fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「シン・ウルトラマン」(2022)を見る(ドルビーシネマ)。

シン・ウルトラマン」(2022)を見る。MOVIXさいたまの「ドルビーシネマ」(追加料金500円)でみる。1966年に放送された特撮テレビドラマ「ウルトラマン」を現在の時代に置き換えた「リブート」映画で、タイトルロゴには「空想特撮映画」と謳われている。

オープニングのタイトルの前に、いきなり「シン・ゴジラ」と出ることから、この作品が「シン・ゴジラ」とつながっていることを示している。

企画・脚本の庵野秀明、監督の樋口真嗣など「シン・ゴジラ」の製作陣が参加しているだけあって、ゴジラに似た怪獣も登場する。

ウルトラマン」ファン、マニアックファンには懐かしさが蘇るような、画面に”昭和感”が漂う。着ぐるみの頃の時代の特撮感をCGで再現したような作りになっている。

・・・

1966年頃、子供時代を過ごした世代の「ウルトラマン」の受け止め方は、正義のヒーローであり、愛と勇気、仲間との友情、協力の大切さなどをメッセージとして伝えていたが「シン・ウルトラマン」も、基本は同じで、古き良きことわざなどを通して、学ぶべきことがあるのを忘れていないかと問いかけている。

・・・

常識を超えた能力を持った巨大生物「禍威獣」が不定期に襲来するようになった日本国は、防災庁・禍威獣特設対策室「禍特対」を設立するも、放射能汚染を含む被害を被り続けていた。禍特対には、リーダーの田村君男(西島秀俊)のほか、船縁由美(早見あかり)、警察庁公安部より出向した専従班の作戦立案担当官の神永新二斎藤工)や、公安調査庁より出向した専従班の分析官、浅見弘子(長澤まさみ)らがいた。

神永とバディを組むことになった浅見だが、神永が、独自の行動をとり、連絡もなくいなくなることに対して不満がつのる。

そんな中、禍威獣第7号の出現に呼応するように謎の巨人が大気圏外から突如として飛来し、これを撃退して去っていった。

続く第8号も同じく撃退し、その人類に配慮した戦法と去り際の一瞥から、禍特対はこの巨人「ウルトラマン(仮称)」を正体不明ながらも意思疎通可能な知的生命体と推定する。

一方、ウルトラマンが光の星から飛来した際、現場で民間人の保護にあたっていた禍特対のメンバー・神永新二はその衝撃に巻き込まれ、子供を庇う形で死亡する。

自分たち外星人には存在しない自己犠牲の精神に興味を持ったウルトラマンは、神永と一体化し、必要に応じてベーターシステムで巨人に戻りつつも、禍特対の一員として地球人の世界を理解していくのだが・・・。

・・・

巨大不明生物の禍威獣(かいじゅう)として、ゴメス、パゴス、ジラースネロンガなど次々に登場し、名前を覚えにくい。新たに人類と接触した外星人メフィラス山本耕史)は、ベーターシステムによって強大な生物兵器となりうる人類を独占的に支配しようと目論んでいた。

メフィラスは、地球のことわざである「善は急げ」「備えあれば憂いなし」「郷に入っては郷に従う」などを好む反面、捲土重来(けんどちょうらい)などは苦手という。

メフィラスは人類の上位存在として君臨すべく、日本政府にベーターシステムを供与する代わりに自らを上位存在として認めさせるという密約を交わす。

これにより、外星人による地球文明への干渉を嫌うウルトラマンや、彼と信頼関係を結ぶ禍特対と敵対することとなり、日本政府へのベーターシステム引き渡しの場を急襲される。それでも戦闘を優勢に運ぶメフィラスだったが、光の星の裁定者ゾーフィが出現したことで地球の命運を悟り撤退する。

ウルトラマンは、外星人と人間の二つを共有していたが、ウルトラマンは、人間として神永として生き残ることになった。

・・・

スクリーン全体にカメラ(キャメラ)の構図が独特。画面前面に椅子の背をどんと映し出し、会話する人物は奥のほうに小さく映すなど。また、会話中の二人の人物の間に黒い障害物が映ったり、手と腕の間から、遠景に人物を捉えたり、ローアングルで、まるで犬の目線で、下から見上げるような構図などが多い。

 

外星人が、力を誇示するためか浅見弘子(長澤まさみ)を巨大生物に変身させたシーンがあり驚かされる。

足蹴りをするシーンや歩行するシーンで、カメラが下からスカートの中を覗くような盗撮かよというようなサービスショット?も見られた。

ウルトラマンが2人?」「新しいほうがモノホンよ」といった会話もあった。外星人が、地球と交渉するために、ウルトラマンを”先兵”のような形で、事前に送り込んだという設定だった。

映画「独立愚連隊」へのオマージュもあったりと、この映画は、ゴリゴリファンの間では、話題に事欠かない映画となりそうだ。

日本のメディアフランチャイズである「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」(: SHIN JAPAN HEROES UNIVERSE、SJHU)の4作品のうち、「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ウルトラマン」と公開され、最後となる「シン・仮面ライダー」が来年公開される。

 

■「にほんブログ村」にポチッと押しましょう。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in