スポンサーは江崎グリコ・グリコ乳業だったが、主題歌の歌詞の最後に「グリコ、グリコ、グリコ~♪」という歌詞がついていた。「鉄腕アトム」「エイトマン」などと並んで人気のアニメだったので、毎回見ていた。”ビルの街にガオ~♪”が懐かしい。
当時は、番組スポンサーと一体化した漫画も多かった。例えば「ナショナル・キッド」は、その名前の通り、松下電器のブランド「ナショナル」のタイトルを冠していた。広告も、「明るいナショナル、明るいナショナル、なんでもナショナル~♪」という歌も流行った。
「鉄人28号」はその後何回かアニメ化されたが、2005年には実写映画化された。
ストーリー:
太平洋戦争末期、大日本帝国陸軍が起死回生の秘密兵器として開発していた巨大ロボット「鉄人28号」が戦後に現れ、鉄人を自由に操る小型操縦器(リモコン)を巡って悪漢、犯罪組織にスパイ団までもが入り乱れる争奪戦に、主人公の少年探偵・金田正太郎も巻き込まれる。
数々の苦難の末に鉄人を手に入れた正太郎は、今度は鉄人28号の力で次々と現れる犯罪者や怪ロボットを倒して平和を守る為に活躍する。
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主人公・金田正太郎役と、ヒロイン・立花真美役は映画の製作が決定した段階で一般募集を含めたオーディションが行われ、それぞれ1万人近い応募の中から池松壮亮と蒼井優が選ばれた。蒼井優は、2001年「リリィ・シュシュのすべて」で映画ビューして、すでに「花とアリス」(2004)などに出演していた。
「鉄人28号」では、蒼井優は、鉄人28号を再生し、リモコンを操ることができる金田少年を励ます役を演じている。金田少年に対して「(相手のロボット)ブラックオックスのパンチを体感したのね。やられたらやり返す!」「逃げないで立ち向かうのよ」と檄を飛ばしていた。
正太郎が「立花さんも褒めることがあるんだ」という。
立花真美は、「子供の頃から親に褒められたことはなかった。なんとか褒められようとして、勉強を頑張った」というと、正太郎は「好きだよ。変な意味じゃなくて友達として」というのがおかしい。何しろ12歳の小学生。だが、しばらくして後に、立花真美から正太郎に手紙が届いていた。
そこには「私も正太郎くんのことが好きだよ。友達として」と書いてあった。