fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ある閉ざされた雪の山荘で」(飯塚健監督、2023)を見る。東野圭吾原作の密室ミステリー。

ある閉ざされた雪の山荘で」(2023)を見る。劇場公開は2024年1月。原作は東野圭吾の同名の長編推理小説。監督・脚本は「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」「ステップ」の 飯塚健

主演は「禁じられた遊び」の重岡大毅。共演は、間宮祥太朗中条あやみ西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴など。原作が東野圭吾だけに、一筋縄ではいかないストーリーの重層構造が見どころ。

役者が劇中劇の役者を演じるということで、演じている感は否めない。設定だけは密室劇として面白いが…。

・・・
バスの中でアイマスク(目隠し)をした若者たちが目的地に向かう。海辺のバス停で降りて、全員が目隠しを外す。男4人、女3人のグループが向かった先は洗練された別荘で、看板には九十九(Tsukumo)山荘とあった。

7人は劇団に所属する役者たちで、オーディションの最終選考会の招待状が届き、4日間の合宿で行われるオーディションの最終選考会の招待状を受け取っていたのだった。

新作舞台の主演を争う最終選考で彼らが“演じる”シナリオは【大雪で閉ざされた山荘】という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件というものだった。

山荘には「そして誰もいなくなった」の文庫本が7冊置いてあった。この本は、アガサ・クリスティによる推理小説で、孤島で面識のない10人の男女が招かれ、夕食の席上で謎の声によって過去の犯罪を暴かれ、一人ずつ殺されていくというストーリー。

メンバーたちはそれぞれが別々に本に目を通す。この本の内容が、今回のオーディションの中身と関係しているのか。

            東郷の指示が壁に文字で現れ、目で追う劇団員たち

(演出家・東郷の)声が団員たちにオーディションについて説明する。まず、外出は禁止、携帯電話による通話の禁止(携帯は集めてまとめておく)などで、禁を破ったものは失格とするというものだった。

そんな中、密室で一人、また一人とメンバーが消えていった。果たしてこれはフィクションなのか、それとも本物の連続殺人事件なのか、残されたメンバーたちの間で疑心暗鬼が始まり、衝撃の結末を迎える。

・・・
<ネタバレ注意>鑑賞前に中身について触れるなという宣伝文句があった。ミステリーの面白さが失われるからだが、ストーリーが二重どころか、三重構造、四重構造となっていた!ミルフィーユか)

久我という人物が「全員が容疑者」という中で、ポワロ探偵のように最後でまとめているが、舞台公演のアンコールで終わり救われる。

とはいえ、どこまでが真実で、どこまでがフィクションなのか、鑑賞者によって受け止め方が異なることになりそうだ。

<主な登場人物>
■久我和幸:重岡大毅…俳優を目指すフリーター。最近解散した「堕天塾」の元劇団員。山荘でのオーディションに招待された劇団の役者7人の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”。事件を推理する探偵の役回り。
本多雄一間宮祥太朗…劇団「水許」のトップ俳優で性格は温厚。実力派のメンバーだが人を惹きつける華がない。
■中西貴子:中条あやみ…色気と才能を持ち合わせた個性派女優。自由奔放な明るい性格で口が軽くておしゃべり。
■田所義雄:岡山天音…感情が激しく、軽薄な性格。由梨江に好意を抱いておる。おかっぱ頭。
■元村由梨江:西野七瀬…容姿端麗なお嬢様だが演技はあまり上手くない。
■笠原温子:堀田真由…女性メンバーのリーダー格。演出家の東郷とは恋人関係にあるらしい。
■雨宮京介:戸塚純貴…劇団の男性メンバーのリーダー格で、劇団の古株。
■麻倉雅美:森川葵…圧倒的天才女優。オーディションに落ち、実家に戻る。復帰するよう劇団員3人が説得に行くが、電話中に交通事故にあい半身不随となる。劇団員3人に恨みを持つようになる。
■東郷陣平:カゴシマジロー…舞台演出家。
■東郷陣平:声(大塚明夫)…山荘のオーディションの主催者で、顔は見せずに劇団員たちに声だけで条件や謎解きの指示を出す。

 

■「にほんブログ村」にポチッと!お願い申し上げます。

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in