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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「Wの悲劇」(1984)

1984年の映画「Wの悲劇」を、24年ぶりに、再見した。

今見ると、役者もずいぶんと若い。

一度、紹介しているので、内容は省略します。
http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=W%A4%CE%C8%E1%B7%E0)(注:Yahoo記事で不可?)

興味を引いたのは、俳優陣。

今では、女優というより、TVのバラエティなどによく出ているめがねをかけたインテリ風キャラの「高木美保」(46)が、22歳でデビューした映画でもあった。

演出家として出演した「蜷川幸雄」は「鬼」のような演技指導の厳しさで知られるが、この映画でも「バカヤロー、何やってんだ!」という罵声・怒声を発揮して健在(笑)。最近では、そういう普段の蜷川演出の厳しさ(俳優にとっては、怖い存在だろう)がCMでも使われている。

こういうスキャンダル映画には、芸能レポーターが登場するが、本物の
レポーターが登場し、にやりとさせられた。

芸能レポーターの草分けとも言われる「梨元勝」のほか、「福岡翼」「須藤甚一郎」「藤田恵子」 などの顔が大勢のレポーターの中に見えた。20数年前、確かにみな、若い!

角川映画が、アイドル女優第一号として、大事に大事に育てた「薬師丸ひろ子は、
「野生の証明」「セーラー服と機関銃」などで人気だったが、この映画でも、大物女優「三田佳子」を向こうにまわして、一歩も譲らなかった。

ストーリー自体は、女優の役柄をめぐるスキャンダルなどが描かれて、面白い。
世良公則」が歌手としてでなく、俳優としても、いい役柄で好感が持てた。

キャスト(役名):

薬師丸ひろ子 (三田静香)
世良公則 (森口昭夫)
高木美保 (菊地かおり)
志方亜紀子 (宮下君子)
清水紘治 (嶺田秀夫)
南美江 (安恵千恵子)
草薙幸二郎 (木内嘉一)
堀越大史 (城田公二)
香野百合子 (小谷光枝)
日野道夫 (佐島重吉)
野中マリ子 (林年子)
仲谷昇 (堂原良造)
梨元勝 (レポーターA)
福岡翼 (レポーターB)
須藤甚一郎 (レポーターC)
藤田恵子 (レポーターD)
蜷川幸雄 (安部幸雄)
三田村邦彦 (五代淳)
三田佳子 (羽鳥翔)


劇団「海」の研究生・三田静香(薬師丸ひろ子)は、女優としての幅を広げるため、先輩の五代淳(三田村邦彦)と一晩過ごした。

翌朝彼女は、不動産屋に勤める森口昭夫(世良公則)という青年と知り合う。「海」の次回作公演が、本格的なミステリーに加え、女性であるがゆえの悲劇を描いた「Wの悲劇」と決定した。

キャストに、羽鳥翔(三田佳子)、五代淳(三田村邦彦)と劇団の二枚看板を揃え、
演出は鬼才で知られる安部幸雄である。

そして、事件全体の鍵を握る女子大生・和辻摩子役は、劇団の研究生の中からオーディションによって選ぶことになった。ここで、三田静香は選考からもれ、高木美保 (菊地かおり) が選ばれたが、スキャンダルの渦に巻き込まれて、予想外の展開に発展していく・・・。

こういうサスペンス映画が日本映画でも、作られていけば、お子様・若年層向けのアニメだけでなく、大人が鑑賞できる邦画もさらに充実してくるのだが・・・。