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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ジョーンの秘密」(原題:Red Joan、2018)を見る。

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ジョーンの秘密」(原題:Red Joan、2018、イギリス)を見る。2022年に最初に見ることになった映画だが、広島、長崎の原爆投下の映像シーンも登場する、実話に基づくスパイ映画。原作はスパイ容疑で逮捕された女性の実話に基づくベストセラー小説。

名女優ジュディ・デンチ主演で映画化。若き日の主人公を「キングスマン」シリーズ、「死霊院 世界で最も呪われた事件」などのソフィー・クックソンが演じる。このクックソンという女優が1940年代の雰囲気を醸し出して素晴らしい。

共演は「フラワーショウ!」などのトム・ヒューズ、「ニンジャ・アサシン」などのベン・マイルズなど。監督はジュディ・デンチの出演舞台を多数演出してきたトレヴァー・ナン

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平凡な老女がなぜ仲間や祖国を裏切るような行為に関わったのか、その真相が数奇な半生を通じて描かれる。

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夫に先立たれ、仕事も引退したジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)は、イギリス郊外で穏やかな一人暮らしを送っていた。

ところが、2000年5月、ジョーンは突然訪ねてきたMI5に逮捕されてしまう。半世紀以上も前に、核開発の機密情報をロシアに流したというスパイ容疑だった。

ジョーンは無罪を主張するが、先ごろ死亡した外務事務次官のW・ミッチェル卿が遺した資料から、彼とジョーンがロシアのKGBと共謀していた証拠が出てきたというのだ。

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ジョーンの息子で弁護士を務めるニック(ベン・マイルズ)立ち会いのもと、次々と明かされるジョーンの驚くべき真実。仲間や家族を裏切ってまで、ジョーンは何を守ろうとしたのか。そして、ジョーンを突き動かしたものとは?

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80代半ば(撮影時)となったジュディ・デンチが、主人公の老女を、枯れていくような味わい深さで見せている。その主人公の若き日を演じるソフィー・クックソンは、ジュディと同じくイギリスの女優だが、撮影時27歳でバイタリティがあって、はつらつとしていて、今後期待されそう。

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映画の中では、物理の研究者として核(原爆)の研究を進めているが、原爆が思いもかけず、アメリカのトルーマン大統領(当時)によって、日本の「ヒロシマ」と「ナガサキ」に落とされて、甚大な死傷者を出したことに苦悩するシーンがあった。

日本に落ちた原爆がイギリスで製造されたというのは驚きだ(脚色かどうか不明)。

実話に基づくとあったが、見応えがあった。

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