「エリザベス」(1998)は、英国のエリザベス一世の誕生するまでの前半生の話。
「エリザベス」は、第71回アカデミー賞では作品賞を始めとする7部門にノミネートされ、メイクアップ賞を受賞。そのほか英国アカデミー賞主演女優賞(ケイト・ブランシェット)を獲得している。オーストラリア出身のブランシェットだが、英国に長く暮らしており、英国の歴史物は適役に違いない。
エリザベス一世が誕生してからの40年間は”ゴールデン・エイジ(黄金時代)”として、続編「エリザベス・ゴールデン・エイジ」(2007)として、同じスタッフ・キャストで描かれることになる。
ケイト・ブランシェットはお気に入り女優の一人。
すでに見ている作品も多いが、未見作品が10本~12本程度ある。
「エリザベス」の時代背景:
エリザベスは、ヘンリー8世の王女として生まれたが、出生2年半後に母のアン・ブーリンが処刑されたため、エリザベスは庶子(婚外子)とされた。弟のエドワード6世はジェーン・グレイへの王位継承に際して姉たちの王位継承権を無効としている。続くカトリックのメアリー1世の治世ではエリザベスはプロテスタントの反乱を計画したと疑われて1年近く投獄されたものの、1558年にメアリー1世が死去すると王位を継承した。
「エリザベス」の1シーン(ダンス)。
ストーリー:
エリザベスには愛する恋人ロバート・ダドリー(ジョセフ・ファインズ)がいたが、女王の立場は関係の緊迫した隣国スペイン王との政略結婚を迫る。様々な謀略が渦巻き絶えず命を狙われるエリザベス。そんな苦悩が続く中、カトリックの最高権力・ローマ法王による謀反計画を知ったエリザベスは、対抗権力の粛清を行う・・・。
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16世紀のイングランドでは、新旧の宗教抗争で、混乱が続いている様が描かれ、映画のオープニングでは、髪の毛を剃られ、火あぶりの刑が描かれたり、打ち首など残酷なシーンもあるが、当時の王族の衣装や、ダンス(ヴォルタ)などは見どころだった。
ケイト・ブランシェットは、174センチの長身で、乗馬もダンスもこなし、押し出しの強さがあって、女王の風格を醸し出している。
「私には、男妾(おとこめかけ)が一人いる。夫は持たぬ」と宣言するところは迫力がある。
出演陣も豪華で、「大脱走」(1963)のリチャード・アッテンボロー(「エリザベス」当時で75歳、現在90歳)のほか、エリザベスの忠臣役のジェフリー・ラッシュ(「英国王のスピーチ」)、後のフランス王役のヴァンサン・カッセル、さらにのちの007ボンド役のダニエル・クレイグが、バチカン法王の命を受け、エリザベス暗殺の刺客としての僧を演じている。
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(168センチ)くらいしか思い浮かばなかった(笑)。
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