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映画「オーケストラの少女」(原題:One Hundred Men and a Girl、1937)を再見。感動の音楽映画。

 

映画「オーケストラの少女」(原題:One Hundred Men and a Girl、1937)を数十年ぶりに再見。少女役のディアナ・ダービンを一躍有名にした大恐慌から数年後に作られた感動の音楽映画

名指揮者レオポルド・ストコフスキーと実在のオーケストラであるフィラデルフィア管弦楽団が出演したことで知られる。1937年のアカデミー作曲賞を受賞。

クラシックの名曲の数々だけでなく、本作で人気女優となったディアナ・ダービンのはつらつさ、本人役で出演した名指揮者ストコフスキーの好演などキャストの面々も見どころ。

<ストーリー>
トロンボーン奏者ジョンは失業中。再就職活動として楽団の面接に落ちたその日、彼は財布を拾う。滞納家賃を急に支払うなど金払いが良くなったジョンを見て、周囲の人々や、中でも娘のパッツィーは、ジョンが再就職できたものと早合点して大いに喜ぶ。

ジョンは本当のことを言い出せない。だが、パッツィーが父の練習姿を見学しようとオーケストラを訪れたことで真相が発覚し、父は号泣。

娘は、父を救うため、失業中の音楽家を集めてオーケストラを結成しようと活動を始めるのだった。

しかし、オーケストラは無名で、指揮者が不在。パッツィーは窮地に陥り、楽員たちは絶望して無気力状態となる。

パッツィーは起死回生を求め、指揮者のストコフスキーの自宅に忍び込む。またの闖入にストコフスキーは怒り呆れる。

しかし、パッツィーに促されて自宅のホールに出たストコフスキーが見たものは、パッツィーが組織した失業音楽家楽団とその演奏であった。

・・・
ディアナ・ダービンがとにかく活発で動き回り、失業中の父を助けるために奔走する。「パパの誕生日に七面鳥を食べさせてやりたい。豆料理でなく」が泣かせる(笑)。

楽団の事務所に潜り込んだパッツィー(ダービン)がたまたまかかってきた電話を取り「指揮者ストコフスキー失業者の楽団の指揮を執る」といった(願望だったが)ことを漏らすと、それが翌日の新聞紙面に大きく掲載されて大騒ぎに。「サンタが転倒したというニュース以来の面白さ」と揶揄する声も出る始末。

これを本気にして儲けようという輩や、パッツィーの熱意でまさかまさかの演奏が実現してしまうのだった。パッツィーの正直さには救われる。父親が拾った財布の中身の52ドルほどの内、父が家賃を払った残りを落とし主に返し行くのだ。

落とした主は富豪の夫人で、財布の中身の小銭など覚えておらず、パッツィーに200ドルを払うよう使用人に伝えると、パッツィーは、52ドルだけを受け取り、それを夫人に返すのだった。

パッツィーを運んだ運転手は、8ドルなにがしかのタクシー代を払えないというパッツィーの音楽の才能を見抜いて、タクシー代は先行投資だというのもいい。

監督:ヘンリー・コスター
製作:ジョー・パスターナク
脚本:ブルース・マニング、チャールズ・ケニヨン、ハンス・クレイリー
音楽:チャールズ・プレヴィン

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