映画「許されざる者」日本版が完成
第65回米アカデミー賞(1992年度)で「作品賞」を含め4部門を受賞したクリント・イーストウッド監督・主演の西部劇を、日本映画としてリメイクした「許されざる者」が遂に完成し1日、完成報告会見が都内で開催され、主演の渡辺謙、佐藤浩市、柄本明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、李相日監督が登壇した。
日本アカデミー賞の有力候補の一角か。
李監督なので「フラガール」「悪人」とみてくると、作品賞は決まりか。
TV で部分的にしか見ていない。
1992年のイーストウッド監督作品も公開当時、何か重苦しいような印象があって、見たのはほんの数年前だった。この映画は、作品賞、監督賞、助演男優賞(ジーン・ハックマン)、編集賞の4部門を受賞(ほかに、ノミネートでは、脚本賞/主演男優賞/撮影賞/美術賞/音楽賞部門)。
確かに重厚な映画だった。
イーストウッドはこの映画の脚本を製作の10年以上前から既に買い取っていたが、期間を置いたのは自身が主人公のマニーと同じ年齢になるのを待っていたためという(Wiki)。当時イーストウッドは62歳。製作期間がわずか39日というのが驚きだ。
イーストウッド作品と李監督作品を出演俳優で比べてみると、どちらも映画界を代表する役者で興味深い。
ある日、昔の仲間・馬場金吾(柄本明)から賞金首の話を持ちかけられ、子供たちのために再び剣を取る。 「フラガール」(2006年)、「悪人」(2010年)の李相日監督がアダプテーション脚本を書き、監督を務めた。この監督の徹底したしつこさ、こだわりは、常に俳優たちを苦しめるようで「悪人」の時など、妻夫木聡、深津絵里などは、相当役作りで苦労したと以前語っていた。
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昨日のスポーツ紙(サンケイスポーツ)によると、会見では完成した作品を見たというイーストウッドからの手紙が披露されたという。イーストウッドは手紙の中で「素晴らしい出来で、非常に満足しています。私の大事な友人である渡辺謙も、素晴らしい演技を見せてくれました。李相日監督をはじめ、本作にかかわった方々への成功を祈っております」と、賛辞に溢れた内容だったようだ。
イーストウッドは、俳優に対しても、気配りや優しさがあるようで、「硫黄島からの手紙」に出演した渡辺謙や二宮和也を絶賛していたのが記憶に残る。「よーい、スタート!」という掛け声をかけるのが一般的だが、イーストウッドの場合は、緊張感をほぐすように、自然に「ハイ」のひとことで、撮り直しもほとんどしないようだ。
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李監督はイーストウッドについて「映画界の神様」を称し、「見ていただけただけでも光栄。必死でやったことが、何か映像を通して伝わったんだなと」と、喜びを口にした。
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現場はかなり過酷を極めたようで、忽那汐里(「ドラマ「家政婦のミタ」「マイ・バック・ページ」)や小池栄子(「八日目の蝉」「北のカナリアたち」)が、極寒の北海道ロケについて「寒かったです」と激白。柳楽は、寒さよりも大変だったのは、「李監督の演出です」と告白して笑いを取りつつ、たっぷり絞られたことについては「幸せなことでした」とコメント。
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ポスターもなにやら、似ている。
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期待していいようだ。
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