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<span itemprop="headline">映画「コンテイジョン」(2011)</span>


映画「コンテイジョン」予告編
 
 


 
映画「コンテイジョン」(2011)は、「トラフィック」「オーシャンズ11」のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、近年ではめずらしいオールスターキャストで描くドキュメンタリータッチの感染サスペンス・パニック映画。
 
内容がシリアスすぎて、ローレンス・フィッシュバーンケイト・ウインスレットなどの迫真の演技などはさすがと思うが、暗いドラマで、好みが分かれる映画かもしれない。出演は、ほかにジュード・ロウマリオン・コティヤールグウィネス・パルトロウなど、主演級のスター俳優・女優が名を連ねている。
 
香港、ロンドン、東京、米国など、未知の致死性ウイルスが猛烈な勢いで世界中に拡散していく中、各国関係当局の懸命の対策もむなしく、恐怖と混乱が人々を支配していくさまを、科学的な考証とシミュレーションをベースとした圧倒的なリアリズムによる緊迫感溢れるドキュメンタリー・タッチで描いている。
 
物語は、感染者第一号の発生の2日目から始まり、3日目・・・140日目と進んでいくが、ラストシーンで、感染の原因となったシーンが描かれて、これが第1日目につながっていくという展開。「あっ」と言わせる幕切れだった。

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スティーブン・ソダーバーグ監督は、ハリウッドの有名俳優が、ノーギャラでも出演したいという監督といわれているようだ。ソダバーグ監督は、ウイルスを“見えない”恐怖として描いている。
 

 
ウイルスの蔓延する進行状況を、「発生×日目」というテロップでシミュレートし、素っ気ないほど冷徹なタッチでみせる。フリーランスのブロガーが発信する勇み足情報が事態の混乱に拍車をかける逸話などは、いかにも現代風。
 
グウィネス・パルトロウ扮するアジア出張帰りのキャリアウーマンが冒頭いきなり発症し、病院で無残に開頭される描写に驚愕。いきなりグウィネス死亡の衝撃的な導入部を、その後の感染経路特定のサスペンスに活用する構成がまた実にうまい。

世界保健機関(WHO)が動き出し、アトランタの疾病予防管理センター(CDC)や各国の衛生当局も未知のウイルスの特定とワクチン開発に乗り出すとともに、感染者の隔離と感染ルートの解明に奔走していく。

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感染者が接触した人間などをすべてチェックし、その人物の連絡先などもチェック、状況を把握していくサスペンスは見ごたえがある。
 
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映画的なエンターテイメント性はないので、やや単調に感じるところもある。
コンテイジョンとは接触感染のこと。感染の恐怖とともに、ウイルスを手に入れたいという人間の欲望が暴動にまで発展するところの怖さも不気味だ。日本では、パニックとなって暴動がおこることはないが、外国では、暴動がよくおこる。国民性の違いか。
 
 

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