第79回ゴールデングローブ(GG)賞授賞式が1月9日(現地時間)に実施され「パワー・オブ・ザ・ドッグ」と「ウエスト・サイド・ストーリー」がドラマ、コメディ/ミュージカルの部門でそれぞれ作品賞を含む3冠でトップを飾った。
また、世界中の映画賞を席巻している濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」が、非英語映画賞に輝いた。
ゴールデングローブ賞は、米アカデミー賞前哨戦のなかでもっとも華やかな賞として知られている。
2021年2月、ロサンゼルス・タイムズ紙が同賞を投票するハリウッド外国人記者協会(HFPA)に黒人会員がいないと報じたことをきっかけに、NetflixやAmazonなどのプラットフォームや、有名タレントたちによるボイコット運動に発展。
それを受け、同賞受賞式の米放映権を持つNBCは、22年の授賞式中継を行わないと発表。なお、HFPAは組織改革を行い、昨秋、黒人会員を含む21人の新会員が加入した。
今回のゴールデングローブ賞授賞式は、テレビ中継はおろか、ネット中継すらしないプライベートイベントとなった。
HFPAの活動のひとつの柱である人道支援活動にフォーカスを当てたものとなり、アーノルド・シュワルツェネッガーとジェイミー・リー・カーティスがビデオメッセージで登場したものの、実際に出席したスターはひとりもいなかった。
「非英語映画賞」(旧外国語映画賞)にノミネートされていた濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が見事受賞し、日本作品では1960年の市川崑監督の「鍵」が外国語映画賞を受賞して以来、62年ぶりの快挙となった。
「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は歌曲賞を受賞した。
第79回ゴールデングローブ賞(映画部門)受賞結果は以下の通り。
▽作品賞(ドラマ)
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽主演女優賞(ドラマ)
ニコール・キッドマン「愛すべき夫妻の秘密」
▽作品賞(ミュージカル/コメディ)
「ウエスト・サイド・ストーリー」
▽主演男優賞(ミュージカル/コメディ)
アンドリュー・ガーフィールド「 tick,tick...BOOM! チック、チック…ブーン!」
▽主演女優賞(ミュージカル/コメディ)
レイチェル・ゼグラー「ウエスト・サイド・ストーリー」
▽助演男優賞
コディ・スミット=マクフィー「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽助演女優賞
アリアナ・デボーズ「ウエスト・サイド・ストーリー」
▽アニメーション賞
「ミラベルと魔法だらけの家」
▽非英語映画賞
「ドライブ・マイ・カー」(日本)
▽監督賞
ジェーン・カンピオン「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽作曲賞
ハンス・ジマー「DUNE デューン 砂の惑星」
▽歌曲賞
ビリー・アイリッシュ「ノー・タイム・トゥ・ダイ」
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