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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」国際コンペ・グランプリは「ルッソ」(マルタ製作では初の受賞)。

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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」が今日3日、終了した。今年は昨年に引き続きオンライン配信となった。今回の映画祭には104の国および地域から1084本のエントリーがあり、国際コンペティション部門は10作品が選ばれ配信された。

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今回は気合を入れて、10作品中、9作品を見ることができた(「鬼が笑う」(日本)のみ未見=この映画の時だけパソコンの調子が良くない)。

グランプリ:「ルッツ」

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マルタの伝統的な木造漁船ルッツに乗る漁師を主人公とする「ルッツ」はアイデンティティである漁師の仕事と愛する家族の間で揺れるさまが描かれている。

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国際コンペティションの審査委員長の竹中直人は「『ルッツ』がズシンと残っちゃったんですね。船の色合いがかわいかった。そしてなんといっても俳優のお芝居が見事でした。ほかの作品とは毛色が違う感じ」と称賛した。

このほか監督賞などは以下のとおり。

監督賞:「ライバル」(マークス・レンツ監督/英題:Rival)

母を追ってウクライナから言葉の通じないドイツにやってきた9歳の少年の孤独な闘いを描いた。

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審査員特別賞:2作品。

シネマ・オブ・スリープ」(ジェフリー・セント・ジュールズ監督/カナダ/英題:Cinema of Sleep)・・・アフリカから移民としてアメリカに渡ってきた男が不可解な出来事に巻き込まれていく、謎に満ちたサスペンス。

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ミトラ」(カーウェ・モディーリ監督/英題:Mitra)

80年代、政情不安のイランで娘を失った母親が37年後の現代のオランダで娘を裏切った女性と再会し、復讐を企てる政治サスペンス。

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審査員の志村大祐氏(ザジフィルムズ代表取締役)は「審査員の意見が2作品に分かれ、本来ならどちらか1作品を選ぶべきなのでしょうが、2作品がまったく異なるアプローチの作品でしたので、2作品同時受賞となりました」と選出の経緯を語っている。

観客賞:「国境を越えてキスをして!」(シレル・ペレグ監督/英題:Kiss Me Before It Blows Up)

ドイツ人とユダヤ人の同性カップルの結婚騒動を描くロマンティックコメディ。

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賞は逃したが韓国の「宴の日」は、葬式のあるあるが日本でも共通するところがみられ、面白かった。

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