fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「Hachi 約束の犬」(2009)</span>


やはり泣かせます。

「Hachi 約束の犬」(2009)は、犬の目線で見るときには画面がモノクロになるなど、
なかなか、「我輩はHachi(犬)である」といったシーンも多い。

駅で、迷子のHachiを拾うことになる大学教授のパーカー(リチャード・ギア)の”Hachi! Hachi!"
という言葉が、映画の全編で聞かれ、耳に残る。犬好きの人には、いとおしい映画ですね。

パーカーは(Hachiが話せたらなぁ)と口をつくこともあったが、Hachiは十分過ぎるほど、
主人の愛情を理解していたようだ。

教授仲間の日系の教授は、秋田犬というのは、ボールを投げて、それを取りに行かせて
くわえて戻ってこいといっても、意味のないことはしないのだとパーカーに説明するが、
パーカーが、犬のようにボールをくわえて、動き回ると、やがてそれを実行してしまう。
そんなところにも、Hachiとパーカーの関係の深さがうかがえる。

ところで、公開映画は、"字幕版"と”吹き替え版”があります。

当然、字幕版を観ました。映画館で見るのに、TVの洋画番組と同じ、吹き替えでは
見る気がおこりません。

おそらく、子供向け、家族連れのために ”吹き替え版"があるのでしょう(小学生に
字幕はきついでしょうから)。そのため、字幕版では、完全にアメリカ映画という印象で、
吹き替え版のような日本語の歌などはありません。

さて、”泣かされるな”と覚悟して、ウイークデーのきょう、見てきました。
考えてみたら、水曜日は、女性割引デーでした(道理で、女性客が多かった。
それでも12時20分の昼の回だったので、ゆったりと観られました。)


日本の「ハチ公物語」は見ていませんが、「飼い主たる大学教授が学校から帰る時に、毎日、
同じ時間に駅で待つ。その教授が亡くなっても、駅前には、毎日 ”Hachi"の姿があり、
主人が亡くなっても、雨の日も、風の日も、何年も、何年も・・・なんと9年間も(「Hachiでは
10年間)!」というのが、泣かせます。

主人が亡くなっても、駅前には、ホットドッグの屋台のおじさんがいたり、肉屋の店主や、
駅員が、「今日もHachiがいるな」と温かく見守っているので、救われる思いはあります。

Hachiは、飼い主の教授が亡くなって、奥さんと娘夫婦は引っ越すことに。
娘夫婦が、Hachiを引き取って一緒に暮らそうとするものの、Hachiは、自分の飼い主が
いつかは戻って来ると信じて、駅前の決まった位置に立ち続ける・・・。

10年経ったある日、年をとって、すこしよぼよぼとふらつきながら現れるHachiを見たときに
涙が出るというよりも、胸が締め付けられましたね! 人間以上の、忠実ぶり、それで
"忠犬”なわけですが、見ていて苦しくなってきました(笑)。そこまで待つか・・・と。

教授の奥さんは、ダンナの没後10周年で墓参りに来て、駅に立ち寄るが、そこで、
初めて10年間も待ち続けていたHachiをみることに・・・。

映画のストーリー自体は単純。
映画は、小学生のクラスの風景がでて、一人ひとりの生徒が、「自分にとってのヒーロー」
というテーマで、発表しているシーンからはじまる。

「僕のヒーローはHachiです・・・」と語り始める少年。

この少年は、Hachiが駅前で迷子になっているのを見つけてきて、Hachiとしばらく一緒に
暮らしていたおじいさんのことは、記憶になく、両親(教授の娘夫婦)から、おじいさんと
Hachiの話を聞かされて育ったのだった。

”教授がHachiを、たまたま見つけたのか。Hachiが教授を見つけたのか”といったテーマも
興味深い。

最後に、ふたたび、小学校のシーンに戻って、話に感動した生徒たちの拍手がある・・・。

最後に、渋谷の「ハチ公」の銅像についての説明がある。
(この映画を見た外国人が、渋谷のハチ公を観光で見に殺到するのでは・・・笑)

Guchさんは、劇場では、涙腺でダメなようですので(爆)、どうぞ、DVDで、お一人で
ご覧下さい。


☆☆☆☆