映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」予告編
このポスターに騙された(笑)。
「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」を見た。
小泉今日子、真木よう子、風吹ジュン、大竹しのぶ、荻野目慶子、忽那汐里、野波麻帆、田畑智子といった豪華女優陣が出演しているというので、期待したが、残念ながら、短編のつぎはぎのようで消化不良の映画だった。男優陣では、渡辺いっけい、奥田瑛二、岸谷五朗、永山絢斗などが出演。
悲壮感の表情で山道を自転車で走る松生(阿部寛)
前半の小泉今日子と荻野目慶子のパーティでの取っ組み合いの女の戦いは見ごたえがあった(笑)。ワインのぶっかけ合いなどは手加減なしで、容赦なかった。
映画をつまらなくしているのが、皮肉なことに阿部寛だった。
映画の最初の印象は、阿部寛が、華麗なる女優たちにモテモテのプレイボーイの役かと思ったらまったく違っていた。半病人のような姿で、病院まで自転車で走り回る姿だけが印象に残る。
“艶(つや)”という名の阿部寛演じる松生(まつお)の妻の、まさに臨終のときに、これまでに艶(つや)が関わってきた男たちの妻たちが描かれるのである。艶は病院のベッドに横たわり、酸素マスクをして、ほとんど植物人間の状態で、実際にほとんど画面には登場しない。まわりの人たちの印象からその存在が浮き彫りにされる。
・・・
艶が亡くなって、まさに”通夜”の夜には男たちは顔を見せなかった。
そこで、松生は、「ざまあみろ。誰も来はしない。つやを本当に愛していたのは、自分だけだ」と納得するのだが・・・。
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2013年1月26日に公開された日本映画。監督は行定勲。R15+指定作品。
138分も少々長い。
この映画のラストシーンでは、艶(つや)が亡くなって、夫を通じて関わってきた女たちのシーンがスローモーションで映し出され、最初のころのシーンなど忘れかけていたが、まとめられていて、そこだけはよかった。
★★
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