音楽プロデューサーで、映画「夜の大捜査線」「ゲッタウェイ」などの映画音楽で知られる音楽界のレジェンド、クインシー・ジョーンズが亡くなった。91歳。
ジョーンズは生前、マイケル・ジャクソン、フランク・シナトラ、レイ・チャールズなど名だたるミュージシャンと協業。
1980年、自身のレーベル「クエスト・レコード」を設立。プロデューサーとしてだけでなく、ミュージカルや映画音楽、テレビ番組制作など多方面で活躍した。特にマイケル・ジャクソンを「ポップの皇帝」へと導いた功績は大きい。
1985年には、アフリカ支援のためジャクソンがボブ・ディラン、スティーヴィー・ワンダーら著名アーティスト40人と共に録音した「ウィ・アー・ザ・ワールド」のプロデュースも手掛けた。
75年以上にわたるキャリアの中で、ジョーンズはグラミー賞を28回受賞。雑誌タイムによる「最も影響力のある20世紀のジャズミュージシャン」にも選ばれている。
個人的に印象に残るのは映画音楽で、とくに「夜の大捜査線」の「夜の熱気の中で」は、映画とともに忘れがたいスコアでしびれた。
そのほか「マッケンナの黄金」「サボテンの花」などもいい。
映画音楽のほか、テレビシリーズでは「鬼警部アイアンサイド」も記憶に残る。
■映画音楽:
「質屋」(The Pawnbroker、1965年、シドニー・ルメット監督)
「蜃気楼」(Mirage、1965年、エドワード・ドミトリク監督)
「いのちの紐」(The Slender Thread、1965年、シドニー・ポラック監督)
「歩け走るな!」(Walk, Don't Run、1966年、チャールズ・ウォルタース監督)
「恐怖との遭遇」(The Deadly Affair、1967年、シドニー・ルメット監督)
「Enter Laughing」(1967年、カール・ライナー監督)
「夜の大捜査線」(In the Heat of the Night、1967年、ノーマン・ジュイソン監督)
「冷血」(In Cold Blood、1967年、リチャード・ブルックス監督)
「愛は心に深く」(For Love of Ivy、1968年、ダニエル・マン監督)
「汚れた七人」(The Split、1968年、ゴードン・フレミング監督)
「マッケンナの黄金」(Mackenna's Gold、1969年)J・リー・トンプソン監督)
「ミニミニ大作戦」(The Italian Job、1969年、ピーター・コリンソン監督)
「失われた男」(The Lost Man、1969年、ロバート・アラン・アーサー監督)
「ボブ&キャロル&テッド&アリス」(Bob & Carol & Ted & Alice、1969年、ポール・マザースキー監督)
「サボテンの花」(Cactus Flower、1969年、ジーン・サックス監督)
「ジョンとメリー」(John and Mary、1970年、ピーター・イェーツ監督)
「続・夜の大捜査線」(They Call Me Mister Tibbs!、1970年、ゴードン・ダグラス監督)
「バンクジャック」($、1971年、リチャード・ブルックス監督)
「ショーン・コネリー/盗聴作戦」(The Anderson Tapes、1971年、シドニー・ルメット監督
「センチュリアン」(The New Centurions、1972年、リチャード・フライシャー監督)
「ホット・ロック」(The Hot Rock、1972年、ピーター・イェーツ監督)
「ゲッタウェイ」(The Getaway、1972年、サム・ペキンパー監督)
「ウィズ」(The Wiz、1978年、シドニー・ルメット監督)
「カラーパープル」(The Color Purple、1985年、スティーヴン・スピルバーグ監督)
■テレビシリーズ:
「鬼警部アイアンサイド」(Ironside、1967年 - 1975年)
「ルーツ」(Roots、1977年)
ご冥福をお祈りいたします。
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