「バート・ランカスター」(Burt Lancaster profile)
バート・ランカスター(1913年11月2日 - 1994年10月20日)は、20世紀のハリウッド映画で最も成功を収めた一人だろう。俳優としてはもちろんのこと、独立プロの映画製作者としても多くの作品を残した。
外国の俳優では最もお気に入りの俳優の一人、バート・ランカスターが今年生誕100年を迎えるが、その輝かしい映画を振り返ってみたい。
本名はBurton Stephen Lancaster。五人兄弟の四男として生まれる。
家庭は貧しかったが、少年時代から映画が好きで、銀幕で大活躍するダグラス・フェアバンクスやヴァレンティノを観て育った。
高校の頃からスポーツの才能を発揮し始め、幼なじみのニック・クラヴァットと組んで活躍。NY大へ進むが2年で中退し、クラヴァットと共に“ラング&クラヴァット”というアクロバット・チームを結成してサーカスなどに出演した。
しかし39年の公演中に指を負傷してチームは解散。様々な職を経て42年に海軍に従軍。除隊後NYで職探しをしていた時に舞台のプロデューサーと出会い45年にブロードウェイ・デビュー。この時共演したサム・レヴェンの紹介で後にプロデューサーとなるエージェントのハロルド・ヘクトと出会い、ハル・B・ウォリスと契約して46年「殺人者」で映画デビュー。
しかしハリウッド・システムの映画製作に疑問を感じ、48年ヘクトと組んで独立プロダクションを設立。「真紅の盗賊」などのダイナミックな冒険活劇を連発してヒットを飛ばした。
その後ジェームズ・ヒルが参加して娯楽と芸術性を持ち合わせた作品を数多く製作。独立プロの先駆者的存在となった(代表作は55年の「マーティ」など)。
俳優としては「地上(ここ)より永遠に」あたりから演技力を発揮。多くの作品に出演作を重ね、「エルマー・ガントリー/魅せられた男」でアカデミー主演男優賞を受賞した。
1960年代からはヨーロッパに招かれヴィスコンティの作品(「山猫」など)などで更に演技の幅を広げ、その精力的な活動は70年代にも及んで息の長い充実した活躍ぶりを見せていた。80年に心臓発作を起こした以降は映画への出演は減り、TVが中心となったが「フィールド・オブ・ドリームス」では印象に残る演技を披露していた。
「地上より永遠に」
「ヴェラクルス」
「大空港」
「プロフェッショナル」
バート・ランカスター作品のお気に入り10本:
①「ヴェラクルス」
②「大空港」
③「ダラスの熱い日」
④「ニュールンベルグ裁判」
⑤「追跡者」
⑥「大反撃」
⑦「地上(ここ)より永遠(とわ)に」
⑧「OK牧場の決斗」
⑨「プロフェッショナル」
⑩「大列車作戦」
「追跡者」では法の番人・保安官をクールに演じ、「大反撃」では、黒の眼帯で軍人を演じた。「ヴェラクルス」では、ゲーリー・クーパーとのラストの決闘は、映画史に残る凄さ!「勝ったのはどっち!?」と一瞬考えさせられる憎い演出。「ダラスの熱い日」では、元CIA幹部を演じ、大統領の暗殺を指揮していた。
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バート・ランカスターの主な出演映画:(TVMはテレビ)
1970年ごろが一番見ている。
| 裁かれた壁~アメリカ・平等への闘い~ (1991)TVM |
| モハメド・アリ/ザ・ファイターズ (1991)<未> |
| 恐怖の航海/アキレ・ラウロ号事件(前・後) (1990)TVM |
| ファントム・オブ・オペラ (1990)<TVM> |
| フィールド・オブ・ドリームス (1989) |
| ジブラルタル号の出帆(たびだち) (1988)<未> |
| 戦慄の黙示録 (1987)<未> |
| 愛と野望のドイツ家 (1986)<TVM> |
| タフガイ (1986)<未> |
| バーナム~ショービズをきわめた男 (1986)<未> |
| 鷲の翼に乗って (1986)(TVM) |
| トレジャーinメキシコ (1984)<未> |
| ローカル・ヒーロー/夢に生きた男 (1983) |
| バイオレント・サタデー (1983) |
| スティーブ・マーティンの 四つ数えろ (1982)<未> |
| マルコ・ポーロ/シルクロードの冒険 (1982)(TVM) |
| 狂える戦場 (1980)<未> |
| アトランティック・シティ (1980) ★★ |
| ズールー戦争 (1979)<未> |
| 戦場 (1977) |
| ドクター・モローの島 (1977) ★ |
| 合衆国最後の日 (1977) |
| 1900年 (1976) ★★ |
| ビッグ・アメリカン (1976) |
| エンテベの勝利 (1976) ★★ |
| カサンドラ・クロス (1976) ☆☆☆ |
| 真夜中の男 (1974)<未> |
| 家族の肖像 (1974) |
| ダラスの熱い日 (1973) ☆☆☆☆ |
| スコルピオ (1973) ☆☆☆ |
| ワイルド・アパッチ (1972) |
| 追撃のバラード (1970) ☆☆☆ |
| 追跡者 (1970) ☆☆☆☆ |
| 大空港 (1970) ☆☆☆☆ |
| 大反撃 (1969) ☆☆☆ |
| さすらいの大空 (1969) ★★ |
| 泳ぐひと (1968) ★★ |
| インディアン狩り (1967) |
| プロフェッショナル (1966) ☆☆☆ |
| ビッグトレイル (1965) |
| 大列車作戦 (1964) ☆☆☆ |
| 愛の奇跡 (1963) |
| 五月の七日間 (1963) ☆☆☆ |
| 山猫 (1963) ☆☆☆ |
| 秘密殺人計画書 (1963) |
| 終身犯 (1961) ☆☆☆ |
| ニュールンベルグ裁判 (1961) ☆☆☆☆ |
| 明日なき十代 (1960) ★★ |
| エルマー・ガントリー/魅せられた男 (1960) |
| 許されざる者 (1959) |
| 悪魔の弟子 (1959) |
| 旅路 (1958) |
| 深く静かに潜航せよ (1958) ☆☆☆ |
| 成功の甘き香り (1957) |
| OK牧場の決斗 (1957) ☆☆☆☆ |
| 雨を降らす男 (1956) |
| 空中ぶらんこ (1956) ☆☆☆ |
| 南海ピンク作戦 (1955) |
| バラの刺青 (1955) |
| ケンタッキー人 (1955) |
| ヴェラクルス (1954) ☆☆☆☆ |
| アパッチ (1954) |
| 白人酋長 (1953) |
| 地上(ここ)より永遠に (1953) ☆☆☆☆ |
| 愛しのシバよ帰れ (1952) |
| 真紅の盗賊 (1952) |
| アメリカ野郎 (1951)<未> |
| 復讐の谷 (1951) |
| タルファ駐屯兵 (1951) |
| 快傑ダルド (1950) |
| 裏切りの街角 (1949) |
| 欲望の砂漠 (1949) |
| 暗黒街の復讐 (1948)<未> |
| 暴れ者 (1948) |
| 私は殺される (1948) |
| 砂漠の怒り (1947)<未> |
| 真昼の暴動 (1947) |
| ハリウッド・アルバム (1947) |
| 殺人者 (1946) |
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