1970年頃、映画界にひとつの旋風を巻き起こした”ジャンル”があった。
「ブラック・パワー映画」だ。記事を書いていて気づいたが、6年前にも同じような記事を書いていた。こちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/57899640.html
たまたま取り上げたのは、ドキュメンタリー映画「ブラックパワー・ミックステープ~アメリカの光と影~」(2011、スエーデン)というのが目にはいったからだ。スウェーデンのテレビ局に眠っていた、アメリカ公民権運動の模様を記録したフィルムをもとに、自由と平等を求めて権力と戦ったアフリカ系アメリカ人たちの歴史を紐解くドキュメンタリー。
映画は国内では、単館系劇場で公開されたようだ(都内は、新宿のK's Cinema)。
「ブラックパワー・ミックステープ~アメリカの光と影~」予告編
40年前と現在では、隔世の感があることが分かる。
ところで、40年前当時劇場で見た映画では、「ボクサー」(原題:The Great White
Hope=偉大なる白人の希望、1970)が印象に残る。黒人で世界初の重量級ボクシング・チャンピオンになった男が、白人女性と結婚したため、徹底的に米国社会からハジキ出される様子を描き、人種差別に関する白人と黒人両極の心情を描いていた。製作は「卒業」のローレンス・ターマン、監督は「ハッド」「男の闘い」のマーティン・リット。
舞台(1969)とこの映画に主演したジェームズ・アール・ジョーンズは、1970年度のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、まもなく公開される「スター・ウォーズ」シリーズの第1作「スター・ウォーズ」(1977、後にサブタイトルがつけられ「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」となる)のダース・ベイダーの声を担当していた。
「黒いジャガーのテーマ」
IN AFRICA、1973)の2本が製作され、スケールアップし、1973年にはTVシリーズも製作されている。
これまでに「黒いジャガー」関連だけで、5回も記事にしているらしい。
「ロールスロイスに銀の銃」(原題:COTTON COMES
TO HARLEM、1970)もしゃれた映画だった。ディーク・オマリー教祖(カルヴィン・ロックハート)は、“アフリカに帰ろう”運動を企画して、投資家を集めようと、ハーレムの真ん中で一大キャンペーンを展開していた。
ハーレム担当の刑事“棺桶”ジョンソン”(レイモン・サン・ジャック)と“墓掘り”ジョーンズ(ゴッドフリー・ケンブリッジ)のコンビは、インチキ臭いと見張っていたが。催しは大成功。集めた大金をめぐって、大騒動に。デモあり、暴動あり、タレこみありと、ど派手な映画だった。
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