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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「グレート・レース」(1965)</span>


「グレート・レース」(The Great Race)予告編
 

 

グレート・レース」(1965)は、これまでテレビ放送時などで何回か見ようとしたが途中でギブアップしてしまった映画で、最初から最後まで「完走」してみたのは今回が初めて。
 
2時間40分の映画で、オープニングの
「Overture(序曲)」がしばらく続き、途中で「休憩」も入るので、やや長い。
 
監督がブレイク・エドワーズで、音楽がヘンリーマンシー二、主演が、ナタリー・ウッドジャック・レモントニー・カーチスとくれば、内容は二の次で、必見の1本。
 
映画は1908年に実際に行われたニューヨークからパリまでの自動車レース(1908
New York to Paris Race)をモチーフにして、レースのおおよそのコースとその時期を実話に合わせているという。レースそのものよりも途中のアラスカや、シベリアを経てパリに到着するまでのドタバタぶりが描かれる。
 

 
トニー・カーティスジャック・レモンは、「お熱いのがお好き」で名コンビとして共演しているが、「グレート・レース」では宿命のライバルで、足の引っ張り合いを続ける。ジャック・レモンは、ある王国の若き皇太子役の二役を演じている。レモンのレースの相棒として、ピーター・フォーク(「刑事コロンボ」)が出演。
 
新聞社の女性記者役のナタリー・ウッドは、レース取材のために、自らもドライバーとなって、参戦するが・・・。途中経過の報告は、”伝書鳩”を使う。
 
レスリートニー・カーティス)とフェイト教授(ジャック・レモン)の二人は車にかけては宿命のライバル。互いに愛車のチューンナップに情熱を注ぎ、レースにシノギを削っていた。
 
そして挑んだグレート・レース。いつも苦汁を舐めているフェイトは、参戦しているほかの車に細工をして脱輪させたり、レスリー以外の参加者を吹っとばし、先を急ぐ。
 
レスリーはマギー・デュボア(ナタリー・ウッド)という女性記者を救けて、彼女を同乗させ後を追う。ようやくたどり着いたのはアラスカ。
 
雪原を抜きつ抜かれつのデッド・ヒートを繰り広げるのだが、いつの間にか氷が割れ、二組は同じ氷山でシベリアまで流される。ロシアを通って中欧へ。フェイトはカルパニア王国の皇太子ソックリと分かり、彼を身代わりに王位につけようという男爵の策略に危うく乗りかけるが、マギーらの助けもあって戴冠式まぎわに抜け出して、一路フランスへと車を飛ばす。
 
ゴール寸前で、レスリーは、わざと負けてフェイトに勝たせるが、フェイトはそれが気に入らず再度挑戦を挑む・・・。
 

 
・・・
 
アメリカのドラマでは、よくアップルパイ、ケーキの投げ合いがあるが、この映画のパイの投げ合いは、映画史上最大のパイ投げシーンといわれているようで、スケールが違う。特大のパイを数十人があちこちに投げあうシーンは豪快そのもの。
 
マギー(ナタリー・ウッド)がギターで歌うシーンは、マリリン・モンローの「ノー・リターン♪」なみに、すばらしい。
 

 
ジャック・レモンは終始、キレている役だが、根っからのコメディアンといった印象で、面目躍如。トニー・カーティスはサーカス映画にも出ていたが、スポーツで鍛えているらしく、動きが機敏。フェンシングの戦いも堂に入っている。
 
ドタバタ喜劇で、ばかばかしいおバカ映画だが、気分転換にはなる映画だった。
 
 
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