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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ジュリア」(1977)2大女優(ジェーン・フォンダ&ヴァネッサ・レッドグレーブ)共演。

 
ジュリア」(原題:Julia,1977)を見た。長年見逃していた映画でようやく見た
アメリカ演劇界の女流劇作家として知られるリリアン・ヘルマン1974年に出した回顧録の映画化。
 
ヘルマンに絶大な影響を与えた女性ジュリアとの友情とハードボイルド作家ダシェル・ハメットとの愛が描かれる。実話とされていたが、後に作り話と分かり、リリアン・ヘルマンの言動に批判が集まったという
 
映画は、第50回アカデミー賞では作品賞候補を含めて11部門でノミネートされ「助演女優賞」(ヴァネッサ・レッドグレ)「助演男優賞」(ジェイソン・ロバーズ)「脚色賞」の3部門で受賞した。主演女優賞にノミネートされたジェーン・フォンダがとくに見どころだった。
 
これが映画デビュー作となったメリル・ストリープは、出番は少なかったが、すでに大物女優の片鱗をうかがわせた。当時27歳だっが、それまでは舞台女優だった。
2年後には「クレイマー、クレイマー」(1979)でアカデミー助演女優賞を受賞、その後は、ご存じの通り大活躍の大女優。
 
監督は「地上より永遠に(ここよりとわに)」「尼僧物語」「ジャッカルの日などフレッド・ジンネマン、音楽は「かくも長き不在」「突然炎のごとく」などのョルジュ・ドルリューが担当。出演はジェーン・フォンダヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェースン・ロバーズ、マクシミリアン・シェル、ハル・ホルブルックメリル・ストリープなど。
 
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アメリカの有名な劇作家リリアン・ヘルマンジェーン・フォンダ)が処女作「子供たちの時間」を書いていた34年ごろ、彼女は推理小説家のダシェル・ハメット(ジェイソン・ロバーズ)と同棲していた。
 
 
仕事がはかどらずかんしゃく起こすことが多いリリアンをダシェルは絶えず励ましていた。そして、この頃リリアンは懐しい幼友だちのジュリア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を思い出していた。
 
ジュリアは、金持ちの上流家庭に生まれた美しい娘であったが、身内の人たちを嫌い、特に金持ちの祖父母を嫌っていた。早くから文学や詩に親しんでいたジュリアは、ひっこみがちなリリアンをリードし、年頃になった2人は互いに将来に対する希望などを話し合うようになり、友情と愛情は深まっていった。
 
 
オックスフォード大学に入ったジュリアは、その後ウィーンへ行き、フロイトから教えを受けることになったが、ここで反ナチの地下運動に関係することになる。
 
風のたよりにジュリアの動静を知っていたリリアンは、仕事がはかばかしくないままダシェルにすすめられてパリに行き、そこで劇を書き上げることになる。
 
パリに着いたリリアンは、ウィーンで起こった暴動で200名の人が殺されたという新聞記事を読みウィーンに行く。ジュリアは入院していて全身包帯で巻かれており、ベッドに横たわったまま口をきかず、リリアンは何で手術したかもわからずパリにもどることになる。
 
1935年、アメリカに帰ったリリアンは、ダシェルのすすめで劇を書き、それが大ヒットする。19 37年、モスコーの演劇フェスティバルに招かれたリリアンは、途中パリでヨハン(マクシミリアン・シェル)という若い男に、ベルリンにいるジュリアに5万ドルの金を届けることを頼まれ、不安を感じながらも引き受けた。
 
フランスからドイツへ行く列車の旅はひどく不安なものだったが、途中乗り合わせた2人の女などジュリアの仲間の支援をうけながら無事にベルリンのジュリアのもとに着いた。
 
 
そこで再会したジュリアは義足をつけ松葉杖に頼る身となっており、手術をした時のことを知る。5万ドルの金は筋書き通りにジュリアの手に渡るが、そこで意外なことをジュリアから知る。ジュリアには女児があり、フランスの田舎のパン屋に預けてあるという。そして、いずれ義足を作るためにニューヨークへ帰るが、その時子供も連れていき、以後リリアンに育ててもらいたいと言った。
 
しかしジュリアはニューヨークに行くことなしにナチに殺され、リリアンは、子供をひきとりにアルサスのパン屋まで行くが、反応はむなしく、子供はみつからなかった。
 
ニューヨークのジュリアの祖父母の邸を訪ねても、むなしく終わった。
ジュリアを失い、子供を見つけることもできなくて悲しむリリアンを、ダシェルはそっと慰めようとしたが彼女のジュリアの身内を憎む心はついまでも消えなかった(MovieWalker)
 
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映画は、湖のほとりの小さなボートで老女とみられる魚釣りをしているシルエットが映し出され、回想形式でストーリーが展開してく。物語の主人公リリアンの晩年の姿だ(顔は映し出されないが)。映画はふたたび同じシーンで終わる。
 
アメリカの大富豪の娘として生まれリリアンが、幼友達であり、その後ベルリンで反ナチスの運動に身を投じたジュリアとの再会と別離の展開が、息詰まるサスペンスタッチで描かれるところが圧巻。列車内で、ベルリンに入る前のドイツ憲兵によるパスポート検査と手荷物チェックのシーンは、ハラハラさせられる。ジュリアから依頼されたあるものは、「あるところ」に隠されていた。見つかってしまうのか・・・。
 
ジェーン・フォンダといえば政治活動家として有名。
1960年代後半ごろ、ベトナム反戦運動に身を投じた闘士として知られている。
当時は”ウーマン・リブの旗手”といわれた。映画も「ひとりぼっちの青春」など反体制に身を投じる役柄が多かった。
1971年コールガール1978年帰郷と、主演女優賞を2度受賞
鼻っ柱が強く、勝ち気というのが顔に出ている(笑)。「ジュリア」も、反戦・反ナチといった思想に通じる役柄であり、白熱の演技を見せていた。
 
大統領の執事の涙」(2013)では、ジェーン・フォンダは、レーガン大統領夫人に扮し、ヴァネッサ・レッドグレーブは、地主の女主人として出演し、”再共演”している。
 
 
主な出演:
ジェイソン・ロバーズ(ダシール“ダッシュ”・ハメット)
マクシミリアン・シェル(ヨハン)
ハル・ホルブルック(アラン)
メリル・ストリープ(アン・マリー)
 
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