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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

ドラマ「悪女(わる)」(全10話)最終回を見る。タイムリーなドラマ。

悪女(わる)」最終回「10th STAGE ガラスの天井(女性の管理職5割計画)」は、会社「オウミ」の全社員を前にした峰岸(江口のりこ)の週刊誌報道に対する説明会のスピーチが圧巻だった(ひそかに辞表をもって登壇、写真下)。

このドラマは、今田美桜(みお)の代表作になるほど、今田美桜が麻理鈴という役を通してポジティブさを爆発させる痛快なドラマとなった。

麻理鈴が慕う先輩・峰岸を演じた江口のりこが、クールでカッコいい。社内では、やり手のハイスペック(欠点なしの条件を備えている)と思われていて、あとに続く女子社員たちからは、自分たちは峰岸のようにはなれないと思われていたが、麻理鈴(今田美桜)が、峰岸のプライベートの姿を映写機で紹介すると、おちゃめな面や、ずぼらなところも明かされ、共感を生んだ。

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【最終回】

峰岸(江口のりこ)が「女性管理職5割計画」(JK5)の推進室室長に就任し、麻理鈴(今田美桜)も管理職育成研修を担当してきた。

研修を経てワーママのマミコ(桜井ユキ)は企画リーダーになり、T・Oさん(向井理)の元カノ・笹沼(ソニン)もJK5のシンボルに。一方で小野(鈴木伸之)は急ピッチで進む改革が歪を生むのではと心配する。麻理鈴に想いを寄せる山瀬(高橋文哉)はT・Oさんのある事実を知り、つい告白してしまい…。

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女性の管理職五割計画」(通称:JK5)。JKは女子高生の略ではなく、女性幹部のことで「5」は5割のこと。この計画が、予想に反して、「オウミ」で不協和音を生み、麻理鈴(今田美桜)は、初めて峰岸(江口のりこ)に反発。

すると、「もうあなたはいらない」と言われてしまう。落ち込む麻理鈴だったが、小野(鈴木伸之)に愚痴を聞いてもらい一緒に出世100箇条のひとつ「己の正しさは結果で示せ」を見つける。

麻理鈴は、担当中の「女性の管理職育成研修」で峰岸が認めるだけの結果を出そうと決意。早速、JK5推進室の「分室」を作った。

企画開発部で孤立してしまった笹沼(ソニン)の問題。

仕事と育児を巡って離婚の危機に陥ったマミコ(桜井ユキ)の問題。

これらは峰岸によれば、会社の社内の問題というよりも、社会の問題であり、氷山の一角だからまずは見えない部分を掘り起こす必要性を助言。

       「匿名なら、お悩み相談もばっちりですね。」

 

「お悩みアンケート計画」を思いついた麻理鈴は「見えない部分を掘り起こす」ため、全社員・特に男性からのお悩みをアンケートで集めることにした。

男性は本音をアンケートに書かないと知らされた麻理鈴は、ゲーム方式なら書いてくれるかもしれないと、社員が匿名で悩みを相談しあえる場所=「雑談ルーム」をウェブ上に開設する。条件は「相手を否定しない」というルールが課せられた雑談ルーム。

そんな中、「JK5」を巡って思いがけない事件が発生。週刊イーストが「JK5の黒すぎる実態」と題して、元人事部長の江上が告発していた。能力のない女性を管理職につけて現場が混乱していると証言。不正をリークされた逆恨みだが、早期退職を勧めていたのは事実ではあった。

峰岸は責任を問われる立場に陥っていた。15時から説明会があるが、その場で峰岸は辞意表明をするかもしれないことに…。

麻理鈴は峰岸を最高のロールモデルとして紹介して熱弁。

「辞めるなんて言わないでください。むしろ 社長になってください。峰岸さんがやりたいこと全部をかなえて世界一幸せな社長になって…。女が出世するって、こんなに楽しいんだぞって、みんなに見せつけてください。田中は峰岸さんを追い掛けます。峰岸さんの次は、わたし田中が社長です。」

麻理鈴は涙ながらに訴える。だが峰岸は辞める気はなかった。

峰岸は記事の釈明を的確にした後、改善案を提示して思いを述べていく。

「管理職を望まない人には専門職を極める道も必要でした。長時間勤務ができない。地方勤務ができない。やりたい仕事ができない。そんな さまざまな『出来ない』に一つ一つ向き合って行く。女性のためだけじゃない。オウミのいろんな人たちが生きやすくなる…そんな改革が必要です。」

「年下の上司、性別の異なる上司とうまくやれないのなら上司を自由に選べるようにすればいい。」「子供がいる社員の時短勤務のしわ寄せが男性や独身の女性に回って不公平になるぐらいなら、いっそ全員、時短勤務にしたらいい。」

「何言ってんだって思うでしょう。けど、できるかもしれないじゃないですか。何も変わらないって諦めるのは楽です。でも 信じましょうよ。私たちだけでも信じましょう。一歩ずつ 前に進めるって。」

峰岸はJK5推進室に女性だけだったことも問題視。男性にも入ってもらいたいと述べる。すると…。山瀬が「僕も参加したいです」と手を挙げた。竹内課長など、続々と。

その後、T・Oさんはダジャレを3回言って(廊下ですべろうか)、(受けないとわかると)なんちゃってとごまかす。それはダジャレが滑るのが怖くて言えないという匿名のお悩み相談に、麻理鈴が答えた対処方法そのものだった。麻理鈴はダジャレでは負けなかった。2人で笑いあった。

夏目課長が峰岸の漫才(?)を聞いて管理職希望者が一人出たと伝える。微笑む峰岸。改革は1歩ずつ進んでいる。

シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」など「シン」にあやかった部署名?

 

「JK5(女性管理職5割計画)推進室」は「シン・JK5推進室」に変更された。

T・Oさんも推進室に入ってきた。

T・Oさん:「オウミで まだ誰も見たことない景色が見られるかもしれないね。」
麻理鈴:「見たことない景色。」
T・Oさん:「一緒に見よう。」

もはやプロポーズと浮かれる麻理鈴。

T・Oはただし・おの、小野忠のこと…とT・Oさんが勘違い。小野や山瀬は訂正しなかった。地下室で昼食をとる麻理鈴と峰岸。おかずの取り合いで今日もじゃれ合う2人だった。

このドラマは、続編も作られそうだ。日本のドラマの完走は久しぶり。

 

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