初見の時は、黒色の仮面を被ったダースベイダーと正義の味方のルークがレーザー光線の光る剣で戦うというのと、円盤のような宇宙船が飛び交うシーンと迫力ある音楽(ジョン・ウイリアムズ)くらいの印象しかなかった。1977年に出張先で”ドイツ語吹き替え版”をみたので、ロボット・コンビの「R2-D2」と「C-3PO」などのコミカルさは新鮮だったが、熱烈なファンにはならなかった。
続3部作の第一弾となったのが「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」(2015)で、これを見てから、シリーズに興味を持ったので、エピソード3と4の橋渡しの役目を担ったスピンオフ作品「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016)も見ることにした。これらを見てようやく全体の”星・戦争”の流れを俯瞰して見ることができたような気がする。
スター・ウォーズのシリーズを表でまとめると以下のようになる。
総称 | 公開年 | タイトル | 監督 |
オリジナル・
トリロジー
(旧3部作) |
1977年 |
スター・ウォーズ エピソード4/ 新たなる希望 |
ジョージ・ルーカス |
1980年 |
スター・ウォーズ エピソード5/ 帝国の逆襲 |
アーヴィン・ カーシュナー |
|
1983年 |
スター・ウォーズ エピソード6/ ジェダイの帰還 |
リチャード・ マーカンド |
|
プリクエル・
トリロジー
(新3部作) |
1999年 |
スター・ウォーズ エピソード1/ |
ジョージ・ルーカス |
2002年 |
スター・ウォーズ エピソード2/ |
||
2005年 |
スター・ウォーズ エピソード3/ |
||
シークエル・
トリロジー
(続3部作) |
2015年 |
フォースの覚醒(エピソード7) |
J・J・エイブラムス |
2017年 |
最後のジェダイ(エピソード8) |
ライアン・ジョンソン | |
2019年 | 未発表(エピソード9) | コリン・トレヴォロウ |
スピンオフ作品 | 2016年 |
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ ストーリー |
ギャレス・エドワーズ |
シリーズ第1作は「エピソード4/新たなる希望」というサブタイトルが付けられ、原点とも言える作品となった。主要なキャラクターであるルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロ、レイア姫、ダースベイダー、さらに、ジェダイ、そのジェダイの持つ絶大な力・フォースなどについて欠かせない要素が数多く登場する。
「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」はエピソード4とあるが、のちにこの物語よりも前のエピソードがあるということで「エピソード1〜3」が発表された時に「エピソード4/新たなる希望」に変更されたという経緯がある。
原作者でもあるジョージルーカスは当初から9部作でスターウォーズの構想を練っていたが、エピソード1〜3は当時の技術では制作することは難しいということからエピソード4から制作され、まずはヒットさせることを念頭に撮影が進められたという。
スター・ウォーズの世界は銀河系の世界で、遠い昔の話ということになっていて、銀河系は帝国軍の圧政下にあり、当時栄えていた共和国は守護神だったジジェダイが耐えたことによって崩壊。
そんな中で、反乱同盟軍が帝国軍の惑星を破壊することができる宇宙要塞デス・スターの設計図を盗み出すことに成功(「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に詳しい)。銀河帝国皇帝パルパティーンはダース・ベイダーにデス・スターの設計図の奪還と反乱同盟軍の基地発見を命じる。反乱同盟軍の指導者はレイア・オーガナ姫。
そこでジャワ族に捕まり売り飛ばされてしまう。偶然にも本
作の主人公のルーク・スカイウォーカーの育ての親であるオーウェン・ラーズがR2-D2とC-3POを購入。ルークと2体のドロイドが出会うことになる。R2-D2はオビ=ワン・ケノービに助けを求めるレイアの映像を流す。
作の主人公のルーク・スカイウォーカーの育ての親であるオーウェン・ラーズがR2-D2とC-3POを購入。ルークと2体のドロイドが出会うことになる。R2-D2はオビ=ワン・ケノービに助けを求めるレイアの映像を流す。
さらに続きの映像を見るために行動規制ボルトを外すとR2-D2はオビ=ワン・ケノービを探しにルークの家を脱走、ルークはR2-D2を探しに砂漠に出るが砂の民族・サンドピープルの襲撃を受けることになりピンチに陥る。
レイア姫がオビ=ワンに助けを求めたのは共和国のジェダイの生き残りだったことによる。ルークの父親もジュダイの騎士であったことがオビ=ワンにより明かされる。そしてオビ=ワンの弟子だったダース・ベイダーに殺されてしまったこともわかる。そして、父が使っていたというライトセーバーをルークは受け取る。
R2-D2が、目的のオビ=ワン・ケノービと出会ったことでメッセージの続きが見られるようになる。デス・スターの設計図は、レイアの故郷である惑星オルデランに行って義父のベイル・オーガナに渡してほしいというメッセージだった。
今第1作を見直すと、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)は、”拝金主義”者のような人物で、レイア姫を助ければ大金が手に入るからとルークに言われて初めて協力するのだ。レイアからも「お金だけね!」と言われる始末。「借金があってね、逃げるが勝ち」と思っていたというのだ。
ジェダイの騎士(ナイト)であったオビ=ワンは、ルークに「フォース(ジェダイの持つ力)を学べ」と教える。ジェダイの精神の流れは、ダース・ベイダ―の帝国軍と戦う反乱軍(レイア姫陣営)の間に残り、”フォースとともにあれ”という言葉に現れている。
帝国軍のトップであるターキン総督を演じるのは、あのドラキュラ映画でおなじみのピーター・カッシング。オビ=ワンを演じるのは、「戦場にかける橋」「アラビアのロレンス」の名優・アレック・ギネス。ハリソン・フォードなどは「アメリカン・グラフィティ」(1973)にチョイ役で出ていた新参者だったが、このシリーズと「インディ・ジョーンズ」シリーズでスターになった。
主な登場人物: ■ルーク・スカイウォーカー (マーク・ハミル): アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラの息子。銀河皇帝パルパティーンの目を逃れるため誕生後はオビ=ワンにより惑星タトゥーインに養子に出される ■ハン・ソロ (ハリソン・フォード): ジャバ・ザ・ハットに莫大な借金を背負ってしまったハン・ソロは仲間のチューバッカと共にルーク、オビ=ワンに雇われ、彼らを惑星オルデンに移送する仕事を莫大な報酬で請け負う。はじめは金の亡者だったが、次第にルーク、そして途中で助けたレイアに心を開いていく。 ■レイア・オーガナ姫 (キャリー・フィッシャー): 惑星オルデラン王室の夫妻の養子。18歳という若さでオルデランの女王に選出。帝国軍の超巨大基地デス・スターの設計図を手にしたレイアは帝国軍に囚われそうになる直前にR2-D2,C-3POに設計図を託し、オビ=ワンに設計図を惑星オルデンに届けるよう依頼した。 ■ダース・ベイダ―(デビッド・プラウズ:声=ジェームス・アール・ジョーンズ): 強大な力を持ったシスの暗黒卿。本作では詳細について伏せられているが、次作以降でその正体が明かされる。ライト・サーベルや宇宙船の操縦にも長け、冷酷非道な人物。 ■オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス): ジェダイの騎士。銀河共和国が帝国軍の支配下に置かれてからは、名前をベン・ケノービとを偽り養子に出されたルークを見守るべく、タトゥーインに住む。レイアからのSOSを受け、ルークと共に惑星オルデランに向かう。 ■R2-D2: 囚われの身のレイアにメッセージを託され、C-3POと共にオビ=ワンのもとへ向かう。高度な頭脳を持ち、ハッキング技術などにも長けているが、機械語しか喋れずC-3POの力を借りてコミュニケーションをとる。 ■C-3PO (アンソニー・ダニエルズ): R2-D2と共にオビ=ワンのもとに向かう。600万を越す宇宙言語を話す翻訳ロボットで、非常にやかましい性格。R2-D2と共に物語における狂言回しとしての役割を果たしている。 ■チューバッカ (ピーター・メイヒュー): ウーキー族でのチューバッカはハン・ソロとともにオビ=ワンらに雇われた密輸商人。ハン・ソロとは固い友情で結ばれており、一緒に行動。☆☆☆
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