昨年12月21日で83歳となったジェーン・フォンダ。まったく年齢を感じさせない、”エイジレス”女優だ。現在、Netflixで配信中の「グレイス&フランキー」は、2015年にシーズン1がスタートして、現在シーズン6(2020)に出演。第1シーズン当時でも78歳で、第3話まで見たが、若々しい。
共演が「ナッシュビル」(1975)のリリー・トムリン(81歳)というのもすごい。ジェーン・フォンダとリリー・トムリンといえば40年前に「9時から5時まで」(1980)で共演している。懐かしい。ほかに「地獄の黙示録」のマーティン・シーン(80歳)、「キリング・フィールド」のサム・ウォーターストン(80歳)も出演。
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ジェーン・フォンダといえば、いつからのジェーン・フォンダだと思うくらいに芸歴が長い。1950年代後半より舞台に立ち、1960年に「のっぽ物語」で映画デビュー。映画女優としてだけで60年のキャリアだ。
これまで7度のアカデミー賞候補にノミネートされ、1971年に「コールガール」、1978年に「帰郷」と主演女優賞を2度受賞している。
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「グレイス&フランキー」は衝撃のシーンでスタートする。それぞれ結婚40年以上の二組の夫婦が会食。それぞれの夫が、妻に何か言いたそうなそぶり。それぞれの夫が口にしたのは、「第2章で新たなページを作りたい」ということで、平たく言えば「離婚したい」だった。
それは序の口で、それぞれの夫同士が結婚するというのだから、妻たちにとっては青天の霹靂だった。「ゲイだったのか」と伴侶は驚き、あとからそれぞれ家庭を持った子供たちに話があると呼びだして、打ち明けるので、子供たちもびっくり。
マーティン・シーンが、注文していた椅子が家に届くが、椅子の座るところに「ライアン・コズリング」の顔写真があったのだ!妻のジェーン・フォンダは「ライアンなら私が使うわ」というのがおかしい。
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ジェーン・フォンダのお気に入り映画は、リアルタイムで見た「ひとりぼっちの青春」(1969)や「コールガール」(1971)が印象に残る。また1970年当時は、反戦闘士としてベトナム戦争反対の急先鋒で、ウーマンリブの象徴的な存在だった。1980年代のエアロビクスの「ワークアウト」ビデオも大きな話題となった。
「バーバレラ」(1967)のナイスバディとエロティシズム、「黄昏」(1981)の実の父(ヘンリー・フォンダ)との共演による和解も忘れがたい。
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