俳優・女優・監督
「関の弥太ッぺ」(1963、東映、山下耕作監督)を見る(初見)。主演は中村錦之助。上映時間89分。長谷川伸の傑作股旅文学の映画化。 顔に大きな刀傷、生き別れの妹を探して旅から旅の関の彌太ッぺ。旅の途中、ふとしたことで助けた親を失くした一人ぼっちの…
「第81回ゴールデン・グローブ賞」授賞式が現地時間7日に米ロサンゼルスで行われ、スタジオジブリの宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』がアニメーション作品賞を受賞した。日本作品の同部門受賞は史上初の快挙となる。 3月のアカデミー賞に向けて大きな弾…
「十三人の刺客」(工藤栄一監督、1963、東映)を見る。2010年公開の同名リメイク作品(三池崇史監督、東宝)は見ているがオリジナルは初見。2010年版で暴君・松平斉韶(なりつぐ)を演じていたのが稲垣吾郎でインパクトがあった。 物語はシンプル。時は弘化…
「ペーパーハウス ベルリン」(全8話)をみる。「ペーパーハウス」はスペイン発の大ヒット犯罪アクションシリーズ(全5シーズン)。ベルリンと言ってもドイツの都市でなく人名。シリーズの人気キャラクターのひとり、ベルリンを主人公にしたスピンオフ。前作…
スペシャルドラマ「侵入者たちの晩餐(ばんさん)」(1月3日放送)を見た。脚本はバカリズムで、演出は水野格と「ブラッシュアップライフ」による再タッグのサスペンスドラマ。エンタメ要素満載。 放送前に公表されていた簡単なあらすじは「家事代行サービス…
東京映画記者会(在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ、第66回(2023年度)「ブルーリボン賞」の各部門候補が3日決まった。 「エゴイスト」(松永大司監督)「月」(石井裕也監督)が作品賞など最多5部門で選出された。今月中旬までに各賞を決定…
「四十七人の刺客(しかく)」(1994)を見る。最近「忠臣蔵(ちゅしんぐら)」という言葉もあまり聞かないが、かつては、年末になるとテレビで放送されたり劇場で公開されたりというのが年末恒例行事だった。 従来の「忠臣蔵」と異なり、討ち入りを「情報戦…
「フィクサー」ではクルーニーに次ぐ2番手にクレジットされている。 英国の俳優トム・ウィルキンソンが現地時間30日、死去した。75歳。英メディア報道によるとウィルキンソンの死去は家族によって発表された。 ウィルキンソンといえば1997年公開の「フル・モ…
「宮松と山下」(2022)を見る。香川照之の14年ぶりとなる単独主演映画。記憶をなくした端役専門のエキストラ俳優・宮松をめぐる物語。 佐藤雅彦、関友太郎、平瀬謙太朗の3人からなる監督集団「5月(ごがつ)」の初の長編映画。 映画のエキストラの舞台裏な…
「#マンホール」(熊切和嘉監督、2023)を見る。中島裕翔(ゆうと、(Hey!Say!JUMP)演じる主人公が結婚式前日にマンホールに落下して出られなくなり、助かるためにツイッターの#を駆使するワンシチュエーションスリラー。SNS、スマホを駆使した脱出劇で…
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(原題: Spider-Man: No Way Home、2021)を見る。出演はトム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジェイコブ・バタロンなど。 「スパイダーマン:ホームカミング」(2017)「スパイダーマン:フ…
「カイジ ファイナルゲーム」(2020)を見る。福本伸行の人気コミックを藤原竜也主演で実写映画化した「カイジ」シリーズの3作目。 第1作は見ているが、前作「カイジ2 人生奪回ゲーム」(未見)から9年ぶりの新作。原作者の福本が考案したオリジナルストーリ…
映画「マエストロ:その音楽と愛と」(原題:Maestro, 2023)を見る。 「ウエスト・サイド物語」の作曲で知られる20世紀の偉大な名指揮者で作曲家の一人、レナード・バーンスタインと妻フェリシアが歩んだ紆余曲折に満ちた愛と葛藤の人生を描いている。 監督…
東京スカイツリーが見える平山の古いアパート ドイツの監督がなぜ日本を舞台にした映画を?という疑問が当初あったが、ヴィム・ヴェンダース監督の足跡を見れば納得する。 「東京画」(1985)や「都市とモードのビデオノート」(1989)などのドキュメンタリ…
映画「PERFECT DAYS」(日独合作)を朝一番(8:05)で見た(MOVIXさいたま)。監督は「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」などのヴィム・ヴェンダース。 合作だが扱いは日本映画で、アカデミー賞では、88カ国の代…
ことしも映画史に残る多くの俳優などが亡くなりました。2023年に亡くなった外国の映画関係者を追悼をこめて主な代表作とともに振り返ります。( )は没年齢。 1月16日 ジーナ・ロロブリジーダ(95)イタリアの女優。「ノートルダムのせむし男」「ソロモンと…
「第78回毎日映画コンクール」の候補作品が発表された。日本映画大賞・日本映画優秀賞候補作には「第76回カンヌ国際映画祭」(2023年)で脚本賞を受賞した是枝裕和監督の「怪物」が最多9部門ノミネート。 次いで、貧しくもたくましく生きる長屋の住人たちを…
「マジック・マイク ラストダンス」(原題:Magic Mike's Last Dance、2023)を見る。男性ストリップダンスの世界とその裏側をチャニング・テイタム主演で描いたヒット作「マジック・マイク」のシリーズ最終章となる第3弾。 ハリウッドの若手俳優チャニング…
「ミス・アメリカーナ」(原題:Miss Americana、2020)は、アメリカのシンガーソングライターのテイラー・スウィフトのここ数年に迫ったドキュメンタリー映画。 テイラー・スウィフトは名前だけは見聞きしていたが、スタイルが良く(180センチの長身で美貌…
米アカデミー賞の前哨戦といわれる米映画賞「ゴールデン・グローブ(GG)賞」候補が11日発表された。日本のアニメ2作品もノミネート! 近年は、非白人や女性の新会員を増やすなど組織改革が進められてきた。今回はLA在住のゴールデングローブ会員約100名のほ…
米俳優のライアン・オニールが8日(日本時間9日)、死去した。82歳。息子でスポーツキャスターのパトリック・オニールが日本時間9日に自身のインスタグラムを更新し、父の死を報告した。息子のパトリックは、エンゼルスの大谷の野球の日本語実況を行うこ…
「終わらない週末」(原題:Leave the World Behind、2023)をみる。ジュリア・ロバーツが製作も兼ねて主演した世紀末サスペンス・スリラー映画。 原作はアメリカで最も権威のある文学賞の一つ、全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説。監…
「予告犯」(2015)を見る。ネット犯罪の恐怖を描いた筒井哲也による同名コミックを生田斗真主演、戸田恵梨香共演で映画化したサスペンス・スリラー。 ネットに犯行予告動画を投稿しては実行していく新聞紙製の頭巾を被った謎の集団“シンブンシ”と警視庁の女…
「アンビュランス」(原題:Ambulance(救急車)、2022)を見る。超がつくド派手なアクションで圧倒された。それもそのはず、監督が映像表現の新次元を開拓したハリウッドの“破壊王”ことマイケル・ベイだった! マイケル・ベイといえば「アルマゲドン」「パ…
「トゥモロー・モーニング」(原題:Tomorrow Morning、2022)を見た。タイトルの意味は「明日の朝」になればすべてが変わる…といった意味で、映画のオープニングで歌われる楽曲。 イギリスの作曲家のローレンス・マーク・ワイスによる脚本と音楽で2006年に…
「茶飲友達」(2023)を見る。監督は「燦燦 さんさん」「ソワレ」の外山文治。2013年10月に高齢者売春クラブが摘発された事件を元に、超高齢化社会の現代日本が抱える閉塞感や寂しさなど、さまざまな問題を反映して描いた群像ドラマ。 主演は「弥生、三月 君…
「80 For Brady : エイティ・フォー・ブレイディ」(2023)を見る。アメリカのNFL(アメリカンフットボール)のファンにはたまらない作品間違いなし。タイトルは、ブレイディ萌えの80代、といった意味か。 NFLのスーパースター、トム・ブレイディの最も有名…
「華麗なる一族」(1974)を再見。初見は有楽座(1974)にて。芸苑社製作、東宝配給。監督は山本薩夫、主演は佐分利信。カラー、スタンダード、211分(途中で休憩が入る)。 山崎豊子の長編小説「華麗なる一族」の映画化で、山本薩夫監督にとっては「白い巨…
「岸辺のアルバム」や「ふぞろいの林檎たち」など数々の名作ドラマで知られる脚本家の山田太一が、11月29日老衰により亡くなった事が分かった。89歳だった。残念。 山田太一は1934年に東京で生まれ、早稲田大学卒業後に松竹大船撮影所に入所。木下恵介監督の…
「三匹の侍」(1964)をようやく見た。1963年に始まったテレビドラマ「三匹の侍」の人気を受けて制作され、第1シリーズ放映終了後の1964年5月13日に公開。五社英雄の初監督映画。ストーリーはテレビドラマ版の第1シリーズ第1話「剣豪無宿」をベースにしてい…