「大相撲夏場所」が初日を迎え、横綱、4大関の上位陣がすべて敗れる大波乱の船出となった。国技館は騒然となり、座布団が飛ぶ事態となった。
まさか・まさかの連続だった。
番付上の横綱・大関が5人以上出場しての総崩れは、2006年秋場所6日目以来18年ぶりで、初日では昭和以降初めてとなるという大波乱。
まず、かど番大関・霧島が豪ノ山に押し出しで敗れると、貴景勝も押し出しで平戸海に屈した。
さらに琴ノ若改め琴桜も元気なく大栄翔に押し切られ、豊昇龍は熱海富士に上手投げで敗れた。
大栄翔は「いい稽古ができたので。良い相撲が取れたと思います」と語り、明日の横綱戦へ「自分の相撲をとれるように」と力を込めた。
4大関が敗れた後、結びの一番でも、横綱・照ノ富士も大の里にすくい投げで敗れ、上位陣が総崩れとなった。
横綱を破った大の里は「本当に番付も大きく上がった状態での夏場所なんで。しっかり頑張ります」と興奮気味に語った。
1横綱、4大関だけでなく関脇陣も総崩れとなる異常事態に国技館も騒然となった。Xでは大関全敗が大きな話題となり「大関って位(くらい)が泣いてるぞ。なんかがっかりした」といったファンの悲痛な叫び声であふれかえった。
あす2日目は、文字通り「褌(ふんどし)=まわしを締めなおして」大関に昇進した際の口上で「大関の名に恥じないよう精進します」と語っていたのを思い出してほしい。
今場所は、先場所の優勝力士・尊富士(たけるふじ)が目玉になるはずだったが休場。加えてようやく上位に復帰してきてこれからという時に朝乃山も休場。
出鼻をくじかれたような夏場所だったが、初日から座布団が飛び交う大波乱になるとは…。
■「にほんブログ村」にポチッと!。