水野真紀は、映画の出演本数は少ないがドラマ出演は多い。
そのキュートなほんわか系のルックスで、とくに中年男のファンは多いようだ。井川遥とともに、好きなタイプではあった(過去形)。
先日、見逃していたNHKドラマ「紙の月」(今年1月全5話完結で放送)にでていた水野真紀のケチケチ(本人は倹約・節約という)ぶりが半端ではなく、凄まじかった。しかし、そうしたことが仇になりのちに事件を起こすことになる。
風呂を沸かすことはめったにない。
夫が仕事から帰ると、”シャワーで5分”を強要する。「またシャワーか」と小声で呟く夫。お風呂の水道料よりも”シャワー5分X3人”の方が安いと説明する。
高校の同窓会に参加すると、ほかの同窓生が歓談している時に、家から持参した大きな容器二つに、残った料理を当たり前のようにせっせと詰め込む。
ファミレスでも同様に、残り物を容器に入れて持ち帰る。
スーパーでは、幼稚園の娘と一緒に「タイム・サービス」の時間を待ち、年越しのカウントダウンのように、「10,9、8・・・」と一緒に数える。時間になると、安くなった食材をカゴに詰め込む。そんな様子を、娘の仲間2人が見ているのだ。
同級生がピアノをはじめたからと、母にせがんでも、「他人がやっているから、ではだめ」と断られたり、ほかの子供が買ったお揃いのおもちゃも、買ってもらえない。
娘は、夕食の時に、会社から戻った父親に、毎回「きょうの御飯は一人いくらでしょう?」と聞くのだ。「100円か?」「残念、80円」などという会話が続く。
夫の小遣いは月10,000円。
ところが、夫がシャワーを浴びている時に、たまたまハンガーに上着をかけようとして、ポケットのハンカチを取り出そうとしたら、レストランの飲食代の「22,000円」のレシートが出てきたのだ・・・。
ある日、夫に「小遣いは足りてる?」とさりげなく聞く妻・木綿子。
「いやあ、やりくりが大変だよ」とかわすが、木綿子は、「どこかに隠し財産があったりして・・・。若い女性にごちそうしたりとか」と探るように周りから攻めていく・・・。
そのレシートには、愛人の誕生日の4桁の暗証番号が書かれていた。
そんな時、事件が・・・。
娘が、コンビニで万引きしたというのだ。
友だちがもっていたおもちゃだった。平謝りの木綿子。
木綿子は、高校の友人・中条亜紀(西田尚美)からも言われていた。
「同窓会の時に、パックの箱を持って来て持ち帰ったでしょう。やりすぎじゃない?」と。「そんなことはない。倹約よ。家族のいないあなたにはわからない。将来のためなのよ」と語っていたのだが。その友人・亜紀は、買い物依存性が原因で離婚し、娘を捨て、滅多に会えないでいたのだった。
主人公の銀行員は、横領という犯罪に染まり、止まることができない状況に追い込まれていったが、その女友達二人も、それぞれに問題を抱えていた状況が描かれていた。
・・・
果たして11月15日公開の映画版「紙の月」は、銀行員に扮する宮沢りえと、それを取り巻くまわりの人物にも興味が湧くのだ。
先日参加した「東京国際映画祭」で、ツイッターによる入場者参加型のトークショーで、「映画”紙の月”を見ましたよ。宮沢りえもすごかったですが、脇役陣も素晴らしかった。」というつぶやきもあった。ますます期待できそうだ。
映画「紙の月」予告編 (何十回も見ているといよいよみたくなる?)
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