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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1970年代(141)「西部悪人伝」(1970)</span>


「西部悪人伝」(原題:SABATA)(1970年、イタリア作品)は、町の人々のために
悪人を退治する ”悪人”で、人は殺すが、単なる賞金稼ぎでないところが、
”善人”にも思えるところ。ここでも、主役のリー・バン・クリーフが、渋い!

B級作品の脇役大スターだったかもしれない。




この映画の面白いところは、「007」もビックリの珍銃・奇銃が次から次に登場すること。

カバンや砂など身近なものを使ったトリックの数々・・・。

鮮やかな手品を見せられているような二転三転するストーリーの展開に、釘付けになった。
 
監督  フランク・クレイマー
主演  リー・バン・クリーフ
    ウィリアム・バーガー
    フランコ・レッセル





「リー・バン・クリーフ」Lee Van Cleef, 1925年1月9日 - 1989年12月16日)は、
マカロニウエスタン”で、一躍有名になったクリント・イーストウッド の”引き立て役”だけ
ではなかった。

役者のキャリアでは、1950年からで、かなり古い。

あの「OK牧場の決闘」にも出ている。

夕陽のガンマン」あたりから ”悪玉”として脚光を浴びてきた。

地獄の戦場・コマンドス」では、完全な一枚看板の主役だった。
この映画のすさまじいこと。マカロニの比ではない ”地獄”の戦場だった!

単に悪役というだけなら、たくさんいるが、”知的”雰囲気があるのが
リー・バン・クリーフだった。憎めない、どちらかといえばヒーロー的な悪役だった。

リー・バン・クリーフとイーストウッドの二人がいたからこそ、マカロニウエスタン
盛り上がった。

このほか、ジュリアーノ・ジェンマフランコ・ネロなどが ”マカロニ”時代を築いた。

リー・バン・クリーフの出演作品一覧

1950年「西部の怒り」
1952年「真昼の決闘」
     「決斗!一対三」
1953年「アリバイなき男」
     「原始怪獣現わる」
     「コロラドの決闘
     「早射ち無宿」
1954年「赤い谷」
     「シャイアン大襲撃」
     「縄張りを荒らすな」
1955年「暴力団
     「征服者」
     「星のない男」
     「デンヴァーの狼」
     「硝煙のユタ高原」
     「白昼の対決」
     「ケンタッキー人」
     「十人のならず者」
1956年「悪人への貢物」
     「ボスを倒せ!」
     「底抜け西部へ行く」
     「金星人地球を征服」
     「ロンリーマン」
     「六番目の男」
1957年「OK牧場の決闘」
     「襲われた幌馬車」
     「西部の顔役」
     「偽保安官」
     「胸に輝く星」
1958年「掠奪者の群」
     「若き獅子たち
     「無頼の群れ」
1961年「四人の無頼漢」
1962年「リバティ・バランスを射った男」
     「西部開拓史」
1966年「夕陽のガンマン
1967年「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
     「風の無法者」
     「怒りの荒野
     「新・夕陽のガンマン
1968年「復讐のガンマン」
1969年「西部悪人伝」
     「地獄の戦場・コマンドス」
     「鷲と鷹
1970年「エル・コンドル」
     「無頼プロフェッショナル」
     「地獄のアパッチ」
1972年「西部決闘史」
     「ガンファイター」
     「荒野の七人・真昼の決闘」
1973年「怒りのガンマン・銀山の大虐殺」
1974年「華麗なる復讐」
1975年「ワイルド・トレイル」
1976年「真・西部ドラゴン伝」
1977年「ラスト・トリガー/孤独の殺人者」
1978年「宝石泥棒大逆転」
1980年「オクタゴン
     「NEW YORKスクイズ・ゲーム」
     「ハイパー・ウェポン/最終狙撃者」
1981年「ニューヨーク1997」
1983年「キリング・マシーン/怒りの爆走」
1984年「ジャングル・レイダース/黄金のレジェンド」
1986年「地獄の武装都市/復讐のターミネーター
     「狼どもの戦場」
     「ロマンシング・トレジャー/遺産相続・40億ドルの罠」
1989年「キャノンボール・新しき挑戦者」(遺作)

こういう渋い、悪役というのは、リチャード・ウイドマーク、ジャック・パランス
などがいたが、リー・バン・クリーフのような善人のような「悪役」は少ない。