米国の俳優で「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーや「ライオン・キング」のムファサの声優などとして知られたジェームズ・アール・ジョーンズが9日、死去した。93歳だった。
ジョーンズは威厳や脅威を瞬時に伝える深みのある低い声で知られた。
子供の頃は吃音がひどく、高校に入るまではほとんど人前で声を発しなかったという。吃音を治すために演技のレッスンを始めた。
ミシガン大学で予備役将校訓練課程に入ったが退学。除隊後に俳優となり、「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964)で映画デビュー。
1969年にはブロードウェイでヒットした舞台「The Great White Hope」(偉大なる白人の希望)でトニー賞を受賞。翌年、同作品の映画化「ボクサー」でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
「ボクサー」は黒人で初めてボクシングのヘビー級チャンピオンとなったジャック・ジョンソン(映画ではジェファーソン)の実話に基づく作品。ジャックは、黒人から王座を奪い返すべく挑戦した"偉大なる白人の希望"をも打ち倒し、恋に落ちた白人女性エレノアと派手な生活を送るといったストーリー。
2011年、第84回アカデミー名誉賞を受賞した。2014年、第1回ボイス・アイコン・アワードを受賞。
2022年のテレビドラマ「オビ=ワン・ケノービ」をもってダース・ベイダーの声を引退した。人工知能が自身の声を再現する同意書に署名している。
米ウォルト・ディズニーのアイガー最高経営責任者(CEO)は声明で「ムファサ(「ライオン・キング」に登場するキャラクター)の穏やかな英知から、ダース・ベイダー(「スター・ウォーズ」の主人公・ルーク・スカイウォーカー最大の宿敵)の脅威にいたるまで、ジェームズ・アール・ジョーンズさんは映画史上最も偉大な登場人物の声を演じた」と述べた。
代表的な映画は以下のとおり。
『ボクサー』
『スター・ウォーズ』シリーズ
『エクソシスト2』
『コナン・ザ・グレート』
『星の王子 ニューヨークへ行く』シリーズ
『3人の逃亡者』
『フィールド・オブ・ドリームス』
『ジャック・ライアン』シリーズ
『スニーカーズ』
『ジャック・サマースビー』
『ライオン・キング』シリーズ
ご冥福をお祈りいたします。
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