fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

【Netflix】面白かった映画・ドラマは…。

最近、友人がNetflixに加入し、とりあえずの「おすすめ映画・ドラマは?」と聞かれたので、この2年くらいで、Netflixで面白かった映画やドラマをざっとリストアップして伝えた。

 

(1)映画関係(外国映画) ※太字は特におすすめ。 

2人のローマ教皇

マリッジ・ストーリー

TENET テネット

ジョーカー

MANK/マンク

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

ゲーム(1997)

女神は二度微笑む(インド)

女神の見えざる手

真実の行方

エール!

アイデンティティ

アス(2019)

エスター

パワー・オブ・ザ・ドッグ

ドント・ルック・アップ

PASSING 白い黒人

THE GUILTY ギルティ

シャッターアイランド

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

ザ・ファーム 法律事務所

レインメーカー

The Witch/魔女(2018、韓国)

ブラック・クランズマン

天使のくれた時間

ワイルド・スピード EURO MISSION

INTERCEPTOR/インターセプター

 (2)映画(日本映画)

浅草キッド

空白

スパイの妻

去年の冬、きみと別れ

グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2020)

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001)

見えない目撃者(2019)

(3)ドラマ・シリーズ関係

愛の不時着

イカ・ゲーム」 

ハウス・オブ・カード

キム秘書はいったいなぜ?」

「新聞記者」(ドラマ、米倉涼子

「全裸監督」

「全裸監督2」

「梨泰院(イテウォン)クラス」

・・・

まずはドラマで大ヒットとなった「イカ・ゲーム」を一押しで勧めた。イカフライ、イカ天でも食べながら、ほろよいを飲みつつ見るのもいいでしょう(fpd の場合は食べ物厳禁。笑)。

 

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【訃報】仏俳優ジャン=ルイ・トランティニャン(「男と女」「Z」「暗殺の森」)死去。91歳。

   遺作となった「男と女 人生最良の日々」(2019)

フランスの俳優ジャン=ルイ・トランティニャンが、6月17日(現地時間)、老衰のため死去。91歳だった。AFPが伝え、Yahooニュースなどが取り上げている。

妻のマリアーヌ・ホープフナー・トランティニャンが「老衰のため、今朝、愛する人々に囲まれた自宅で安らかに亡くなった」と代理人に声明を送った。

1930年生まれ、仏ピオラン出身。大学で法律を専攻していたが、20歳の時に演技に興味を持ち、「If All the Guys in the World...(原題)」(1955)で映画デビュー。

ロジェ・バディム監督作「素直な悪女」(1956)でブリジット・バルドーと共演し交際し話題を集めた。その後、クロード・ルルーシュ監督作「男と女」(1966)が決定打となって人気俳優の仲間入り。

クロード・ルルーシュ監督のほか、ミヒャエル・ハネケエリック・ロメールフランソワ・トリュフォージャン=リュック・ゴダールアラン・ロブ=グリエベルナルド・ベルトルッチエンキ・ビラルパトリス・シェローら玄人好みの映像作家的な監督らと多数組み、代表作を残した。

中でもコンスタンタン・コスタ=ガブラス監督の「Z」(1969)では正義感あふれる予審判事を演じカンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞。

以降、ベルナルド・ベルトルッチ監督作「暗殺の森」(1970)、ルルーシュ監督の「流れ者」(1970)、フィリップ・ラブロ監督の「刑事キャレラ/10+1の追撃」(1971)、ルネ・クレマン監督の「狼は天使の匂い」(1972)、ピエール・グラニエ=ドフェール監督の「離愁」(1973)、ジャック・ドレー監督の「フリック・ストーリー」(1975)、フランソワ・トリュフォー監督の「日曜日が待ち遠しい!」(1983)、「男と女II」(1986)などに出演。

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 暗殺の森

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 「離愁」

近年ではミヒャエル・ハネケ監督の「愛、アムール」(2012)「ハッピーエンド」(2017)と2作品に出演し、元気なところを見せていた。「愛、アムール」は、第65回カンヌ映画祭パルムドールを受賞。

2019年のクロード・ルルーシュ監督の「男と女 人生最良の日々」が遺作となった。この映画は、「男と女」(1966)の続編として、「男と女」の印象的な場面を回想のように使いながら二人の52年後を描いている。監督のクロード・ルルーシュ、主演のアヌーク・エーメジャン=ルイ・トランティニャン、音楽のフランシス・レイなど、当時のスタッフとキャストが再結集した。

・・・

1970年当時「流れ者」のサントラレコードを購入して、パイオニアのステレオシステムでよく聴いていた。「Z」の沈着冷静な予審判事役が印象に残り、トランティニャンのファンになった。

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 「Z」では 軍幹部を次々に告訴。「記者を避けたいならあちらからどうぞ」

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トランティニャンは1930年生まれで、同い年には、クリント・イーストウッドがいるが、同年代の俳優、女優がほとんどいなくなったのは寂しい限り。いつかはこの日が来ると思ってはいたが、老衰で91歳ということで、安らかな最後だったというので、天寿を全うしたといえるのかもしれない。

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ご冥福をお祈りいたします。

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【大リーグ】エンゼルス・大谷翔平が今季5勝目。打っては2安打。

エンゼルス大谷翔平が今季5勝目を挙げた(4敗)。

前日、ロサンゼルスでのナイター終了後、約1600キロ移動してシアトルで“二刀流”となったエンゼルス・大谷は“3番・投手”で先発。ア・リーグ西地区同士ながらマリナーズとは今季初対戦。4-1でエンゼルスが勝利。

折り返し地点までに5勝を挙げ、2ケタ勝利に期待がかかる。昨年と比べて打者のほうでホームラン(HR)のペースが今一つだが、本塁打30本、10勝以上なら、連続MVPも可能性があると米メディアの一部で伝えられている。

大谷の年間予想(「ALWAYS四丁目ギドラのお城」)での今春の予想で、昨年の実績を踏まえて予想しているが、ホームラン予想は外れても、打点100(昨年は100打点)、勝利数12勝(同9勝)はいけるかもしれない。

fpdの大谷の予想】( )内は6月17日時点。63試合消化。残り約100試合。

           

昨年は、ホームラン競争などで消耗したが、今年はその分の負荷がなければ…

翌日のスポーツ紙も大きく報道している(「サンスポ」)。

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「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」6作品公開(未公開作品も)

  

没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」が8/5(金)~8/25(木)まで渋谷・Bunkamuraル・シネマで開催されるが、上映6作品が決まった。スケジュールは後日発表。上映作品には、日本初公開となる「マックスとリリー」も含まれている。

マックスとリリー」 (フランス/1971年/112分/カラー/デジタル/日本語字幕付)
監督:クロード・ソーテ
出演:ロミー・シュナイダーミシェル・ピコリ、ジョルジュ・ウィルソン、フィリップ・レオタール、ボビー・ラポワント、フランソワ・ペリエ

裕福な家庭の出身で、金銭的心配からは解放されていが孤独な男マックス(ミシェル・ピコリ)、彼は悪事を働く者たちを逮捕するという執念をひたすら燃やしていた。

予審判事だったマックスは、証拠不十分で容疑者を釈放せざるを得なかったという悔恨から辞職、刑事に転職するも、ふたたび銀行強盗を取り逃がしてしまう。

この新たな失態を前に忌々しい思いでいるその時、兵役時代の旧友アベルにばったり出くわす。アベルは「くず鉄業者」を名乗りながら、ナンテールでチンピラ仲間たちと車や廃品などをくすねて、生計を立てている。マックスは銀行の支配人であると偽り、アベルの恋人である美しい娼婦リリー(ロミー・シュナイダー)に近づき、アベル達が銀行強盗を謀るよう巧妙な罠をしかけていく。しかしマックスとリリーの間には徐々に親密な気持ちが生まれ始めていた…。日本では未公開で「はめる 狙われた獲物」というタイトルでビデオ発売のみされている。今回はデジタルリマスター版にて初上映となる。

・・・

ロミー・シュナイダーは「サン・スーシの女」(1982)を遺作に、1982年に43歳の若さでこの世を去った。今年で没後40周年を迎える。ロミーの死後、マリリン・モンローカトリーヌ・ドヌーヴを抑えて「今世紀最高の女優」(仏CSA調べ)に選ばれるなど、ロミーの無比な佇まいと鮮烈な印象は色あせることなく艶やかに輝いている。

 

【6作品】

太陽が知っている 4Kデジタルリマスター版(1969)
監督:ジャック・ドレー
出演:ロミー・シュナイダーアラン・ドロンモーリス・ロネジェーン・バーキン
南仏サントロペでバカンスを過ごしていたジャン・ポールとマリアンヌだが、マリアンヌが招待したハリーと娘ペネロープがやってきてから雰囲気は一変した。ハリーはマリアンヌの元恋人で、ジャン・ポールはハリーに劣等感を抱えていたのだ……。4人の男女の思惑が官能的かつ不穏に交錯し合う、太陽が眩いサントロペの別荘を舞台にした心理サスペンス。「太陽がいっぱい」の主演俳優ふたりが再共演した。

夕なぎ(1972)
監督:クロード・ソーテ
出演:ロミー・シュナイダーイヴ・モンタン、サミー・フレイ
画家の夫と別れ、ひとり娘と家を出たロザリーは、今は自動車解体業者のセザールと同棲中。そんなある日、ロザリーはかつての恋人ダヴィッドと出会う。全く異なるタイプのふたりの男性に愛される女性ロザリーをロミーが知的な魅力と共にドライに演じる大人のラブストーリー。イヴ・サンローランの衣装も見どころの一つ。

離愁 4Kデジタルリマスター版(1973)
監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
出演:ロミー・シュナイダージャン=ルイ・トランティニャンアンヌ・ヴィアゼムスキー
1940年、ラジオの修理屋を営む平凡な男ジュリアンは、ドイツ軍の侵攻のため妻子とともに住み慣れた村を出なければならなかった。妊娠中の妻と子供は客室に乗せ、自分は家畜車で移動するジュリアン。ある駅にて、彼は列車に乗り込もうとする若い女性アンナと出会う。最初は言葉も交わさなかったふたりだが、次第に求め合うようになってゆき……。終始シンプルな黒いワンピースにひっつめた髪といういでたちながら、画面に存在感を漲らせるロミーの感動的な表情と、そのラストシーンは忘れ難い。

華麗なる女銀行家 4Kデジタルリマスター版(1980)
監督:フランシス・ジロー
出演:ロミー・シュナイダージャン=ルイ・トランティニャンジャン=クロード・ブリアリ、マリー=フランス・ピジェ、ダニエル・オートゥイユ
フランスの金融界を揺るがせた実在の女性、マルト・アノーの生涯をベースに、第一次大戦後、貧しい帽子売りから金融界に進出、フランス初の女銀行家となった女性の姿を描く。ゴダールロメールトリュフォーらの作品に多数出演した名優、ジャン=クロード・ブリアリや同じくヌーヴェル・ヴァーグの作品に欠かせないマリー=フランス・ピジェ、『離愁』でもロミーと共演したジャン=ルイ・トランティニャンと豪華な俳優陣が顔を揃え、モリコーネの音楽が映画を彩る。

 

マックスとリリー(1971) ※日本劇場初公開。

ミシェル・ピコリ追悼企画で2020年公開予定(別劇場)があったが、技術上の問題で中止になったいきさつがある。ミシェル・ピコリロミー・シュナイダーの名演から目が離せない。

 

サン・スーシの女(1982)
監督: ジャック・ルーフィオ
出演:ロミー・シュナイダーミシェル・ピコリ、ウェンデリン・ウェルナー、ヘルムート・グリーム
人権擁護委員会の代表であるマックスはパラグアイ大使との会見席上、彼の本名を確認すると打ち殺してしまう。マックスは留置所に面会にきた妻にいきさつを語り始める…。ナチスへの憎悪と、父を殺された自分を育ててくれた義母への愛情、辛苦の体験を現代と交錯させて描く。本作の撮影は、ロミーが息子ダヴィットを不慮の事故で亡くした3ヶ月後に始められ、また彼女の遺作になった。実の息子と同い年ぐらいの少年時代のマックス(ウェンデリン・ウェルナー)を見つめるロミーの悲痛ながらも美しい表情をカメラはとらえている。



*4Kデジタルリマスター版の作品は、同館では2K上映。

ロミー・シュナイダー(Romy Schneider)】

1938年、オーストリアのウィーンで名門俳優一家の元に生まれる。本名ロ一ゼマリー・マグダレーナ・アルバッハ。6歳のとき両親が離婚、不遇の幼少時代を過ごす。

頭脳明晰で独立心旺盛だった彼女は14歳で女優になることを決意。1955年の西ドイツ映画「プリンセス・シシー」の后妃エリザベート役によって欧州中で愛されるスターとなる。

その後「恋ひとすじに」(1958)で共演したアラン・ドロンと19歳にして恋に落ち婚約。ルキノ・ヴィスコンティ演出の舞台やオムニバス「ボッカチオ‘70」(1962)の一編「仕事中」、オーソン・ウェルズ監督の「審判」(1962)、またゴールデングローブ(GG)賞主演女優賞候補となったオットー・プレミンジャー監督の「枢機卿」(1963)など精力的に活動するも、4年後にドロンと破局

失意の中、1966年にドイツの舞台演出家と結婚、一児をもうける。2年ほど育児のため映画界から離れていたが、1968年にドロン共演の「太陽が知っている」がヒットを記録、見事なカムバックを遂げる。

以降は再びエリザベートを演じた「ルートヴィヒ」(1972)、イヴ・モンタンと共演した「タなぎ」(1972)、フランス全上で大反響を巻き起こした「追想」(1975)と多くの傑作、話題作に出演、「世界最高峰の女優」として名を馳せる。

一方で度重なる色恋沙汰、破産、さらには元夫や息子の死など常にスキャンダルやゴシップがつきまとい、遺作となった「サン・スーシの女」(1982)撮影の頃には心身ともに激しく疲弊していたという。

1982年、パリで逝去。次作で共演が予定されていたドロンの手配で大々的に葬儀が行われたが、ドロン自身は騒動を避けるため参列しなかった。

 

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【映画祭】「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」3年ぶりスクリーン上映(オンライン配信も)。

19回目を迎える今年の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は、3年ぶりにスクリーン上映が復活する。さらにオンライン配信もあわせた、ハイブリット形式で開催されることになった。今年の全ラインナップが発表され、オープニング上映作品は「世界の始まりはいつも君と」(磯部鉄平監督)。磯部鉄平監督のワールド・プレミアとなる。

麻草郁原作の人気舞台を映画化した本作は、パラレルワールドで展開する、女子高生たちの生死を懸けた青春群像劇。手島実優、根矢涼香、倉嶋かれん、辻凪子、栗生みな、工藤綾乃、村田奈津樹といった期待の若手女優が勢ぞろいしたことも注目される。

コンペの審査委員長は、寺島しのぶが務める。寺島しのぶが坊主頭?と思ったら謎が判明。瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の特別な関係を描いた傑作小説を映画化した「あちらにいる鬼」(11月公開予定)での丸刈りの余韻を残したヘアスタイルで記者会見に臨んでいたのだった。

 

この映画祭から「カメラを止めるな!」(2017)の上田慎一郎監督などが生まれている。

■「国際コンペティション

日本初上映の10作品がノミネートされた。99の国と地域から応募された775本から、厳正な審査を経て、10作品がノミネート。ヨーロッパ、南米、中東など言語や文化の違いを超え、現代社会を生きる全ての私たちに繋がる大きな世界。困難な時代にあっても、果敢に映画の可能性を拡げていく新鋭監督たちの秀作が揃った。

【10作品】

コメディ・クイーン」(スエーデン、94分)

母を亡くした悲嘆を乗り越えるために、13歳のサーシャが立てる4つの誓い。それを実行に移していくサーシャが、コメディアンとしてステージに立つまでの不安と緊張にハラハラさせられ、じんわりと泣けるやさしい作品。

ザ・クロッシング」(フランス、ドイツ、チェコ、84分、アニメ)

内乱を逃れ、親戚の住む町を目指して列車に乗った一家。しかし、キョナとアドリエル姉弟以外は、検問で捕らえられてしまう。その瞬間から、両親と再会することを願う二人の、驚くべき存命を懸けた旅が始まった…。

とおいらいめい」(日本、150分)

彗星の衝突により人類の滅亡が数カ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じて家出したことがある長女・絢音と次女・花音、その後生まれた異母妹の音は、初めて3人で生活することになる。

ファルハ」(ヨルダン、スエーデン、サウジアラビア、92分)

1948年のパレスチナ。小さな村に住む14歳のファルハは、周囲からの女子に対する結婚圧力をはね除けて、都市での教育を受けることを望んでいた。しかし、国内の情勢は悪化の一途をたどり、村にも危険が迫ってくる。

彼女の生きる道」(フランス、95分)

マリーは、娼婦の仕事に誇りを持つシングルマザー。ある時、息子のアドリアンが学校を退学となる。彼女は料理に興味を持つ息子をトップクラスの調理師学校に入学させようとするが、多額の学費が高い障壁となる。

マグネティック・ビート」(フランス、ドイツ、98分)

ブルターニュ地方の田舎町で、無許可のラジオ放送に没頭する兄弟。兄のジェロームはそのカリスマ性を活かしたDJ、弟のフィリップは技術面を担っていた。しかし徴兵のため、フィリップは西ベルリンへ渡ることになる。

クイーン・オブ・グローリー」(アメリカ、78分)

ガーナ系アメリカ人サラは、アイビー・リーグの大学で博士課程を取得中。しかし、そのキャリアを捨て、妻のある恋人とオハイオへ越そうとしていた。その矢先、母が急死し、ブロンクスにある書店の経営者になってしまう。

揺れるとき」(フランス、93分)

10歳のジョニーは東フランスの貧しい地域で、シングルマザーの母と二人の兄妹と共に暮らしていた。敏感で賢い彼は様々な物事に関心を持つが、ある日、都会から赴任してきた新任教師に心惹かれてゆく。

UTAMA~私たちの家~」(ボリビアウルグアイ、ウランス、87分)

ボリビアの高地にある小さな村では、ケチュア族の老夫婦ビルヒニオとシサが何年もの間、ラマと共に穏やかな日常を送っていた。そんな折、村は未曾有の干ばつに見舞われ、二人の平和な生活にも危機が訪れる。

ワイルド・メン」(デンマーク、ノルウエイ、104分)

 ミッドライフ・クライシスの問題を抱えたマーティンは、今の生活から逃れ、森の中で原始人の服を着て暮らし始めた。しかし、ケガをした麻薬の運び屋が森に迷い込んでくると、二人は共に追われる身となる。

■「国内コンペティション

長編部門6作品、短編部門8作品がノミネート。

海外での制作、社会への洞察、あるいはSF、スリラー、恋愛ドラマといったジャンルを巧みに活かした表現を通して浮かび上がる、若手監督の情熱。今後の日本映画界を担う新たな才能の誕生を予感させる野心作が揃った。

 

【長編6作品】

明ける夜に

ブルーカラーエスパーズ

ダブル・ライフ

Journey

ヴァタ ~箱あるいは体~

命の満ち欠け

 

【短編8作品】

しかし、それは起きた。

似ている

ウィーアーデッド

こねこ

サカナ島胃袋三腸目

喰之女

ストレージマン

清風徐来

ノミネート作品は映画祭期間中に最終審査を行い、7月24日(日)にグランプリをはじめとする各賞が発表される。

あわせてチャリティ上映「ウクライナに寄せて」として、過去に本映画祭にノミネートされたたウクライナ映画2作品「この雨は止まない」「ラブ・ミー」をリバイバル上映され、その収益をウクライナへの人道支援に役立てるため日本赤十字社を通じて寄付される。

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■ 特集上映「What’s New~飛翔する監督たち~」

過去に本映画祭ノミネート経験のある監督の最新作をワールド・プレミア。オープニング作品「世界の始まりはいつも君と」を含む、昨年の国内コンペティションで優秀作品賞と観客賞をW受賞した萱野孝幸監督の才気溢れるごみ屋敷オフビートコメディ「断捨離パラダイス」のほか、真田幹也監督によるパワーアップした「ミドリムシ」シリーズ第二弾「ミドリムシの姫」が上映される。

昨年のグランプリ受賞作品は「ルッソ」だった。

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昨年のSKIPDシネマ映画祭は、オンライン配信で9作品を見た。今年は何本みられるか。今年もスキップ(SKIP)しないでみられるか。

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ドラマ「悪女(わる)」(全10話)最終回を見る。タイムリーなドラマ。

悪女(わる)」最終回「10th STAGE ガラスの天井(女性の管理職5割計画)」は、会社「オウミ」の全社員を前にした峰岸(江口のりこ)の週刊誌報道に対する説明会のスピーチが圧巻だった(ひそかに辞表をもって登壇、写真下)。

このドラマは、今田美桜(みお)の代表作になるほど、今田美桜が麻理鈴という役を通してポジティブさを爆発させる痛快なドラマとなった。

麻理鈴が慕う先輩・峰岸を演じた江口のりこが、クールでカッコいい。社内では、やり手のハイスペック(欠点なしの条件を備えている)と思われていて、あとに続く女子社員たちからは、自分たちは峰岸のようにはなれないと思われていたが、麻理鈴(今田美桜)が、峰岸のプライベートの姿を映写機で紹介すると、おちゃめな面や、ずぼらなところも明かされ、共感を生んだ。

・・・

【最終回】

峰岸(江口のりこ)が「女性管理職5割計画」(JK5)の推進室室長に就任し、麻理鈴(今田美桜)も管理職育成研修を担当してきた。

研修を経てワーママのマミコ(桜井ユキ)は企画リーダーになり、T・Oさん(向井理)の元カノ・笹沼(ソニン)もJK5のシンボルに。一方で小野(鈴木伸之)は急ピッチで進む改革が歪を生むのではと心配する。麻理鈴に想いを寄せる山瀬(高橋文哉)はT・Oさんのある事実を知り、つい告白してしまい…。

・・・

女性の管理職五割計画」(通称:JK5)。JKは女子高生の略ではなく、女性幹部のことで「5」は5割のこと。この計画が、予想に反して、「オウミ」で不協和音を生み、麻理鈴(今田美桜)は、初めて峰岸(江口のりこ)に反発。

すると、「もうあなたはいらない」と言われてしまう。落ち込む麻理鈴だったが、小野(鈴木伸之)に愚痴を聞いてもらい一緒に出世100箇条のひとつ「己の正しさは結果で示せ」を見つける。

麻理鈴は、担当中の「女性の管理職育成研修」で峰岸が認めるだけの結果を出そうと決意。早速、JK5推進室の「分室」を作った。

企画開発部で孤立してしまった笹沼(ソニン)の問題。

仕事と育児を巡って離婚の危機に陥ったマミコ(桜井ユキ)の問題。

これらは峰岸によれば、会社の社内の問題というよりも、社会の問題であり、氷山の一角だからまずは見えない部分を掘り起こす必要性を助言。

       「匿名なら、お悩み相談もばっちりですね。」

 

「お悩みアンケート計画」を思いついた麻理鈴は「見えない部分を掘り起こす」ため、全社員・特に男性からのお悩みをアンケートで集めることにした。

男性は本音をアンケートに書かないと知らされた麻理鈴は、ゲーム方式なら書いてくれるかもしれないと、社員が匿名で悩みを相談しあえる場所=「雑談ルーム」をウェブ上に開設する。条件は「相手を否定しない」というルールが課せられた雑談ルーム。

そんな中、「JK5」を巡って思いがけない事件が発生。週刊イーストが「JK5の黒すぎる実態」と題して、元人事部長の江上が告発していた。能力のない女性を管理職につけて現場が混乱していると証言。不正をリークされた逆恨みだが、早期退職を勧めていたのは事実ではあった。

峰岸は責任を問われる立場に陥っていた。15時から説明会があるが、その場で峰岸は辞意表明をするかもしれないことに…。

麻理鈴は峰岸を最高のロールモデルとして紹介して熱弁。

「辞めるなんて言わないでください。むしろ 社長になってください。峰岸さんがやりたいこと全部をかなえて世界一幸せな社長になって…。女が出世するって、こんなに楽しいんだぞって、みんなに見せつけてください。田中は峰岸さんを追い掛けます。峰岸さんの次は、わたし田中が社長です。」

麻理鈴は涙ながらに訴える。だが峰岸は辞める気はなかった。

峰岸は記事の釈明を的確にした後、改善案を提示して思いを述べていく。

「管理職を望まない人には専門職を極める道も必要でした。長時間勤務ができない。地方勤務ができない。やりたい仕事ができない。そんな さまざまな『出来ない』に一つ一つ向き合って行く。女性のためだけじゃない。オウミのいろんな人たちが生きやすくなる…そんな改革が必要です。」

「年下の上司、性別の異なる上司とうまくやれないのなら上司を自由に選べるようにすればいい。」「子供がいる社員の時短勤務のしわ寄せが男性や独身の女性に回って不公平になるぐらいなら、いっそ全員、時短勤務にしたらいい。」

「何言ってんだって思うでしょう。けど、できるかもしれないじゃないですか。何も変わらないって諦めるのは楽です。でも 信じましょうよ。私たちだけでも信じましょう。一歩ずつ 前に進めるって。」

峰岸はJK5推進室に女性だけだったことも問題視。男性にも入ってもらいたいと述べる。すると…。山瀬が「僕も参加したいです」と手を挙げた。竹内課長など、続々と。

その後、T・Oさんはダジャレを3回言って(廊下ですべろうか)、(受けないとわかると)なんちゃってとごまかす。それはダジャレが滑るのが怖くて言えないという匿名のお悩み相談に、麻理鈴が答えた対処方法そのものだった。麻理鈴はダジャレでは負けなかった。2人で笑いあった。

夏目課長が峰岸の漫才(?)を聞いて管理職希望者が一人出たと伝える。微笑む峰岸。改革は1歩ずつ進んでいる。

シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」など「シン」にあやかった部署名?

 

「JK5(女性管理職5割計画)推進室」は「シン・JK5推進室」に変更された。

T・Oさんも推進室に入ってきた。

T・Oさん:「オウミで まだ誰も見たことない景色が見られるかもしれないね。」
麻理鈴:「見たことない景色。」
T・Oさん:「一緒に見よう。」

もはやプロポーズと浮かれる麻理鈴。

T・Oはただし・おの、小野忠のこと…とT・Oさんが勘違い。小野や山瀬は訂正しなかった。地下室で昼食をとる麻理鈴と峰岸。おかずの取り合いで今日もじゃれ合う2人だった。

このドラマは、続編も作られそうだ。日本のドラマの完走は久しぶり。

 

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映画「シン・ウルトラマン」(2022)を見る(ドルビーシネマ)。

シン・ウルトラマン」(2022)を見る。MOVIXさいたまの「ドルビーシネマ」(追加料金500円)でみる。1966年に放送された特撮テレビドラマ「ウルトラマン」を現在の時代に置き換えた「リブート」映画で、タイトルロゴには「空想特撮映画」と謳われている。

オープニングのタイトルの前に、いきなり「シン・ゴジラ」と出ることから、この作品が「シン・ゴジラ」とつながっていることを示している。

企画・脚本の庵野秀明、監督の樋口真嗣など「シン・ゴジラ」の製作陣が参加しているだけあって、ゴジラに似た怪獣も登場する。

ウルトラマン」ファン、マニアックファンには懐かしさが蘇るような、画面に”昭和感”が漂う。着ぐるみの頃の時代の特撮感をCGで再現したような作りになっている。

・・・

1966年頃、子供時代を過ごした世代の「ウルトラマン」の受け止め方は、正義のヒーローであり、愛と勇気、仲間との友情、協力の大切さなどをメッセージとして伝えていたが「シン・ウルトラマン」も、基本は同じで、古き良きことわざなどを通して、学ぶべきことがあるのを忘れていないかと問いかけている。

・・・

常識を超えた能力を持った巨大生物「禍威獣」が不定期に襲来するようになった日本国は、防災庁・禍威獣特設対策室「禍特対」を設立するも、放射能汚染を含む被害を被り続けていた。禍特対には、リーダーの田村君男(西島秀俊)のほか、船縁由美(早見あかり)、警察庁公安部より出向した専従班の作戦立案担当官の神永新二斎藤工)や、公安調査庁より出向した専従班の分析官、浅見弘子(長澤まさみ)らがいた。

神永とバディを組むことになった浅見だが、神永が、独自の行動をとり、連絡もなくいなくなることに対して不満がつのる。

そんな中、禍威獣第7号の出現に呼応するように謎の巨人が大気圏外から突如として飛来し、これを撃退して去っていった。

続く第8号も同じく撃退し、その人類に配慮した戦法と去り際の一瞥から、禍特対はこの巨人「ウルトラマン(仮称)」を正体不明ながらも意思疎通可能な知的生命体と推定する。

一方、ウルトラマンが光の星から飛来した際、現場で民間人の保護にあたっていた禍特対のメンバー・神永新二はその衝撃に巻き込まれ、子供を庇う形で死亡する。

自分たち外星人には存在しない自己犠牲の精神に興味を持ったウルトラマンは、神永と一体化し、必要に応じてベーターシステムで巨人に戻りつつも、禍特対の一員として地球人の世界を理解していくのだが・・・。

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巨大不明生物の禍威獣(かいじゅう)として、ゴメス、パゴス、ジラースネロンガなど次々に登場し、名前を覚えにくい。新たに人類と接触した外星人メフィラス山本耕史)は、ベーターシステムによって強大な生物兵器となりうる人類を独占的に支配しようと目論んでいた。

メフィラスは、地球のことわざである「善は急げ」「備えあれば憂いなし」「郷に入っては郷に従う」などを好む反面、捲土重来(けんどちょうらい)などは苦手という。

メフィラスは人類の上位存在として君臨すべく、日本政府にベーターシステムを供与する代わりに自らを上位存在として認めさせるという密約を交わす。

これにより、外星人による地球文明への干渉を嫌うウルトラマンや、彼と信頼関係を結ぶ禍特対と敵対することとなり、日本政府へのベーターシステム引き渡しの場を急襲される。それでも戦闘を優勢に運ぶメフィラスだったが、光の星の裁定者ゾーフィが出現したことで地球の命運を悟り撤退する。

ウルトラマンは、外星人と人間の二つを共有していたが、ウルトラマンは、人間として神永として生き残ることになった。

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スクリーン全体にカメラ(キャメラ)の構図が独特。画面前面に椅子の背をどんと映し出し、会話する人物は奥のほうに小さく映すなど。また、会話中の二人の人物の間に黒い障害物が映ったり、手と腕の間から、遠景に人物を捉えたり、ローアングルで、まるで犬の目線で、下から見上げるような構図などが多い。

 

外星人が、力を誇示するためか浅見弘子(長澤まさみ)を巨大生物に変身させたシーンがあり驚かされる。

足蹴りをするシーンや歩行するシーンで、カメラが下からスカートの中を覗くような盗撮かよというようなサービスショット?も見られた。

ウルトラマンが2人?」「新しいほうがモノホンよ」といった会話もあった。外星人が、地球と交渉するために、ウルトラマンを”先兵”のような形で、事前に送り込んだという設定だった。

映画「独立愚連隊」へのオマージュもあったりと、この映画は、ゴリゴリファンの間では、話題に事欠かない映画となりそうだ。

日本のメディアフランチャイズである「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」(: SHIN JAPAN HEROES UNIVERSE、SJHU)の4作品のうち、「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ウルトラマン」と公開され、最後となる「シン・仮面ライダー」が来年公開される。

 

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