「サウンド・オブ・007」(原題:Sound of 007, 2022)は、007シリーズの音楽に特化したドキュメンタリー作品。2022年に60周年を迎えた「007シリーズ」は25本(別のスタジオが製作した2作品を除く)。
第1作目「ドクター・ノオ」から最新作「ノー・タイム・トゥー・ダイ」まで、作曲秘話や主題歌エピソードが関係者から語られる。とくに初期作品でその成功に多大な影響のあったジョン・バリーという天才作曲家の偉大な功績に関してのシーンが多い。
映画でイントロから引き込まれるボンドのテーマが流れる時のワクワク感。主題歌を担当するのはその時々のトップアーティストで、ポール・マッカートニーやルイ・アームストロングやトム・ジョーンズやシャーリー・バッシ―やマドンナやビリー・アイリッシュもいるというぜいたくさ。
シャーリー・バッシ―(「ゴールド・フィンガー」「ダイヤモンドは永遠に」)
50周年を記念した2012 年の「007 スカイフォール」以降はコロナ禍の影響もあって新作は2本しか公開されていないが「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」で6代目ジェームズ・ボンド、ダニエル・クレイグが引退したこともあって、大きな歴史に一区切りがついたという印象がある。
6人の歴代主演俳優、ボンドガールと呼ばれた膨大な数の共演者や個性豊かな敵たち、世界のギミック(仕掛け)好きを夢中にさせた秘密兵器などなど、トピック選びには困らないシリーズだが、本作は007シリーズの音楽に特化したドキュメンタリー作品になっている。
60周年を記念して作られた「サウンド・オブ・007」がAmazon Prime Videoから配信されている。近い将来7代目のジェームズ・ボンドを迎えて今後もシリーズは続いていくと思われるが、オールドファンにはひとつの時代の総決算となる配信となっている。
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