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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「キャッツ」(1998)を見た。新作の前に”予習”。

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約20年前に製作された「キャッツ」(1998)を見た。新作を見る前の”予習”。史上もっとも有名なミュージカルといわれるアンドリュー・ロイド=ウェーバー作の「キャッツ」は、舞台では1981年、ロンドンのウエストエンドで初上演され、空前の大ヒットとなった。個性的な猫たちが都会のごみ捨て場を舞台に、踊りと歌を繰り広げる。人間は一切出てこない。

名曲が多い劇中歌のひとつ「モリー」は世界的に大ヒット。

現在公開中の「キャッツ」は、アメリカなどでは評判がイマイチだが、近日中に観る予定。監督は有名歌手のミュージックビデオなどで知られるイギリスの映像監督デヴィッド・マレット。主演は、「ライアンの娘」などのジョン・ミルズ、ミュージカル女優のエレイン・ペイジ、「ハリウッド・トラブル」「ドリームガールズ」のケン・ペイジ他。

 

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特にストーリーはなく、様々な猫が紹介される。セリフはなく全てが歌。

夜の女王と言われるジェリクル・キャッツの「ジェリクルの歌」に始まり、変わり者の「ラム・タム・タガー」、かつて一世を風靡し、現在落ちぶれている「グリザベラ」、犯罪者で悪魔の「マキャヴェリティ」、長老猫の「デュータロノミー」、獰猛で目が火の玉の「ランバス・キャット」、劇場猫「ガス(アスパラガス)」、「鉄道列車の猫」などだ。

音楽、歌、アクロバチックなダンス、躍動感、スピード感が見る人を惹きつける。CGやワイヤーアクションがなく、バク転や、体操選手のようなリズミカルな動きがすごい。

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ラストシーンで、「猫は犬とは違うのだ。ルールがある」と語られる。「話しかけるのはいいが、心に止めておかなければならないのは、馴れ馴れしさを嫌う」ということだ。猫に話しかけるには作法があり「このように話しかけるのが良い。おぉ、猫よ」と尊敬の証を示すことで、キャビア、缶詰などを与え、猫の名前を呼ぶことだ、というのだ。

この映画のハイライトは、何回か登場する「Memory」(思い出)の曲の素晴らしさ。 この名曲を聞くだけでも価値がある。