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Netflix映画「レベルリッジ」(原題:Rebel Ridge、2024):社会派アクション・スリラー。

 

Netflix映画「レベルリッジ」(原題:Rebel Ridge、2024)は、片田舎の警察の腐敗を描いた社会派のアクション・スリラー。

タイトルの意味は? レベルはカタカナだと基準(Lebel)と間違えやすいが、Rebel「(権力などに対する)反抗」のこと。そういえば「理由なき反抗」(1955)の原題はRebel Without a Causeだった。リッジは「ハクソ―・リッジ」と同じで「尾根、山頂」のこと。ということで「反逆者の尾根」といった意味になる。

当初は「反逆のリッジ」「反逆の稜線」といったタイトルだったようで、いずれにしてもわかりにくい。

主人公・テリー(アーロン・ピエール、写真上)とサマー(アナソフィア・ロブ)が警察組織に反抗するために山の尾根を移動するような危険な行動を実行していくといった意味があるようだ。

ただ、警察組織と主人公らが取引の場所に指定された山奥のコッテージのような場所に「Rebel Ridge」という看板があった。

監督は「ブルー・リベンジ」のジェレミー・ソルニエ。主演は「オールド」「もっと遠くへ行こう。」のアーロン・ピエール。

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アメリカの警察組織は、各自治体が独立して運営していて、地方の警察署などは、財政が破綻する例も珍しくはないようだ。

この映画では、運営資金不足を補うために、立場の弱い軽犯罪者たちから金品を押収し、それを「収入」として貯めこんでいるというのが実態。元海兵隊員の男が、地元警察に不当に蓄財を没収された後、この小さな町の腐敗との執拗な戦いに乗り出すという物語が描かれている。

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ストーリー:
メタル音楽(アイアンメイデンのTHE NUMBER OF THE BEAST)を聴きながら自転車を走らせていた黒人で元軍人のテリーは、突然後ろからパトカーに追突されて倒れてしまう。

パトカーに乗っていた警官・エヴァンは「お前は横断歩道で信号無視をし、そのあとで停止しろと言われても止まらなかった」と言って床に伏せさせられ、手錠をかけられる。テリーはこんな仕打ちは不当だと言うが、聞き入れてもらえない。

エヴァンはバッグに入っていた保釈金の札束を見て、麻薬取り引きで得た可能性があると言って押収した。

このお金は、いとこのマイクのために保釈金を用意して届けるところだった。
テリーは解放され裁判所に相談するが、金がないと保釈はできないと言われる。テリーを見かねて事務仕事をしている法廷事務官のサマー・マクブライド(アナソフィア・ロブ)が話しかけてくれた。テリーは、いとこのマイクは麻薬所持で捕まっていた。

マイクにはギャングの大物の情報と引き換えに前科を取り消してもらった過去があるため、刑務所に送られればギャングの仲間から暴行を受けて命の危険があると話した。
サマーは「悪徳警官のサンディ・バーン署長が主導して立場の弱い市民から軽犯罪でも金品を押収して警察署の運営費用に当て、私腹も肥している」と語る。

テリーはそのシェルビースプリングス警察署町のへ行き、保釈金を返せと抗議する。しかし署長のバーン(ドン・ジョンソン)は断った。テリーが引き下がらなかったため、バーンはいとこの移送前に会わせてやると言う。

テリーが約束の時間に署へ到着したが、バーンは出発時間を早めており、移送車は出発してしまった。

テリーは自転車で近道をして移送車を追いかけ、車内にいるいとこのマイクに「必ず助ける」とグータッチをしたのだが…。

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警察内部の不正・腐敗を描いた映画は多い。ロサンゼルス市警察(LAPD)では「L.A.コンフィデンシャル」、ニューヨーク市警(NYPD)では「セルピコ」などが有名。

そんな組織の中でも一人くらいは正義感にあふれた警官がいるもので「レベルリッジ」の中にも黒人女警官が「セルピコだね」といわれるセリフがある。

主演のアーロン・ピエールという俳優は、目力があり、マーシャルアーツを習った元軍人ということで、アクションが見どころ。銃を使っても、相手を死なせない技も持つ。

 

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