人工透析」は、障がい者等級1級で、病院に週3回通い、おいしいものを食べるのは厳禁。カリウムもダメで、このなかにはバナナ、メロン、キウイ、枝豆、トウモロコシホウレンソウなども含まれる。
透析費用は年間400万~500万円かかる。ただし、自己負担はなし。全額国の負担になるからと言って「やったぁ!」と喜ぶ人はいない。旅行にも行けなくなり、食事制限が厳しくなり、ほとんど延命治療だけとなる。
ちなみに、「eGFR」の今年2月末の健診結果は「74.6」だった。これを過去の数字と比べると、2017年は「87.5」、2019年は「80.3」2022年は「74.9」と、見事に?減少している。だんだん数字が落ちているなと分かっただけでもよかった。
まだまだ「おいしいものは食べられそうだ」(笑)が、高血圧の恐れどころか基準値(130未満)を超える高さだったので要注意だ。
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