fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★来年のアカデミー賞受賞式が2ヶ月延期(4月25日開催)。

f:id:fpd:20200616091741j:plain

来年のアカデミー賞受賞式2ヶ月延期されることになった。映画監督や俳優らで構成する米映画芸術科学アカデミーは15日(現地時間)、2021年の「アカデミー賞」の授賞式を当初予定していた2月28日から4月25日に延期すると発表した。

新型コロナウイルスの影響で、映画の公開や制作が困難な状況が続いているため。年内のイベントは既に中止が相次ぐが、2021年の催しにも影響が及び始めた。

2021年で第93回となるアカデミー賞は映画界の最高の栄誉とされ、米国ではテレビ生中継される一大イベント。候補作品は、通常は授賞式の前年の1年間(1月1日から12月31日まで)に上映された作品が対象だったが、2021年は2月までに公開した作品を選考対象とするよう改める。世界各地から人の集まる授賞式も2カ月延ばし、4月に開催する。

アカデミー賞の延期は新型コロナによる映画界への打撃の大きさを示す。休業していた映画館は一部で再開を始めたものの、人数制限が厳しく本格稼働にはほど遠い。

受賞を狙う映画の多くが公開を延期しているのが実態。新しい作品の制作活動も停滞している。大手映画会社の集まる米国ではコロナ感染者が再び増えており、影響の長期化が懸念されることも背景にある。

今年の2月9日に授賞式があった2020年のアカデミー賞ではポン・ジュノ監督が手掛けた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」がアジア映画として初の作品賞を受賞。一方でコロナを警戒する米政府の渡航制限により、中国の関係者は出席できなかった。2021年の賞ではさらに広範囲に影響が及ぶことになる。

今回の決定に先立ち、4月28日には、劇場上映映画だけでなく、ネット配信映画も候補になることが発表されている。

これまでネット配信映画に否定的だったアカデミーの方針を変えたのは新型コロナ。感染拡大を防ぐためロサンゼルス郡の全映画館が閉鎖されたことなどによる。