「レミニセンス」（原題：Reminiscence、2021）を見る。SFサスペンススリラー映画。リサ・ジョイが監督・脚本を務めて長編監督デビュー。出演は「グレイテスト・ショーマン」で共演したヒュー・ジャックマンとレベッカ・ファーガソンのほか、タンディ・ニュートン、ダニエル・ウー、クリフ・カーティスなど。原題は「記憶潜入」のこと。
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海面が上昇した近未来のマイアミ。
マイアミに住む、無骨で孤独な退役軍人のニック・バニスター（ヒュー・ジャックマン）は、顧客が望むあらゆる記憶を追体験させる機会を提供するという、危険な「特殊エージェント」という職業の専門家である。
ある日、警察から依頼されたのは、失踪したメイ（レベッカ・ファーガソン）という女性を探すというミッションだった。ニックは謎めいた若い女性メイとの出会いによって一変する。最初は単なる探し物を端緒とした関係だったが、やがてメイとの関係は情熱的な恋愛へと発展する。
しかし、別の依頼人の記憶がメイを凶悪犯罪に巻き込んでしまったため、バニスターは過去の暗い世界を掘り下げて、自分が愛した女性の真実を明らかにしなければならなくなる。はたして、メイの正体は…。
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映画の冒頭から、都市が海に沈み、水に支配された世界の映像に引き込まれる。まるで、“水の都“ベニスをさらに高層ビル群の大都市に拡大したような光景だ。ただ、一部地域は、ダムのように仕切られていて、海面より低いが、水からは逃れている。
主人公のニックは記憶潜入エージェントで、顧客の過去の記憶の中の不明な点などを追体験させることにより、真相を探るというもの。
検察から舞い込んだ仕事もその一つ。新興勢力のギャング組織の男が瀕死の姿で発見されたが、彼の記憶に潜入し、ギャングの正体と目的を掴めというのが依頼だ。彼の記憶から映し出された、事件のカギを握る謎の女性メイを追って、多くの人々を記憶潜入するニック。 だが、膨大な記憶と映像に翻弄されたニックは、予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていく──。
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クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」に似ているなと思ったら、製作がノーランの弟のジョナサン・ノーランだった。ジョナサンは、「ダークナイト」「インターステラー」などで兄クリストファーと共同で脚本を共同執筆してきた人物だった。そりゃあ、内容も似てくるはずだ（笑）。
ジョナサンの妻でドラマシリーズ「ウエストワールド」のクリエイターでもあるリサ・ジョイが初監督を務めている。
映画の内容はというと、イマイチ、まとまりがない印象。
地球温暖化による海水面の上昇とそれによって水浸しになっているマイアミの街並みは、未来への警告なのかわからないが、豪華俳優が出演している割には、映画の評価が低いのは、無理やりハッピーエンドにしたエンディングにもあったかもしれない。麻薬を扱っていたり、悪女かと思った女性が、案外普通のいい人だった…て言われても。
【キャスト】
ニック・バニスター：ヒュー・ジャックマン
メイ：レベッカ・ファーガソン
エミリー・“ワッツ”・サンダース：タンディ・ニュートン
セント・ジョー：ダニエル・ウー
サイラス・ブース：クリフ・カーティス
ウォルター・シルヴァン：ブレット・カレン
ゾーイ：ニコ・パーカー
エルサ・カリーン：アンジェラ・サラフィアン
エイヴリー・カスティッロ：ナタリー・マルティネス
タマラ・シルヴァン：マリーナ・デ・タビラ
セバスチャン・シルヴァン：モージャン・アリア
ハンク ：ハビエル・モリーナ
フォークス：サム・メディナ
ハリス：ノリオ・ニシムラ
フレディ：ロクストン・ガルシア
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