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★「この女優の3本」(外国編)④:ジェーン・フォンダ。

 
不定期のシリーズ「この女優の3本」(外国編)④は「ジュリア」(1977)を見たばかりのジェーン・フォンダ。今年12月に80歳となるが、20代のころは「バーバレラ」などお色気たっぷりの女優だった。
 

3位
は「黄昏(たそがれ)」(原題:On Golden Pond, 1981)。
 
この映画は、1981年度の第54回アカデミー賞では作品賞を含む10部門の候補となり、そのうち主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の3部門で受賞。キャサリン・ヘプバーンが自身の記録を塗り替え史上最多となる4度目の主演女優賞、ヘンリー・フォンダが史上最高齢の76歳での主演男優賞と記録尽くめの受賞となった。
 

ヘンリー・フォンダの娘・ジェーン・フォンダが、父ヘンリーにアカデミー賞を獲らせるために作ったといわれたが、ジェーンからの最高のプレゼントだったかもしれない。それ以上に、当時親子関係がぎくしゃくしていた(父を許せなかった)といわれ、その関係に終止符を打つための雪解けの意味合いもあったようだ。この作品でのジェーン・フォンダは、映画の中のセリフ「本当の父娘になりたい」というのを実生活でも実現したかったのか。
 

2位は「ひとりぼっちの青春」(原題:They Shoot Horses, Don't
They?、1969)。
 
公開は1970年で、ジェーン・フォンダの映画を劇場で見た最初の作品。不況時代のハリウッドを舞台にマラソン・ダンスに、人生の“孤独”と“狂気”と“退廃”を賭けた人間たちを描く。監督は「大反撃」のシドニー・ポラック
 

原作は、ホレース・マッコイの小説「彼等は廃馬を撃つ」。
無職の貧しい人間たちが賞金目当てに参加する半ば狂気のダンス・マラソンを金持ちたちが見物、賭けに興じる姿を通して、体制を批判する。
 
1位は「コールガール」(原題:Klute、1971)。
 
原題のクルート刑事がどうして、こんなポルノまがいの安っぽいタイトルになるのか、当時、憤慨した(笑)。その種の映画かと思ってみにいったおっさんも多かったようで、マジメな映画で肩透かしであったようだ。ちなみにfpdは学生で・・・。
 
                    クルート刑事を演じるのはドナルド・サザーランド(左)
 
映画は数年前に再見しているが、コールガールに扮したジェーン・フォンダの孤独感がよく出ていた。
 バーバレラ」のナイスバディはすごかった。
 
このほかでは「帰郷」「バーバレラ」「9時から5時まで」「世にも怪奇な物語」「危険がいっぱい」などがトップ10候補だが、「獲物の分け前」は、監督のロジェ・ヴァデムが、当時の妻・ジェーンを「キレイでしょ」と撮っただけの映画で、ワーストに入る(笑)。
 
 ■「この女優の3本」(邦画編)&(外国編)は、「書庫」の俳優・女優・監督にあります。