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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」(原題:EVERY LITTLE STEP、2008)を見た。

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ブロードウェイ♪ ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」(原題:EVERY LITTLE STEP、2008)を見た。ブロードウェイ・ミュージカル「コーラスライン」の2006年再演に向けた過酷なオーディションを軸に一流ダンサーの熾烈な闘いを描いたドキュメンタリー。まずタイトルが良くない(笑)。「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」と付ける必要はないような。映画となっている「コーラスライン」(1985)は大のお気に入り(当時VHSビデオ16,000円を購入した)。

1975年4月15日からスタートし今も続演中のマイケル・ベネットの原案・振付・演出の名作ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」。

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16年ぶりの舞台の再演に際して、オーディションに集まったダンサー達の姿を捉えたドキュメンタリー。ブロードウェイ史上、初めてオーディション会場に入り込んだカメラと、時折挿入されるオリジナルの舞台版「コーラスライン」の貴重な映像(1976年当時)や、オープンリールテープデッキに収録された実際の声も収録されている。夢にかける熱い戦いを感動的に描き出す。

ニューヨークの街角。世界各地からブロードウェイのオーディションを受けに集まったダンサー達が長蛇の列をなす。その誰もが、16年ぶりの再演が決まったミュージカル「コーラスライン」の舞台に立つことを夢見ていた…。採用されるのはわずか19人。夢へのチケットを目指して集まったのは3000人。

多くの舞台で実績を積んだダンサー達が火花を散らす。8ヶ月後。ついに最終選考が始まった。運命なのかプレッシャーか、予想外のハプニングが次々とダンサー達を襲う。果たして、夢のチケットを手にするのは…。

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第一次審査では、次々と何人ものダンサーが「お疲れ様!」と落とされていく。落とされても、またいつかチャンスがあるはずと再起を目指す者がほとんど。

4ヵ月後、第二次審査が始まるが、更に厳しい審査で絞られていく。一人の役名の歌、セリフ、踊りを複数の候補者が同時に映し出されるのが見所。

 

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一長一短の応募者たちの一喜一憂の姿も。ゲイのポール役には何人もの応募者がいたが、そのいずれにも審査員は満足しない。そのとき現れたのがジェイソン。彼が語った、ショーのために女装した姿を両親に見られたときの話は全員に感動を呼ぶ。

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オーディションで最も熾烈な争いとなったのが、オリジナル版でドナ・マクケニーがトニー賞を受賞したキャシー役。ソロのダンスシーンに高度な技術が要求されるこの役を巡って、多くの舞台で実績を積んだダンサー達が火花を散らす。8ヶ月後。ついに最終選考が始まった・・・。

 

映画「コーラスライン」(1985)の感動には程遠かった。ドキュメンタリーとしては厳しい現実の苦悩と歴史を感じさせて良かった。