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映画「ダラスの熱い日」(1973):ケネディ暗殺50年、B.ランカスター生誕100年。


EXECUTIVE ACTION Trailer
 
 
 「今の時点で、ケネディ大統領の暗殺が、リー・ハーベイ・オズワルドの単独犯行だと思っていますか。この映画を見る前に、判断しないでください」というナレーション。
 
ケネディ大統領が1963年11月22日に米テキサス州ダラスで車のパレード中に暗殺されて、今年50周年を迎える。
 

映画「ダラスの熱い日」(原題:Executive Action)は1973年の映画。暗殺から
10年後の公開映画だった。当時、日比谷映画で見た。一度記事にしている(7年前!)。
 
超・お気に入りの俳優だったバート・ランカスターが、元CIA高官を演じていたが、実はケネディ大統領の暗殺計画(=Executive Action) の仕掛け人だったという衝撃的な内容だった! ランカスターは、1913年11月生まれで、ちょうど60歳を迎える年齢で、最も円熟した時期だったかもしれない。1994年に満80歳で亡くなったが、今年は生誕100年ということになる。
 
映画の舞台は、1963年6月、コロラド州レッドロックス。
そこの谷までの間で4人の男達がライフル銃の狙撃実験をしていた。彼らは元CIA(米・中央情報局)高官ジェームス・ファーリントン(バート・ランカスター)から暗殺を依頼され、そのための予備実験をしていたのだが、男たちにその目的や内容は知らされていなかった。
 
同じ日バージニア州ベンナにある元軍人ロバート・フォスター(ロバート・ライアン)の邸宅では、4人の男達によって会議が開かれていた。メンバーはフォスター、ファーリントン、テキサスの石油王、ハワード・ファーガソン(ウィル・ギア)そして右翼の退役将校ウィリアム・ハリディ(ジョン・アンダーソン)である。
 
会議の中で、ファーガソンが「それで、どんなアクション(計画)を?」と質問すると、ファーリントンは資料に目を通しながら、いとも簡単に「エグゼクティブだ」と答える。かっこいい!
 
1963年初頭、米・第35代大統領ジョン・F・ケネディは、東南アジアからの米軍撤兵、ソ連との核実験禁止条約の締結、共産主義社会との緊張緩和外交、石油消費制限令、防衛費の削減、人種差別撤廃運動などの進歩的な政策を推進していた。
 
フォスターを始めとする4人は、これらのケネディ政策がアメリカの未来に重大な危機をもたらすとの結論を下し、大統領暗殺を実行しようとしていたのだ
 
ファーリントンはただちに暗殺グループの首領テクニシャンに暗殺を正式に依頼した。同時に綿密な計画が練られ、暗殺をカムフラージュするために、この暗殺は政治的陰謀によるものでなく、1人の政治的狂信者によって行なわれたという印象を与えるために囮りを使うことにした。
 
多くの候補の中から1人の囮りが浮び上がった。リー・ハーベイ・オズワルド・元海兵隊員。ロシア修得後ソ連に渡り、2年間過ごした。表向きは社会主義者を装っていたが、実はFBI(連邦検察局)の下級スパイだった。
 
フォスターは、オズワルドの"左翼の顔"を"極右の顔"にデッチあげるための状況を設置した。9月13日、ダラスの全ての新聞が、"大統領、当地に4度めの遊説"を大々的に報じた。9月25日、大統領一行がモンタナ州ビリングをパレードしたとき、暗殺グループの実地訓練が行なわれ、大成功を納めた。
 
ファーリントンがらテクニシャンのもとへ決行日の暗殺文が届いたのは、ちょうど"ベトナムより全ての米軍撤兵"というケネディ声明に世間が騒然としているときだった。
 
一方、暗殺本部では決行日の通信の撹乱、ライフルマンの位置、オズワルドを犯人に仕立て上げるための確乎たる証拠づくりが検討されていた 。フォーリントンはオズワルドそっくりの男(ジェームス・マッコール)を雇い、オズワルドの奇行を印象づけるために行動させていた。
 
11月22日--ダラスを包む柔らかな光は平和そのものだった。人々は、アメリカに輝かしい未来をもたらしてくれる男をひと目見ようと、パレード・コースの沿道を埋めた。アメリカの、そして全世界の歴史に悲劇的なプロローグをもたらす決定的な瞬間が、数時間後に迫っていることも知らずに・・・。
 
その頃、3人の殺し屋が断定の位置についた。その3人が結ぶ三角形ラインの真ん中に大統領の車が入った。午後1時30分--銃口が火を吹いた。大統領の後ろ首に血が滲み、数秒後、2発目が隣のコナリー州知事の背中をぶち抜いた。さらに致命弾が大統領の前頭部へ・・・。オズワルドは計画通り逮捕されたが、2日後、暗殺計画本部より仕向けられたジャック・ルビー(オスカー・オンシティ)によって射殺された。
 
実に巧妙かつ緻密な計画だった。
 
ケネディ大統領暗殺から50年、バート・ランカスター生誕100年ということで、まだ寒い日が続くが、映画は熱かった「ダラスの熱い日」を取り上げた。
 
バート・ランカスター出演作品のお気に入りベスト10:
順不同
①「大空港
②「ヴェラクルス
③「ニュールンベルグ裁判」        
④「追跡者
⑤「大反撃」                                      
⑥「大列車作戦」                                                 
⑦「地上(ここ)より永遠(とわ)に」                 
⑧「山猫
⑩「プロフェッショナル
 
出演作品:
バイオレント・サタデー(1983)
ローカル・ヒーロー 夢に生きた男(1983)
アトランティック・シティ(1980)
戦場(1978)
1900年(1976)
ビッグ・アメリカン(1976)
エンテベの勝利(1976)
家族の肖像(1974)
ダラスの熱い日(1973)
ワイルド・アパッチ(1972)
スコルピオ(1972)
追撃のバラード(1971)
大空港(1970)
追跡者(1970)
さすらいの大空(1969)
大反撃(1969)
泳ぐひと(1968)
インディアン狩り(1967)
プロフェッショナル(1966)
ビッグトレイル(1965)
大列車作戦(1964)
5月の7日間(1963)
山猫(1963)
愛の奇跡(1963)
終身犯(1962)
明日なき十代(1961)
エルマー・ガントリー 魅せられた男(1960)
悪魔の弟子(1960)
旅路(1958)
深く静かに潜航せよ(1958)
成功の甘き香り(1957)
空中ぶらんこ(1956)
雨を降らす男(1956)
OK牧場の決斗(1956)
ヴェラクルス(1955)
南海ピンク作戦(1955)
ケンタッキー人(1955)
バラの刺青(1955)
アパッチ(1954)
白人酋長(1953)
真紅の盗賊(1952)
愛しのシバよ帰れ(1952)
タルファ駐屯兵(1951)
復讐の谷(1950)
快傑ダルド(1950)
裏切りの街角(1949)
欲望の砂漠(1949)
私は殺される(1948)
暴れ者(1948)
ハリウッド・アルバム(1947)
真昼の暴動(1947)
殺人者(1946)
 
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