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映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(2017)を見た。

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映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(2017)を見た。

出演者のほとんどが共感度ゼロのクズ人間たちを演じていている。R15+指定で、嫌悪感に襲われる映画。主演の蒼井優は、最近の「宮本から君へ」など体当たりの演技(複数の男優との濡れ場もなんのその?)の作品が続いている。ミステリーが隠されていて、最後に明かされていく。そこは見所。第91回キネマ旬報ベスト・テンで、日本映画ベストテン9位、主演女優賞(蒼井優)受賞。蒼井優は第42回報知映画賞 主演女優賞なども受賞している。不快指数がマックスになる作品(笑)。

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主人公の十和子(蒼井優)を取り巻く3人の男たちは、元彼・黒崎(竹野内豊)は自身の借金の肩代わりに十和子を利用する口先だけのDV男で、同居の15歳年上の男・陣治(阿部サダヲ)は野卑で清潔感ゼロ男、黒崎の面影がある妻子持ちの浮気男は自己中男(松坂桃李)。3人の男に翻弄される十和子はといえば、仕事もせず怠惰で、度を越したクレーマーといった具合。f:id:fpd:20191214202158j:plain

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8年前に別れた男・黒崎(竹野内豊)のことが忘れられずにいる女・十和子(蒼井優)。デパートで購入した腕時計が気に入らないとクレームしたり、借りてきたDVDが途中で見られなくなったとレンタル店にクレームをつけたり、クレーム女。なぜか、不潔で下品な陣治(阿部サダヲ)に嫌悪感を抱きながらも、同居していて、陣治の少ない稼ぎに頼って働きもせずに怠惰な毎日を過ごしていた。

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ある日、十和子が出会ったのは、時計でクレームをつけたデパートの時計売り場の担当で、代替商品を持ってきた、どこか黒崎の面影がある妻子持ちの男・水島(松坂桃李)。水島との情事に溺れる十和子は、刑事から黒崎が行方不明だと告げられる。刑事が訪ねてきたのは、十和子がしばらくぶりに黒崎の携帯に電話をした履歴が残っていたからだった。やがて、黒崎は5年前に消息を絶っているということが分かる。

同居の陣治は、十和子からは「種無しの真っ黒などじょうや!」などと、どれほど罵倒されても「十和子のためだったら何でもできる」と言い続けるそのワケとは‥・。また、陣治が執拗に十和子の外出の後を付け回しているのはなぜか・・・。十和子は、やがて陣治が黒崎の失踪に関わっているのではないかと疑うのだったが・・・。

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阿部サダヲが演じている役は、その外観だけでも不潔感、嫌悪感がいっぱい。勝手に愛情を叫び続けるが、食事の食べ方は、無神経極まりなく、最悪。とにかく食べ方も汚らしい。とにかく最低・最悪。

 最後に黒崎の行方不明の原因が明らかになるのだが・・・。ラストシーンは強烈。

 

主な出演者:

北原十和子:蒼井優 (仕事もせずグータラなクレーマー)

佐野陣治:阿部サダヲ(工場で働いていて、強引に十和子と同居)

水島真:松坂桃李 (妻子持ちで、デパート勤務。十和子と不倫関係となる)

國枝カヨ:村川絵梨

刑事・酒田:赤堀雅秋

野々山美鈴:赤澤ムック(十和子の姉、夫が家を出てNPOシングルマザー)

國枝:中嶋しゅう

黒崎俊一:竹野内豊(十和子の元彼で國枝から多額の借金がある。ある時以降、行方不明になる)