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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「月の輝く夜に」(1987)</span>

 

 
月の輝く夜に」(原題:Moonstruck,1987)は、シェールが主演で、この映画でアカデミー賞主演女優賞を獲得した。シェールの出演している最新ミュージカル「バーレスク」が間もなく公開されるので、シェールの代表作で未見だった「月の輝く夜に」を見た。
 
 
シェールも素晴らしいが、母親役のオリンピア・デュカキスアカデミー賞助演女優賞受賞)がいい!
 
ロレッタ(シェール)は、数年前に夫を事故で亡くしていた。付き合っていた中年男性と再婚を決める。別にそんなに愛しているわけではないのだが。彼には5年間口を利いていない弟がいた。ロレッタは弟との和解を、とロニー(ニコラス・ケイジ)の働くパン屋に行く。そこでロニーが不注意で左手をパンのスライサーで切ってしまい、今や義手の身であることがわかった。兄のせいでは無いのだが、片や小麦粉にまみれ、左手はないし、恋人もいない、おれは両方無いんだ、という叫びに、ロレッタは打たれる。


ロレッタの心にロニーに対する恋心が芽生える。しかし、婚約者を裏切ることは出来ないので、ロニーの大好きなメトロポリタンオペラのラ・ボエームを観にいく約束で、終わりにすることに決めた。                 

オペラ会場には、浮気相手を連れた父親の姿が。そのころ母親は一人で街のレストランに。そこでニューヨーク大学の教授と食事をし、プラトニックな浮気をする。シチリアの母親が危篤ということで、イタリアに飛んだ婚約者がいない間、弟との恋は抜き差しならぬことになっていった。

そこに兄が帰ってきた。一家が揃った中に、ロニーもやって来た。兄は、母親が奇跡的に回復したことを告げ、母が生きているうちには結婚できなくなったと婚約解消を申し出る。すかさず結婚を申し込む弟。母も父に浮気を止めて、と訴え、父はやはり母を愛していること確認。
となって・・・めでたし、めでたしで終わるのだった。

しゃれたラブ・コメディ。ウィットに溢れているが、やがてみんな最愛の人の元に帰っていく。ラ・ボエームを観ながら涙が止まらないシェール、それと、白髪交じりだったのが髪の毛を染めてガラリときれいに変身したシェールもゴージャス。一家のおじいさんが、いい役回りをして、話を引き締めていた。
そのおじいさんの家族でテーブルを囲んでのセリフ「(孫娘が、婚約者がいて、実家に帰っているときに、こともあろうに婚約者の弟とデートして、家で皆と会食していることに対して)混乱している」とつぶやくのがおかしい(笑)。
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