「80 For Brady : エイティ・フォー・ブレイディ」（2023）を見る。アメリカのNFL（アメリカンフットボール）のファンにはたまらない作品間違いなし。タイトルは、ブレイディ萌えの80代、といった意味か。
NFLのスーパースター、トム・ブレイディの最も有名なパフォーマンス（大逆転劇の立役者）を背景に、仲良し4人組の女性たちの友情とドタバタを描く、ハートウォーミングな女子旅ロードムービー。
主演の4人は…。（ ）は今春米国で映画公開された時点の年齢。
リリー・トムリン（83）…「ナッシュビル」でアカデミー賞ノミネート。
ジェーン・フォンダ（85）…「コールガール」「帰郷」で2度のアカデミー賞受賞。
リタ・モレノ（90）…「ウエストサイド物語」でアカデミー賞助演女優賞受賞。
サリー・フィールド（76）…「ノーマ・レイ」「プレイス・イン・ザ・ハート」の2度のアカデミー賞主演女優賞受賞。
友情と冒険の実話をもとにした、おかしくも心温まるコメディー。
80歳前後の親友４人組は、自分たちのヒーローであるトム・ブレイディが当時在籍していたニューイングランド・ペイトリオッツとアトランタ・ファルコンズが対戦した第51回スーパーボウル（2016-2017年シーズン）でプレーするのを見ようと、忘れられない旅に出る。
そしてスポーツ史上最高の逆転劇の一つを目の当たりにし、人生を満喫するのに遅すぎることはないと知るのだった。
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アメフトのファンならよく知っているブレイディがペイトリオッツをスーパーボウル史上最大の逆転勝利へと導き、スーパーボウルMVPを獲得した試合である。
ビリー・ポーター、ジミー・O・ヤン、そしてガイ・フィエリなど、他の出演者も豪華な顔ぶれ。さらにペイトリオッツでブレイディのチームメイトだったロブ・グロンコウスキー（タイトエンド）とジュリアン・エデルマン（ワイドレシーバー）も作品に登場。
ブレイディ本人が製作者に名を連ね、作品中にも頻繁に登場する。監督はカイル・マーティン。
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70代、80代のロウ（リリー・トムリン）、トリッシュ（ジェーン・フォンダ）、モーラ（リタ・モレノ）、ベティ（サリー・フィールド）の仲良し4人は、アメリカでは最大のスポーツイベントである「スーパーボウル」を見学しに行こうと話し合う。
モーラ ロウ
ベティ トリッシュ
中でもお目当ては、ペイトリオッツのQB(クォーターバック）のブレイディを見ることだった。
しかし、スーパーボウルの観戦チケットは高額であり、価格は最低でも数千ドル（数十万円）単位なのだ。モーラは2年前なら行けたはずだったが、スーパーボウルの始まる2日前に夫が亡くなっていけなかったという。
ロウは、老眼鏡をよく失くすが「いくつ失くした」と聞かれても「失くすために設計されているのよ」とどこ吹く風。バスケ・ゲームに挑戦しようとすると、「お孫さんの付き添いですか」と係の者に聞かれると「私がやるのよ」とプロを負かしてしまう。
ベティは、痛みに挑め！という「激辛バーベキュー」のコンテスト「サタンの舌」で優勝してしまう。
モーラは、映画「アイズ・ワイド・シャット」がお気に入りで、仮面舞踏会用の仮面に興味深々。
トリッシュは、かつて一世を風靡して人気があったことがあり、行先のあちこちで、ファンでしたといわれる。
そんな時、テレビの番組で、スーパーボウルの観戦チケットを4枚プレゼントするという企画があった。このチケットをゲットするには、何かしらの感動するエピソードを話すことが求められた。
友人、知人をかき集めて、片っ端からエピソードを話す練習に励む。そして、なんと4人分のチケットをゲットしてしまうのだった。
４人の女性たちは、夫や家族には黙って、スーパーボウルの会場に向くのだった…。
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会場で、チケットをもって入り口で、チケット検査の結果、チケットにホログラム反応がないことから、偽者チケットであることが判明。入場を断られてしまう。ショックを受ける4人。
ダフ屋を探し交渉するも、法外な値段で折り合わず。先方が100万円というのをモーラは、1万円、2万円と吊り上げるが、5万円でもダメと分かると、諦めるのだった。
「私たちをダンサーの仲間に入れて！」「踊れるの？」
音楽の関係者がバックダンサーを引き連れて入るところを目撃し、ダンサーとして自分たちを仲間に加えてほしいと直談判。
その場でダンスを試され、これがまわりの見学者たちにも好評で、入場がOKとなる。ところが、スタンドで興奮して観戦している4人の姿が大型スクリーンに映し出されると、入場を断った担当者が、これを見て、観客席まで行き、4人は退場となってしまう。
ところが捨てる神に拾う神あり。NFLに顔が効き、VIP特等席を貸し切りのように確保している大物ダン（ハリー・ハムリン）とトリッシュ（ジェーン・フォンダ）が知り合いだったことから、いとも簡単に、その夢のような最高の席に着くことができた。
ちなみに、もっとも豪華なこの特等席のチケット代は、なんと20万ドル（約2,500万円）だった。
こうして、NFLの観戦をすることができ4人の女子旅は終わった。
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それにしても、NFLというのは超人気のスポーツのようで、スーパーボウルは最大のイベントと言えそうだ。NFLとバスケットボールのNBAは、野球以上に人気があるようだ。
リリー・トムリンとジェーン・フォンダは「9時から5時まで」（1980）でも共演していて、数十年来の友人という。
「Netflix」で鑑賞。
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