映画の好みや食べ物の好みは千差万別。個人の好みで野球のベストナイン並みに「映画」(2000年以降)を選んでみた。
2011年、2015年、2016年に「2000年以降の映画ベスト10」という似たり寄ったりの記事をアップしている。その後に登場した映画(「ラ・ラ・ランド」「ゲット・アウト」など)が新規に加わった。
思いつくままのベストナインは以下の通り。それほど変わり映えしない。
「映画」(2000年以降)マイ・ベストナイン
(1)「一」…「ブラック・ブック」
(2)「右」…「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
(3)「遊」…「善き人のためのソナタ」
(4)「三」…「ラ・ラ・ランド」
(5)「二」…「ゲット・アウト」
(6)「中」…「あるスキャンダルの覚え書き」
(7)「左」…「ブルージャスミン」
(8)「捕」…「キル・ビル Vol.1&2」
(9)「投」…「LOVERS」
「あるスキャンダルの覚え書き」(原題 NOTES ON A SCANDAL、2006、英国映画)は、ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェットの2人の演技派のバトルと、老女の孤独な心理が見ごたえがあった。実話だという。
大勢の記者、レポーター、カメラマンが、家の入り口で、待ち構える中「I'm HERE!」(私はここよ!)と居直るスキャンダルの渦中にある中学の美術教師、シーバ(ケイト・ブランシェット)の叫び声が圧巻だった。
夫も子供もいるシーバだったが、ひょんなことから中学生と”不適切な関係”にあることを、定年を控えた老教師バーバラ(ジュディ・デンチ)に目撃され、その弱みを武器に執ように”友人”になるよう付きまとわれる…。
老女で醜い教師バーバラの予定表は空白が多く、なにかアポイント、約束ができると、ノートに☆(金星)マークを付けていた。
そんな時だ。目を付けた若い女教師に近づいて、自分の意のままに操ろうとするバーバラ。
このふたりの言葉のバトルが壮絶だった。バーバラは、シーバの反撃にあい”振られた”後も若い女教師が赴任してくると、その”獲物”に声をかけるというラストが、ぞくぞくするほどの怖さだった。もう、これはホラーテイストの世界。映画の面白さ、ここにあり。
”美・醜”(失礼) 2大アカデミー女優の競演だった(笑)。
・・・
惜しくも漏れてベンチ入りは「グラン・トリノ」「チェンジリング」「山の郵便配達」(2001年公開)「マジェスティック」「愛を読むひと」「ボルベール(帰郷)」「ノー・カントリー」「大いなる休暇」「ダーク・ナイト」「彼が二度愛したS」「ロスト・イン・トランスレーション」など。
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