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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「エルマー・ガントリー/魅せられた男」(1960)</span>


エルマー・ガントリー/魅せられた男」(原題:Elmer Gantry1960)を見た。女性を追って宗教団体に入信した敏腕セールスマンの人生の行方を描く。
主演のバート・ランカスターが、お調子もので稀代のペテン師を演じ、ジェスチャーを交えた口八丁手八丁の語り口が圧巻で、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。作品賞にもノミネートされたが、脚本賞(リチャード・ブルックス)、助演女優賞シャーリー・ジョーンズ)の3部門で受賞した。
ノーベル賞作家ハリー・シンクレア・ルイスの原作を熱いトタン屋根の猫など文芸小説の映画化で成功を収めてきたリチャード・ブルックス監督が脚本も手掛けて映像化。
【ストーリー】
口が達者でプレイボーイのセールスマン、エルマー・ガントリーバート・ランカスター。彼はある日、美しい女性伝道師シャロン・ファルコナー ジーン・シモンズに一目惚れし、彼女の所属するキリスト教系宗教団体に入信することにする。
 




シャロンの気を引くため目立とうとするエルマー・ガントリーは、とにかく弁が立ち、その強烈な個性で人々の心をつかみ、またたく間に伝道師のリーダーへと躍進していく。シャロンの信頼と愛情を手に入れたエルマーだったが、やがて、彼の黒い過去が明らかになる・・・


それは、かつて彼に弄ばれたあげくに娼婦に身を落とした女ルル(シャーリー・ジョーンズ:写真左)が、すっかり聖人君子扱いされているガントリーを苦々しく思い、彼を騙して隠し撮りした写真とともにその汚れた過去を新聞で暴露したからだった。

信用を失ったシャロンたちは街の住人から激しく非難され、ガントリーにはゴミが投げつけられる。それを黙って受け入れるガントリーの姿を見て、最初は喜んでいたルルだったが、次第に罪悪感に苛まれるようになり、ガントリーを騙していたことを別の新聞で明らかにする。



信頼を取り戻したシャロンたちは念願の教会を立てることができた。
しかし、そのお披露目を兼ねた場で火事が発生し、教会は焼け落ち、シャロンも火災に巻き込まれて死んでしまう。ガントリーは信者から、シャロンに代わって、伝導を続けて欲しいと請われるが、固辞し一人去って行く。
 
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この映画は、冒頭で、映画についての説明文が流れる。
「信仰復興(Revivalism=リバイバル)は皮肉にも 伝統的キリスト感と 慣習化された宗教儀礼のこっけいさを露呈した。だれしも良心に従い信仰を貫くのは自由だが、信教の自由とは他人の信仰を操ることではない。復興運動のもう一つの側面を描いた本作は、子供たちに見せるのがはばかられる問題作である。」

口八丁手八丁の流れ者だが、それでもどこか憎めない主人公を演じたバート・ランカスターが好演。とくに聴衆を相手に扇動的な布教スピーチを行い、トランス状態(=変性意識状態、恍惚状態)へと導いてゆく場面は見ごたえがある。稀代のペテン師でイカサマ師だが、巧みな話術で、聖職者として人望を集めていく。

エルマー・ガントリーは、親友で新聞記者のジム・レファーツ (アーサー・ケネディ)には「神は6日間で天地を創造したと思うか」「紅海が割れた?」「稲妻で十戒を書いた?」「死人を生き返らせたか?」「5,000人の食事を、5匹の魚と2つのパンで養った?」と矢継ぎ早に聞くが、その答えは「ノー」だった。もともと信仰心のかけらもなかったのだ。「神の家」と称される信仰の拠点でキリスト教の教祖的な存在となっていた美女のシスター・シャロンジーン・シモンズ)が、火災で亡くなり、ガントリーは後継リーダーになるよう要望されたが、街を去るしかなかった。

ジーン・シモンズは、「大いなる西部」「スパルタカス」などの代表作があるが「エルマー・ガントリー」では、オードリー・ヘプバーン(「ローマの休日」)や若き日のエリザベス・テイラー(「陽のあたる場所」)などに勝るとも劣らない可憐さと美貌を見せていた。

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エルマー・ガントリー/魅せられた男」(原題:Elmer Gantry1960)
主な出演者:
バート・ランカスター:エルマー・ガントリー(流れ者のセールスマン)
ジーン・シモンズシャロン・ファルコナー(女性伝道師)
シャーリー・ジョーンズ:ルル(売春宿の娼婦)
アーサー・ケネディ:ジム・レファーツ (「Zenith Times」紙の記者
ディーン・ジャガー:ウィリアム(ビル)・L・モーガン
パティ・ペイジ:シスター・レイチェル
146分


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