来年の「全米映画俳優組合賞」（SAGアワード）で、女優ヘレン・ミレン（76）が「功労賞」を授与されることになった。来年2月27日に開催される式典でこれまで13度のノミネートを受けているヘレンが映画界での功績を称えられる。
過去の受賞者リストには、ロバート・デ・ニーロ、アラン・アルダ、デビー・レイノルズ、リリー・トムリンらが名を連ねており、ヘレンは57番目の受賞者となる。
ヘレン・ミレンは1945年7月26日、英国ロンドン生まれの76歳。英国の女優で「クィーン」（2006）でアカデミー主演女優賞を受賞。その他、エミー賞を4度、トニー賞を2015年に受賞し演劇の三冠王を達成した。
2003年12月に大英帝国勲章を受勲したため、デイムの敬称を冠しデイム・ヘレンあるいはデイム・ヘレン・ミレンと書かれることもある。
1991年から2007年まで放送された「第一容疑者」（Prime Suspect）のジェーン・テニスンはミレンの当たり役となった。同シリーズではエミー賞を3回受賞している。
これまでカンヌ国際映画祭の女優賞を「キャル」と「英国万歳!」で2度受賞。アカデミー賞には「英国万歳!」と「ゴスフォード・パーク」で2度候補になった。
2006年、タイトルロールのエリザベス1世を演じたミニシリーズ「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜」がイギリスで放送され、更に翌年にはエリザベス2世を演じた「クィーン」が公開、第63回ヴェネツィア国際映画祭に出品され高い評価を受けた。
「クイーン」では、アメリカで2006年度の批評家賞を総なめ、そして第79回アカデミー賞でも主演女優賞を受賞し、ついにオスカー像を手にした。第64回ゴールデングローブ賞でも受賞を果たした。
近年の作品では「RED/レッド」（原題：RED、2010）シリーズのほか「ヒッチコック」（2012）では、ヒッチコックの妻アルマ役を演じた。ほかに「テンペスト」「カレンダーガールズ」「ワイルド・スピード」シリーズ、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」などがある。
