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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「いま、会いにゆきます」(2004)を見る。

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いま、会いにゆきます」(2004)を見る。竹内結子主演のファンタジー・ラブストーリー。死んだはずの妻と再会し、奇妙な共同生活を送るという同名小説の映画化。1年4か月前に亡くなった竹内結子に「いま(ごろ)、会いにゆきます」。

監督は「ビューティフルライフ」や「GOOD LUCK!!」など数々のヒットドラマをてがけた土井裕泰。エンディングにかかる主題歌はオレンジレンジの「花」

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18歳の誕生日を迎えた秋穂(あいお)佑司(平岡祐太)の元に、洋菓子店からの誕生日ケーキが到着した。いつものように森へと向かう佑司は、小学1年生の頃の不思議な体験を思い出す。(注:後から分かるが、佑司が5歳の時に母・澪は亡くなったが、死の直前にケーキ屋に、佑司が18歳になるまで、毎年誕生ケーキを送るように頼んでいたからだった)

それは12年前。佑司の母・澪が亡くなってから1年が経った頃のこと。
ある町に住む秋穂巧(あいお・たくみ、中村獅童)は、1年前に最愛の妻である澪(みお、竹内結子)を亡くし、1人息子の佑司(武井証)と慎ましく過ごしていた。

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巧は自身も脳内の化学物質が異常分泌するという奇病を抱えながらも、男手ひとつで佑司を育てていた。佑司は「死んだ人はどこにいるの?」と巧に尋ねると、巧は澪が遺した絵本を思い出し「アーカイブ星にいるんだよ」と答えた。

また、その絵本には「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉があり、気になっていた。1年後、雨の季節に2人の前に死んだはずの澪が現れる。2人は喜ぶが、澪は過去の記憶を全て失っていた。そこから3人の共同生活が始まる。

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澪(みお)を演じた竹内結子は当時24歳。自身初の母親役で、”薄幸”ともいえる美しくも繊細で儚げな印象の澪役を存在感で魅せた。獅童は、役柄が病気持ちで、気弱で奥手という性格の男を演じたが、後に道路交通法違反を起こすなどのやんちゃぶりとは正反対の役だった。

中村獅童の高校生時代の役を浅利陽介が演じているが、これがそっくりなので驚く。「黄泉がえり」など、死者が再び目の前に現れるという映画が続いたような時期だった気がする。


キャスト

秋穂澪(あいお・みお):竹内結子

秋穂巧(あいお・たくみ):中村獅童

秋穂佑司(あいお・ゆうじ):武井証

高校生の巧:浅利陽介

高校生の澪:大塚ちひろ

18歳の佑司:平岡祐太

アヤ(佑司の同級生):美山加恋

澪の大学の友人:田中圭

永瀬みどり:市川実日子

浜中晶子(佑司の教師):YOU

ケーキ屋店主:松尾スズキ

野口医師 :小日向文世

司法書士事務所所長:中村嘉葎雄

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お気に入り女優の一人だった竹内結子主演であっても、あまり食指が動かなかった作品であえて見逃していた。同じ年に公開された「世界の中心で、愛をさけぶ」と同じ製作委員会で製作された。「セカチュウ〜」の方は劇場で見て、今をときめく長澤まさみは「吉永小百合の再来」{個人の感想)くらいのみずみずしさがあった。

竹内結子は、2020年9月27日に40歳の生涯を閉じた(理由は不明)が「いま、会いにゆきます」は、初期の代表作のひとつ。主題歌となったオレンジレンジの「花」は何度も聴いていたので、竹内結子追悼の意味で映画を見た。

 

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