ブロードウエイ・ミュージカル「プリティ・ウーマン」の来日公演を新国立劇場オペラパレスで観ました。洗練されたダンスの迫力、音楽、歌唱など、生の舞台は迫力満点。
全編セリフは英語で、左右に縦に日本語字幕が2行の長さで出る。
映画館と同様、舞台公演中は撮影、録音は禁止の字幕があり、最後にフィナーレの部分で「今から撮影ができます」とでた。ということで写真の多くは、背景のセットなどは撤去されたあとの単調な色彩となっている。
生の舞台は、演者の歌唱力などが圧倒的で響き渡り、大迫力だった。最後には、観客も一体となって、手拍子をする場面もあり、しばらくスタンディング・オベーションが続いた。
大満足の舞台だった。ストーリーはシンデレラストーリー。
<ストーリー>
舞台は1990年代、ロサンゼルス。ニューヨークから出張中の敏腕実業家エドワードは、ひょんなことから娼婦のヴィヴィアンとハリウッドの街角で出会い、彼女と一夜を共にする。
離婚歴あり、恋人とも別れたばかりのエドワードは金銭が行動原理の主軸にある男。大きな企業買収を前にビジネス・ディナーに同伴する女性が必要となり、ヴィヴィアンと一週間の契約を結ぶ。
だが、男性に金で買われる生活に自尊心をすり減らしてはいるものの、無邪気で屈託のない魅力を見せるヴィヴィアンに、エドワードは次第に心ひかれる。ヴィヴィアンも、紳士的で自分の知らない世界を教えてくれるエドワードに心を寄せていき――。
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ビビアンとエドワードが鑑賞しているオペラ「椿姫」の曲の1部が登場し、椿姫の物語である「裕福な男性と恋に落ちる娼婦の話」とプリティ・ウーマンの内容をシンクロさせている。
ビビアンが街中の衣類販売店に行き「見るだけ」というと、売り子の女性は、ビビアンの職業(娼婦)から「ここはあなたのような人が来るところではないし、買えるのはありません」と明らかに下に見るような発言でそっけない態度。
しかし、その翌日に、ビビアンは1週間3,000ドルで契約したビジネスマンのエドワードが好きなだけ買っていいというクレジットカードを渡されて、高級衣料店で買い物。すでに店側はビビアンという人が行くので、丁寧に対応してほしいと連絡が行っていたのだった。
高級衣類を購入して、そのバッグをもって、ケンモホロロだった衣類店に出向き「昨日、ここにきて断られたものだけど、あなたは歩合制でしょう。残念だったわね。こんなに買い物をしてきた」と衣類のバッグを見せるのだった。
エドワードは最初は、パーティなどに参加する機会に同伴者として見かけのいい女性をお金で買った状況だったが、ビビアンのまっすぐな気持ちなどを知り、ビビアンがなくてはならない存在となりゴールインするまでを描いている。
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アメリカの俳優、演者などは観客に対してサービス精神が旺盛で、ユーモアもある。カーテンが下がって舞台がカーテンの内側で変更されているときに、ビビアンが、会場の前を見て「こんなところに楽団がいる」と話すと、オーケストラの指揮者が下から浮き上がってきて、指揮者がユーモアを交えて大げさに指揮棒を振るしぐさを見せるのだ。
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映画では敏腕ビジネスマンをリチャード・ギア、無邪気な娼婦をジュリア・ロバーツが演じて大ヒット。映画をもう一度見たくなった。
10月に大阪公演もある。
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