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映画「天国と地獄」(黒澤明監督、1963)がアメリカでリメイク。スパイク・リー監督 x デンゼル・ワシントン。

 

“世界のクロサワ”こと黒澤明監督による1964年公開のサスペンス映画「天国と地獄」(1963)がアメリカでリメイクされる。

スパイク・リー監督が「天国と地獄」を新たに解釈し直して、新作映画「ハイ・アンド・ロー(原題)」の撮影に挑む。

天国と地獄」がアメリカで公開された時には「High and Low」のタイトルで公開された。 

 

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「ハイ・アンド・ロー」で主役を演じるのは、黒人解放運動家のマルコムXを描いた「マルコムX」など、スパイク・リー監督とは5度目のタッグを組むことになるデンゼルワシントン。共演にはアカデミー賞主演男優にノミネートされたこともあるジェフリーライトなど。

制作はことし3月からスタート。米国では、2024年内には公開予定。日本公開時期などは未定だが、アップル社が出資していることから、劇場公開後の早い時期にApple TV+でも配信が開始されるとみられる。

オリジナル版「天国と地獄」は、エド・マクベインの小説「キングの身代金」を原作とした誘拐犯との対決を描いた犯罪サスペンス映画。

ストーリーは、三船敏郎演じる実業家の権藤がある日「息子を誘拐した」という電話を受け取るところから始まる。しかし、実際には誘拐されたのは運転手の子どもだった。

権藤は社内政治の工作などの事情もあり身代金の支払いを拒否しようとするが、最終的には応じることにする。

その後、身代金の受け渡し、事件の真相や犯人の追跡、そして犯人がなぜ権藤の息子を誘拐しようとしたのか、といった謎が明かされていくというもの。

「天国と地獄」では身代金の受け渡しのシーンが有名。「特急車両の窓からお金の入ったカバンを投げ落とす」という強烈なシーンは現在でも語り継がれている。

 

基本は誘拐サスペンス映画だが、細部まで丁寧に描かれ緻密なストーリーとなっているこの作品は黒澤明監督の現代劇の中でも上質な心理劇と言われている。

スパイク・リーといえば、アフリカ系アメリカ人が直面する偏見や差別をリアルかつ刺激的に描き、ジャーナリズム性と作中におけるドラマのエンターテインメント性を見事に捉える映画監督。

今回主演するデンゼル・ワシントンとも幾度もタッグを組んでいて、黒人解放運動家のマルコムXを描いた「マルコムX」はスパイク・リー作品の代表作の1本。2006年にはこのタッグで強盗サスペンス映画「インサイド・マン」も公開された。

ハイ・アンド・ロー」では、裕福でありながら問題を抱える実業家というキャラクターを名優デンゼル・ワシントンがどのように演じるのか気になるところ。

注目のスタジオA24が製作とアメリカでの配給を担当、Appleが共同で出資し、世界配給を手掛ける。

これまでのリー監督とデンゼル・ワシントンのコンビの映画は「モ'・ベター・ブルース」「マルコムX」「ラストゲーム」「インサイド・マン

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