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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「マグノリアの花たち」(原題:Steel Magnolias、1989)を見た。

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マグノリアの花たち」(原題:Steel Magnolias、1989)を見た。ロバート・ハーリングの戯曲。アメリカの南部の小さな町を舞台に、固い絆で結ばれる女性たちの姿を描いた作品。舞台の初演は1987年にオフ・ブロードウエイで上演。その原作を映画化。映画のマグノリアアメリカ南部を象徴する花木タイサンボクを指す。

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舞台は小さな町の美容院、登場人物はそこに集まる6人の女性たち。ウィザーとクレリーの奇しき友情、町の新顔で内気だったアネルの変貌ぶり、トルーヴィと家族の関わり合い、糖尿病を患いながら命をかけて出産を決断するシェルビー、またその決断に複雑な思いを抱える母マリンといった女性たちが紡ぐ絆、友情の群像を描く。1990年に開催された第40回ベルリン国際映画祭のオープニング作品に選ばれた。

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出演は、アカデミー賞女優が3人も出演。アカデミー賞主演女優賞2回授賞のサリー・フィールド(「ノーマ・レイ」「プレイス・イン・ザ・ハート」)、同じくアカデミー賞女優のシャーリー・マクレーン(「愛と追憶の日々」)、アカデミー賞助演女優賞授賞のオリンピア・デュカキス(「月の輝く夜に」)だ。ジュリア・ロバーツは、若手女優としてゴールデングローブ助演女優賞を受賞したほか、自身初めてとなるアカデミー賞のノミネートを受けた。このほかダリル・ハンナ(「スプラッシュ」「愛しのロクサーヌ」)、トム・スケリット(「エイリアン」「トップガン」)などが出演。

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アメリカ、ルイジアナ州の小さな町。イーテントン家の人々は、長女シェルビー(ジュリア・ロバーツ)の結婚式の準備で大わらわだった。シェルビーと母のマリン(サリー・フィールド)は、式の身づくろいのために、偏屈者の未亡人ウィザー(シャーリー・マクレーン)や、町長の未亡人クレリー(オリンピア・デュカキス)など町の女たちの社交場、陽気な女主人トルービィ(ドリー・パートン)の経営する美容室「トルービィ美容室」にやってきた。

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ところがその時、シェルビーが発作に襲われた。実は彼女は、結婚しても子供を産んではならない体と医者から言われた。糖尿病によるリスクがあったからだ。それでもシェルビーは弁護士のジャクソン(ディラン・マクダーモット)と結婚した。

 

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やがてクリスマス。トルービィ美容室の美容師アネル(ダリル・ハンナ)はサミー(ケヴィン・J・オコナー)と恋をしていた。妊娠が分かったシェルビーは、命を賭けても子供を産もうと決心する。

そして男子を出産して1年後、内臓の機能が低下したシェルビーのために、マリンは片方の腎臓を提供することになり、手術は無事成功した。ハロウィンの頃、アネルとサミーが結婚したが、その直後シェルビーが倒れた。そして昏睡状態の中で、彼女は帰らぬ人となった。

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シェルビーの葬式の日、失意のマリンを励ます女たちの絆はさらに深く結ばれた。イースターの頃、今度はアネルが妊娠していた。ウィザーも昔の恋人と愛を再燃させている。こうして時は、生と死を乗り越え、町を流れてゆくのだった(MovieWalker)。

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お茶目でキュートな役が多いシャーリー・マクレーンだが、この映画では嫌味で気難しい性格の未亡人を演じている。一方で、「月の輝く夜に」などのオリンピア・デュカキスは、余裕もあって温和な貴婦人といった対照的な役を演じている。このラジオ番組はいいね、といわれ、気に入っていたが、後にそのラジオ局(KPPD局)を買収したというのだ。

様々なエピソードが詰まっていて面白い。

・横長ベンチにウィザーが座っていると、クレリーがそっと近づき座る。すると、ウィザーは、尻を当ててきて、座らせまいとする。両者互いに尻合戦で譲らず・・・。

・クレリーが、いつも苦々しい顔のウィザーに対して「神経科に見てもらったら」というとウィザーは「病気じゃない。40年間、機嫌が悪いだけだ」。「性格は悪くない」と後で付け加えるのだが。

・教会に熱心に通うアネルに対して、ウィザーが皮肉っぽく「教会には行かないよ。ニワトリの生き血を飲むんでしょ」というと、アネルは「最初はしないわよ」。

・シェルビーが病でベッドに横たわっていると、母親のマリンが、足を屈伸させるが「ジェーン・フォンダのワークアウトよ」というのだ。

・長女シェルビーの葬式で悲しみにくれるマリンのもとに集まる仲間たちが同情の声をかけるなか、気弱で内向的だったアネルの言葉は真逆だった。アネルは信仰深く、むしろ喜ぶべきだという。シェルビーは天使となって、皆を見守っているのだと。マリンも落ち込んでばかりいられないと気持ちを切り替える。

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・母親を知らずにこれから成長していく1歳の子供のジャクソンJrにクレリーが「むかしむかし、クレリーという妖精のような人と、ウィザーという魔女がいました。魔女は・・・」といった話を聞かせる。すると、あとからジャクソンJrのところにウィザーが「ウィザーおばさんだよ」とやってくると、子供は泣き出し、ウィザーにビンタを食わせるのだった。これにはウィザーも驚くしかない。

 

■主な出演者:

マリン:サリー・フィールド(シェルビー、トミー、ジョナサンの3人の母)

トルーヴィ:ドリー・パートン(トルーヴィ美容室を経営。美容室は田舎町の社交場になっている)

ウィザー:シャーリー・マクレーン(常に機嫌が悪い偏屈者の未亡人。セントバーナード犬・レットを飼っている。リードでウィザーに引っ張られるレットまで、飼い主の言うことさえ聞かないところがおかしい。おなじ未亡人クレリーとは対立していたが、やがて友情に変わる)

アネル:ダリル・ハンナ (夫が蒸発し、美容室で仕事を始める。人付き合いが苦手だったが・・・) 

クレリー:オリンピア・デュカキス (町長だった夫に先立たれた品のある未亡人で、ウィザーとは性格も合わないが、常に穏やか)

シェルビー:ジュリア・ロバーツ(ジャクソンと結婚し、ジャクソンJr.を生むも、病床に伏して帰らぬ人に)

ドラム:トム・スケリット 

スパッド:サム・シェパード 

ジャクソン:ディラン・マクダーモット(弁護士。シェルビーと結婚)

サミー:ケヴィン・J・オコナー 

オーウェン :ビル・マッカチオン

 

 

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